- ラジオでナイト
- 第54回 2018.4.29
- 第53回 2018.4.22
- 第52回 2018.4.15
- 第51回 2018.4.8
- 第50回 2018.4.1
- 第49回 2018.3.29
- 第48回 2018.3.18
- 第47回 2018.3.11
- 第46回 2018.3.4
- 第45回 2018.2.25
- 第44回 2018.2.18
- 第43回 2018.2.11
- 第42回 2018.2.4
- 第41回 2018.1.28
- 第40回 2018.1.21
- 第39回 2018.1.14
- 第38回 2018.1.7
- 第37回 2017.12.17
- 第36回 2017.12.10
- 第35回 2017.12.03
- 第34回 2017.11.26
- 第33回 2017.11.19
- 第32回 2017.11.12
- 第31回 2017.11.5
- 第30回 2017.10.29
- 第29回 2017.10.15
- 第28回 2017.10.8
- 第27回 2017.10.1
- 第26回 2017.9.24
- 第25回 2017.9.17
- 第24回 2017.9.10
- 第23回 2017.9.3
- 第22回 2017.8.27
- 第21回 2017.8.20
- 第20回 2017.8.13
- 第19回 2017.8.6
- 第18回 2017.7.30
- 第17回 2017.7.23
- 第16回 2017.7.16
- 第15回 2017.7.9
- 第14回 2017.7.2
- 第13回 2017.6.25
- 第12回 2017.6.18
- 第11回 2017.6.11
- 第10回 2017.6.4
- 第 9回 2017.5.28
- 第 8回 2017.5.21
- 第 7回 2017.5.14
- 第 6回 2017.5.7
- 第 5回 2017.4.30
- 第 4回 2017.4.23
- 第 3回 2017.4.16
- 第 2回 2017.4.9
- 第 1回 2017.4.2
第26回 2017.9.24
吉田拓郎です。<いつも疑問だが、ラジオでナイトの意味を教えてくれという投書>
ラジオでナイトという意味よ(笑)ラジオのnightと「ラジオじゃなきゃ」をかけている。こういう吉田拓郎は、ラジオでないと味わえない
吉田拓郎には4つの顔がある。
「ラジオの顔」明るく多弁っていってもたくさんのウンコじゃないよ(笑)、アドリブの多い、自由人。
「テレビの顔」要所では語るが基本はシャイシャイボーイ。テレビカメラが凄い苦手。赤いランプが点灯すると固くなってしまう。
「ステージの顔」音楽に集中する。客席など殆ど見ないし、目に入らない。音に夢中というか魅入られている。他の事がわからず音楽に没頭している。
「家庭での吉田拓郎」 ここが問題(笑) 家庭では非常に優しく、腰の低い、聞き分けの良い男。
この4つの顔の他に
「レコーディングの吉田拓郎」やや頑固、譲らない、妥協しない。
「日常の外面」お店や買い物に行ったとき、非常に穏便で物分かりがよく、協調性豊かでつきあいがいい。
こういう6つの顔を持った吉田拓郎である。
■タイトル
6つの顔があって疲れる。ラジオのままの吉田拓郎を期待してステージに来るとそこではまた違う。
ハワイについてのメールが来ているが、本格的にハワイに行かなきゃとか思うが、オレは 天邪鬼だからな。今、ハワイにいるメールが来ている。
<ハワイにいる、カニを食べに行って、ワイケレに行って、ショッピング三昧・・・ いう投書>
いいなぁ。何度も言うけれど、時間と空気、風の吹き方が日本にはないものがある。それにハワイの人々の心根が素敵だ。優しい人々、アロハ、マハロの心で迎えてくれる。 ハブ・ア・ナイステの心が嬉しい。
我が家も奥さんの母が健在の頃よく行った。年に2、3回行ったこともある。行ってないなぁ。
<みんながハワイに行けるわけではないので前夜祭・壮行会を福島ハワイアンズで、拓郎さんのお手は煩わせません、乾杯の御発声だけで、「バカなてめーら」それでは満足ですという投書>
いい企画だ(笑)。バカな、てめーたちって言った?言ったな。冗談じゃないよ。乾杯なんてやんないよ。そういうのやんないんだよ。
<例のハワイ企画あと5年先にしてほしい、退職金でローンを完済してから行きたいという投書>
現実的だな。あと5年…生きてるかな。ローンの支払いか。頑張ったね。俺もローン終わった時ホッとしたよ 小市民的だな。知ってるミュージシャンで、ローンを組んだことないヤツが2人いる。名前はやめておこう。この野郎って感じ。
次のが面白い、
<ハワイで将棋を教わる、講師は吉田拓郎という投書>
(笑)ハレクラニのプールを貸し切り将棋。外国人は、何やってるんだと思うんだろうな。
M-1 パイナップルプリンセス アネット
オアフもいいが、マウイ島が好き。カアナパリが人気で、ゴルフ場とか多い。ラハイナ…矢沢永吉が歌ったね。あのあたりが人気だけど、僕はそこから一時間離れたワイレアに泊まる。割高だけど、ケアラニホテルが大好き。日本人も、そもそも人も少ない。ここが大好き。ここで過ごすと、いいなぁという気分になる。パイナップルプリンセス聴いていて思った。田代みどり 好きだったな。♪小さなおっば片手にチュキチュキよ(笑)。そんな歌詞ないよ。最初に買ったのが、田代みどりのパイナップルプリンセス。テイチクだったよ。中学生でバイトして、レコードプレイヤーと田代みどりのそのレコードを買った。
かつて千葉にいたときお寺に居候して曲を書いて売り込みをしていた。もともとは、逗子海岸でフォークコンテストにギター弾語りで三位になって平凡パンチとかに注目された。そのあとに検見川のお寺で居候。河合楽器の店長の実家で、そこでレコード会社とかに売り込みしたが、相手にされなかった。
<鹿児島から千葉のお寺を尋ねたら、住職から歓迎されて、部屋に案内してもらった、拓郎さんは毎日のように船橋に呑みに行っていた、行きも帰りも玄関ではなく部屋の窓から出入りしていたという投書>
千葉とか船橋にはよく行った。大学生の友人がいたこともあった。深夜帰ると玄関は締まっているので、凄い高い位置に窓があった。大きなイチョウの枯葉を掃いていたが、掃いても、掃いても尽きなかった。
<奥様のドラマで出前ばかりなら、リスナーの家で御馳走になるのはどうかという投書>
そんなことしたら外面いいから、嫌といいながら歌っちゃうよな。美味しいもの作ってくれよ。味にうるさいよ。…さんまといわしとあじの違いはわかるけど。さわら、めかじきはわからない。味音痴。
もともと孤独でいたいから。あんまり人とつながりたいという気持ちがない。孤独癖がある。
<いろんなメールの募集は、飽きたと言いつつ、そこそこ読んでいたが、「治らないクセ」は募集したけど全く取り上げられていないという投書>
忘却とは忘れ去ることなり。忘れちゃえ。
<函館ですが、住んでいる人は幸福度最下位。拓郎さんライブに車で札幌に行きましたよねという投書>
車で函館も札幌も行ったよ。函館でもライブやったよ。いいところだよね、幸福度ランキングがどうして低いのかね。
今週のベストテイク
思い出深い一曲、記憶に新しいテイク、納得度の高いテイク、素晴らしいギター、唄声 …そういうコーナー。吉田拓郎さんの曲の中で、今日は敢えて裏切って、自分が結構気に入って今も時々聴いている。
テーマは、広島から上京する時。飛行機でも新幹線でもなく、友達に車にのっけてきてもらった。ヤマハのギターとディランのアルバム、アメリカンポップスのレコード、壁掛けステレオを積んできた。そうやって車で東京に来た。僕の音楽人生が始まった。車を降りた瞬間に、まさに人生が転がりはじめる。まさにライク・ア・ローリングストーン。それで泉岳寺で降りたのかな。そこが始まりだった。
90年頃、コンピュータで打ち込みをやっていた。よくデモテープを作った。ギターは手入れだが、ベースやキーボードやストリングスを打ち込みによって自分でアレンジしていた。これによってアレンジの幅は広がった。こんなこともできるっていう感じで、自分の音楽の幅が広がった ベースとかストリングスの知識が広がった。「176.5」というアルバム。(※百七十六点五と発音)
これはドラム、ベース、キーボード、ストリングスが打ち込み。ギターだけが徳武弘文。結構好きで今も聴いている
M-2 車を降りた瞬間から 吉田拓郎
今週のマイ・フェイバリットソング
日本人ということ、今の時代に対してアンチテーゼ、こういうことでいいのかというテーマ。まず一曲聴いていただきたい。M-3 北国の春 千昌夫
有名な作品。この歌の「季節が都会ではわからないだろうと母から来た包」、2番には「お互い好きだと言い出せなかったまま別れた彼女」。こういう景色。今も日本の景色にはあるのだろうか。故郷は、本当は鹿児島だけど、暮らしたのは広島。そういう思いが最近消えてきている。猛暑豪雨によって地球規模で季節感が失われている。夏が暑い、冬が寒い、春や秋はこうだったか、わからなくなっている。ローカル出身としては。故郷のことを思い浮かべて母や家族を思って涙したこともあった。そういう気持ちも消えつつあって、これでいいのかと思う。故郷にしかない人情も消えつつある。
そういう歌の中でおこがましいけれど
M-4 吉田町の唄 吉田拓郎
エンディング
しかし、1時間でこんなにトーン変わる番組があるか。最初はワーワー騒いでいて、成長したね、人が変わったように「吉田町の唄」は重かったね。ハワイ、無人島に持ってゆくもの募集。
奥さんのドラマが朝早い。朝4時起きとか辛いんだ。お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆6つの顔。なるほど。これらの顔は場面、場面でキレイに分かれているわけではなくて、波状的に入り乱れてやってくるところがファンにとっての吉田拓郎の難しさと申せましょう。しかもご本人の言うとおり「天邪鬼」が加わるので、(6つの顔)×(天邪鬼並)ということでとても難解である。この複雑な波に翻弄されながら、これをうまく乗りこなすのがファンの極意だ。いまだに波に乗れず、転覆ばかりしているが。
☆「治らないクセ」。あった、あった、私も送ったけど、そうだ完全になかったことになっている。また、しつこいが、あそこまでマウイのケアラニやビーチを愛しながら、なぜ過去のファンミーティングでファンにマウイの火山の山登りをさせたのか。しかも本人はドタキャンで(爆)
それもこれも(6つの顔)×(天邪鬼並)の複雑な波を乗りこなすためのファンの修行だと言えよう。>言えようじゃねぇよ!!
☆uramado/車を降りた瞬間から
2004年の吉田拓郎の半生を語るprecious story ツアーのオープニングはこれだと予想していたのだが。それくらいうってつけの名曲だ。そうか徳武さん以外は打ち込みだったんだな。ずつと打ち込みはキライだと文句ばっかり言ってきたが、このなだらかに滑ってゆくような爽快感は打ち込みだからこそ出せたのだろうか。昨日はそんな気がした。
☆ずっと「イチナナロクテンゴ」だと思っていたよ。長生きはするもんだ。
☆鹿児島から検見川にトライした人、ハラショー。すんばらしい。いい話が聞けました。
☆フェイバリットソング。季節と故郷と、そしておそらくは地球環境や人の心の荒廃とか世の中のこととか、御大は、いろんなことを感じているに違いない。昔のラジオだったら、問題提起やアンチテーゼや怒りや異議申し立てを、そのまま饒舌に語ってくれたはずだ。でも、御大は言葉少なかった。それらを声高や饒舌にはもはや語らない。そういうものなのなのかもしれない。多分そのために「北国の春」と「吉田町の唄」の二つの曲で「語った」のだと思う。まさに言葉ではなく「音楽で語った」。
それにしても「吉田町の唄」は何度聴いてもいい歌だよね。御大の気持ちが、この作品の中にしっかりと託されている気がする。
第25回 2017.9.17
こんばんわ吉田拓郎です。<RONINの歌詞は拓郎さんが「あがらい」といったら「あがらいだ」、どこまでもついてゆくという投書>
ついてこなくていい。間違いを認めたんだからもういい(笑)
<RONINの間違いの他「もうすぐ帰るよ」の「野心」"のごころ"と"やしん"という投書>
岡本おさみさんから「拓郎君、"のごころ"というのは言葉ののりがいいね」と言われて初めて気づいた。"やしん"と読むとは知らなかった。"やしん"は"邪心"と思っていた。(「もうすぐ帰るよ」の該当のところを流す)。どうして現場で正してくれなかったか。「拓郎さん、おかしいっすよ」と言ってくれないか
それでもついてくるというファンが嬉しい(涙)RONIN、 もうすぐ帰るよ、そしてもう一曲。
<「ガラスの言葉」で"ミルクウェイ"と"ミルキーウェイ"でも、牛乳の道でも、歌い続ける という投書>
オレのファンは、みんな苦しいんだな(「ガラスの言葉」該当のみ聴く)。知ってたんだよ。言いにくかったので、のっけから間違っていた三曲。こんな歌手はいないだろう。
■タイトル
生きているといろんなことがある。昔は見過ごしてくれたが、いまは情報にしてもミスにしても共有し拡散するいやな時代だ。
最近の男と女の話、結婚にこだわらず先送りすることが多い。男と女の関係が変わっている。
5位だらしいない 4位マイナス思考 3位ケチ 2位食べ方が汚い…男でも嫌だな 1位態度のデカイやつ… 上司には弱く、部下には厳しい
あと、大風呂敷広げるやつ…いるいる。女性に冷たい態度をとることをカッコイイと勘違いしているヤツ、傑作なのは、車バックする時に助手席に手を回す。カッコつけてるね。僕は、運転下手なんで、窓から顔出してバックする。一度、助手席の人には降りてもらう(笑)。
あと嫌な男としては、指を鳴らす男(笑)。自分は自慢する男は嫌だな
・・・・あと一緒に酒をのみたくない男としては、
5位自慢こき 4位無理に酒をすすめる 3位女性に奢らせる…自分も学生時代、同級生の宇都宮君にたかっていた 2位説教臭い 1位自慢話する男
ニッポン放送の女性に聴いたら、「オレ何歳に見えると聴く男」(笑)大丈夫か、小池、松岡、橋口。すぐフェイスブックにのっけるSNS男、飲み会なのにラインばかりやっている男。
男が女を愛するとき。世界が敵に回ってもいい、悪い女でもかまわない、親友でも背を向ける。恋は盲目…バカだなぁという歌。
M-1 男が女を愛するとき パーシィ・スレッジ
(※電車台風で豊橋ありで止まっている)
<津軽弁 アップダウンクイズで「へ」ではじまる身体部位「へなが」と言って落ちて行ったという投書>
「へなか」=「背中」
<広島弁 「へしゃげる」 「いなげな」 「かばちたれるな」という投書>
難しい方言は東北が圧倒的に多い
<富山弁 ここは私が払う 「私が抱いたゲル」という投書>
ここで抱かれてもと思うよね。
<いつもチンチンに冷えたというが、チンチンとはやかんの沸騰のことという投書>
<夜行列車を津軽弁でという投書>
(歌う。ほんどさ 一駅だぜ 夜行列車ば おめえさ 乗せたさ・・・そったきゃ寂しげな…)
今週のベストテイクレコーディング
あるギタリストの話。昔からのファンは知っている青山徹。事情があってミュージシャンを辞めてしまった。最近、ドラムの島村によれば会社で偉くなっているみたい。その彼の入魂と渾身のメロディーに感動した。ギターのイントロと間奏とエンディング。珠玉不滅。 他の著名なギタリストにコピーしてくれと頼んだが、素晴らしいギタリストだけどこの感じは出せないと言われた。青山じゃないと無理だ・・・と。ニュアンスとフィーリングかけしかできない。まさに珠玉だ。
楽器には、弾く人によって持ち味がある。アドリブも全然違う。いろんなミュージシャンのプレイに接して幸せな気分になる。いろんなギタリストと出会い、それぞれにひとり、ひとり、感激してきた。
出会ったギタリスト、矢島賢、高中正義、鈴木茂、青山徹、徳竹弘文、渡辺格、鳥山雄司、稲葉政裕、小倉博和…みんな素晴らしかった。
この曲のホントに、こんなフレーズは青山しかできないだろう。
M-2 I'm In Love 吉田拓郎
今週のマイ・フェイバリットソング
レゲエ。流行前からジャマイカのアルバムとか聴いていた。(「アジアの片隅で」を歌う)、リズム、スカのリズム(「フォエバーヤング」を歌う)、盆踊りみたいな感じで、これは流行るなと思ったが、意外に定着しなかった。もっと大流行するリズムに身体が熱くなる。最近演奏していないので、次のライブでやりたい。自然に熱くなってシャウトしたくなる。レゲエとかスカのリズム不思議に舞い上がる
M-3 アイ・ショット・ザ・シェリフ エリック・クラプトン
M-4 マスター・ブラスター スティービーワンダー
M-5 好きならずにいられない UB40
M-6 アジアの片隅で
M-7 無人島で
気持ちいいな。「無人島で」やりたいな。夏の島という感じ。そうだ、「無人島に」ひとつ何をもってゆくかを募集する。好きだなこの曲…
M-8 No Woman, No Cry ボブマーリィ
エンディング
みんなでいかにしてハワイに行けるか、どういうことをすれば拓郎さんが喜んでくれるか持ち上げ企画を募集。お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆いきなり歌詞間違いの御三家についての懺悔。「間違いだろうとなんだろうと拓郎さんが言うのだからついてゆく」という投書者の心配りというか心の在り方が、聴いている方にも嬉しくなる。ついつい鬼の首取ったように騒ぐ自分は、見習いたいものだ。しかし、長年の謎と論争に終止符が打たれてしまう寂しさもある。邪馬台国はどこにあるかわからないままでいて欲しい、ツチノコも見つからないで欲しいという理不尽な気持ちと似ている。それにしても確かに「のごころ」というのは、かなりいい言葉だと思う。ケガの功名かもしれないが。
☆ちょうど高中正義と鈴木茂のギターを聴いたばかりなので、ギタリストの系譜は感慨深かった。御大の歴史は、そのまま素晴らしいギタリストとの共演の歴史でもあるとあらためて思う。
「青山徹」は歴史にも心にも刻まれるギタリストだ。ファンからの青山についての問いかけには、割と拒絶的反応か多かった御大が、青山への想いを静かに語ってくれた。御大やともに活動していたミュージシャンの方々には、ファンにはわからない深い感慨がおありだろう。ファンにはファンで、「青山」を思うだけで、沸き上がる何とも言えない熱い思いがある。しかし、彼はいない。大好きな映画「桐島、部活やめるってよ」。「青山、ギターやめるってよ」は、青山の突然の退場がもたらす、周囲の心の歪みや葛藤みたいなところがあの映画ととてもよく似ていると思う。
☆I'm In Loveは、ファンになって以来初めて、発売日にレコードを買わなかったシングルだ。「こんな曲をシングルにしやがって」と怒り心頭の当時だった。偉そうにこんなサイトやっているが、しょせん私は、この作品の美しさ、御大に珠玉とまでいわせた渾身の仕事に気付かなかった無知蒙昧の輩に過すぎない。何度でも言うが、その懺悔のためにこのサイトをやっているのだ。それも言い過ぎだな。すまなかったな、御大。
こうして30年経って、ようやく渾身と珠玉の仕事を理解できてあいまみえる。生きている間に気付いてよかったと喜ぼう。
☆80年代の「レゲエ」への傾倒。確かにこの頃世間でもレゲエがブームだったが、例えばレゲエのリズムをパクるような薄っぺらなミュージシャンたちをかなり露骨に軽蔑していたと思う。ニューミュージック界に「おまえらレゲエを知らないな」と啖呵を切った御大も忘れられない。
自分の「レゲエ」は、「ボブ・マーリイ」への敬愛だと語っていたことがあった。御大の「レゲエ」は、うわべだけではなく「レゲエ」の魂との深い感応だったのではないか。うまく言えないが「レゲエ」が食材だとすると、これみよがしに皿にレゲエを盛り付けるのが世間の流行だったが、御大はそれをせず、レゲエをダシにして思いっきり煮込んで濃厚なスープをとるタイプだったと思う。何事もカタチではなく物事の深奥を掴むのが御大の真骨頂だ。
だから、レゲエがよくわかってない自分でも、昨夜の御大の刻むレゲェのリズム=「アジアの片隅で」のサワリを聴いただけで自然と身体が熱くなってくる。それは、きっと御大がレゲエとしっかりと結縁しているからだろうと思う。「アジア」歌っておくれよ。もちろん「無人島で」も。「ハネムーンへ」は微妙だが。
第24回 2017.9.10
以前、平凡パンチのデビュー前の記事を紹介した。<「ジャンルなどない。歌です」という拓郎さん確固たるアイデンテティが素晴らしいという投書>
いや、僕はブレる男。例えば、坂崎くんとやっていたANNG。突然、朝青龍が来たとき、そんなに好きじゃなかったのに、「ずっとファンです」と言ってしまう。その場その場でブレていく。
<宇宙人、怖い話、泣ける話、またギターを持っても歌とメロディーが不確か、バカボンのパパの「これでいいのだ」的態度がいいという投書>
そう、これでいいの。
<ラブレター、スマホメールが普通、ラインで告白というのは馴染めないという13歳の投書>
おっさんみたいだな。ラインで愛の告白というのは、僕は、開いた口が塞がらない。メールでさえ告白すべきではなく、口頭せめて手紙ですべき。もう古いのだろうか。
<拓郎さんラブレターの経験を問うという投書>
出したことも貰ったこともない。ファンレターはあるけど、全然モテなかったから。押し倒すために山で練習する男だから、情けない。
ラブレターのコーナーを忘れていた。正直言うともうそこに心がない。宇宙人、UFOもどうでもいい、知ったこっちゃない。ブレまくり。もともとテキトーなんだから。
妻がドラマの撮影に入る。というわけで、撮影に入ると、俳優の仕事は大変だ。時間がハッキリしない。音楽はリハもライブもおおよその時間は決まっている。しかし、テレビドラマなんかだと俳優の現場は時間が読めない。スケジュールとか観ているだけで貧血がおきそう。例えば、本読みって、朝5時よ。きついのよ。4時30分とかもこれからもありそう。「拓郎、寝てていいからね」と言いつつ、音がうるさい。ベッドルームは別でも、ドタンパタンとうるさぃ。寝ていられないで結局起きてしまう。夜も深夜のこともあり、まったく不良のような生活。
そうなると食事が大問題。夜はバラバラ。いよいよ出前シリーズが始まる(涙)。最近は、オンライン宅配サービスがある。レストランの商品を出前してくれる。焼肉、イタリアン、和食、お好み焼き、うなぎ…一週間は乗り切れる。でも、一人の食事は寂しい。むなしい。(♪むなしさだけがあった・・・歌おうとするも出てこない)
■タイトル
東京で初めての経験は出前だった。真っ黒のつゆ中にうどんでびっくりした。調査した田無のソバ屋では、出前の人気のランキングは①ざるそば②冷やしたぬきそば…関西にはない。関西はうどんだな。おれは「冷やしたぬき」というと「うどん」。とにかく、もう早くドラマ終わってくれ。但し今度のドラマは、脚本を読むと今度のはかなり面白い。
最近、テレビで、僕の好きでない場所で、好きでない歌っている様子を観た。(漕げよマイケル…歌う) テレビでおじさんたちがギター一本で弾き語りで歌ってるのを観て、そんなことをしてるんじゃないなよ、おやじたち、と思う。漕げよマイケル、ハイウェイメン、ブラザース・フォー、PPM、キングストントリオ、こういう曲をフォークソングと思っていた。こういう明るい作品がアメリカンフォークの典型だ。
しかし、日本では四畳半フォークというって暗い湿っぽい歌が流行してしまって、そういうところでフォークファンになっている人は、未だにギター一本でそういう歌に浸っている。たまにはそういう地味なものではなく、こういうのを皆で合唱してみろよ。
M-1 漕げよ マイケル ハイウェイメン
ラジオでナイトクラブ
ANNGハワイ六日間の旅のパンフ。ラジオ収録の舞台裏。「ラジオだけに生歌、生演奏」生演奏なんかするつもりなかったよ。ふれあいたくない。確かに、いろんな企画が立っていた。残念ながら、ああいうことになったが、僕なんか荷造り終わって行く直前だった。それ以来だから、かなり長く行っていない。行きたいな。はい、気を付け。吉田拓郎をどうやって持ち上げればハワイに行けるか。どう喜ばせるか。方言について。さんまさんが東京来たときも言っていたが、今やテレビは関西弁ばかりになった。
<長野県伊那市では、「疲れた」=「ごしたい」。腰が痛いが訛ったのではないかという投書>
<「瓶の蓋」=「ぼっちょ」という投書のつづき>
<北海道 「捨てる」=「投げる」、西日本の「なおせ」=「片付けろ」 という投書>
広島でも「なおせよ」という。
<鹿児島 「あいがともさげもした」=「ありがとうございました」、「電球」=「でんきんたま」という投書>
勘弁してくれよ(大笑い)電気の球、確かに「できんたま」だな。「おまえんち」の「ん」と同じ。でんきんたま…どんな球だろう、凄いな(笑)
<焼津 「ちんぶりをかく」=「すねる ふてくされる」という投書>
妻に「ちんぶりかく」といわれたらどうすんだろう(笑)
<「だから」=「ええだで」、「頭にくる」=「やっきりかく」 投書の続き>
一番は、「ちんぶりかく」。これは和むな(笑)
今週のベストテイク
今週のベストテイク。売れたかに関係なくベストテイクレコーディングの曲をかけたい。ミュージシャン、エンジニア、歌、のアンサンブルで、これはというものが時々ある。但し、なかなかない。僕の場合は、どうしても120点が欲しいのかな。スタジオの音…アトモスフェアも大事。エンジニア、マイク、エフェクター等の相性すべてがあいまったときに生まれるベストテイクを特集してゆく。今週は、松任谷正隆と演った「風の街」。ドラマ「あこがれ共同隊」の主題歌で山田パンダで中ヒットしたのを僕が演った。松任谷のヘッドアレンジ。島村英二がドラムだった。こういうセカンドラインという指示があって、タムをつかいながらタクツクタンという感じで、そこに駒沢のスチールがからんでくる。駒沢のスチールギターはこの頃、不可欠だった。コードしか書いてなかったが「せーの」でやった。凄い大納得のテイクになった
派手ではないけど小編成で最高の出来上がり。コーラスは元猫。
M-2 風の街 吉田拓郎
マイフェイバリットソング
広島から上京して会ったフォークソングの人々の中に、R&Bのわかる人は殆どいなかった。物足りなかった。ビートのない音楽多いなと思っていた。エレックでは理解してもらえなくて、納得できなかった。本当にやりたいことができる様になったのはSONYに移ってから。スリーコード。C7 F7 G7。これで成り立っている。 これなくして、ビートルズもストーンズもクラプトンとかもあり得ない。フォークの人々はこれを通っていない。(野良犬のブルース…歌う)唯一、かまやつさんが、フリフリとかバンバンバンで、スリーコードを使っていた。日本には皆無たが、アメリカのフォークロックにはたくさんいる。M-3 Roll Over Beethoven チャックベリー
M-4 ハウンドドッグ エルビス・プレスリー
M-5 The Hippy Hippy Shake Swinging Blue Jeans
M-6 Dizzy Miss Lizzy ビートルズ
全部3コードだけど基本。僕達はそうやって生きていた。今度のアルバムではそういう3コードのハードな曲を目指す。そのための詞を書いている。このスイング感、ロックンロール感がいいM-7 Good Golly, Miss Molly リトル・リチャード
エンディング
方言、大きなテーマとしてハワイ募集お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆やはり吉田拓郎はブレない信念一貫の人だと思う。ただそれは音楽・思想等の基幹部分であって、そうでない部分は、実にテキトーで(笑)、そのテキトーさを隠そうともしないため、私たちはその落差に振り回され驚くのである。いったいどこのラジオパーソナリティが、あれだけハガキを募集しておいて、「もう心がない」「もうどうでもいい」と捨て台詞を吐くだろうか(爆)。すごい放送だ。”録音なのにNO編集、NOフォロー”とはこの番組のことだ、柳原可奈子。
☆誰もが思ったはずだ。夕食のひとりが寂しかったら毎日でもご一緒するぞ。いえ、ご一緒させてください。そんな叫びが夜空をこだましたに違いない。それにしても、年内は大変だな、吉田家。収録が年末に終わったら、それこそお二人ハワイに行けばいいのに。
☆といいつつ、2011年のハワイは、バス1号車まで決まっていたのにな。是非行きたいがどう、あの御大をどう接待するかは難題だ。
☆ベストテイクは面白い。楽しみな企画だ。確かに、大好きな演奏ではあったが、「風の街」がそれだというのはわからなかった。音楽家だけが知りえることかもしれない。そう思って聴く「風の街」は思い込みかもしれないが、サウンドが「塊」になって響いてくる。そうか、島村さんだったのか。島ちゃんと松任谷のやりとり、そして「せーの」で録音。そうやって解題していただくと、そのスタジオ空気がこちらにも伝わってきて、ますます愛おしくなろうというものだ。自分がイイと思っていた演奏が、御大にとってのベストテイクだったとしたら、また嬉しいだろうし、楽しみなコーナーである。
もうひとつの感慨は、いろんな意味でかなり辛かった、キツかったと御大が述懐するアルバム「明日に向って走れ」のレコーディングだが、そこでも音楽的な妙味というか、ベストテイクはこうして降りてくるのかと感慨深かった。やはり音楽ときちんと取り組む音楽家の仕事とは凄いものなのだなと感じ入った。
☆3コードのハードな作品は楽しみだが、いわゆるロケンロールみたいなのは、もうつまんないな。シロウトが申し訳ない。そこに美しいメロディー展開がからんでこその御大だと思う。ともかく、アルバムが進行しているようで嬉しい。楽しみにしているぜ。ちなみに野良犬のブルースは、正規アルバム「青春の詩」にちゃんと所収されているぞ。
第23回 2017.9.3
吉田拓郎です。<前回のハワイツアーは中止になったが、封印された水着はもう着れない、70年代に帰りたい…という投書>
ハワイでは水着にならないと。僕は、海は波が怖いから入らないけど、プールで半日過ごす。水着にならないとつまらない。欧米は、若者よりリタイアした方や老夫婦が多い。彼らは、樽のような身体でも、水着が平気だ。アジアの人は、欧米人のような逆三角形じゃないし、歳を取ると上半身の胸が薄くなるのでみすぼらしい、淋しい水着姿になってしまう。だから、女性の方でお年をめして体格が良くなったら水着はいいのではないか。女性は堂々と水着になればいい。
<来週夫婦でカハラに行きますという投書>
いいですね。行きたい。オアフ島とは思えないいいホテル。イタリアンレストランのコックスとかあるけどいいな、ハワイに気持ちは飛んでゆく。
<積み立て貯金をする、拓郎ハワイに行こう積み立て、拓郎さんの唄でのど自慢大会をする…という投書>
オレの事知らないな。そんなの聴きたくないよ。
<6年半前からハワイに向けてずっと鍛えていました→オアフ→マウイと日程付きの投書>
昔、50歳の誕生日をハレクラニでやった。メニューも全部考えた。素晴らしいパーティだった。
<拓郎さんとセッションして…という投書>
おれは、おまえたちとセッションなんかしないよ。そんなに君たちと仲良くしようと思ってないよ(笑)。
<拓郎さんとビールで乾杯、拓郎さんとお喋りしよう、ネイルサロンに行こう…そして拓郎さんのライブという投書>
やるわけないだろ。基本、全日自由時間がいい。無理か。
日本からハワイ行く人は、137万人。ハワイが好きな理由は、1.美しい空気感。そうだね説明できない空気感。ホノルル空港出ると空気が違う。風の感じ。燦々と日が照っている。空気がまったり。時間よとまれ…矢沢永吉って感じだ。2.ショッピング。アラモアナとかショッピングセンターがある。瀬尾ちゃんと行くと二人で買い物おじさんになっている。 ジーンズを10本20本買ったりする。3.食事や言葉に苦労しない4.治安が良い5るアクセスが良い。行きは追い風で早いが、帰りが向かい風で時間がかかる。
結婚式を挙げる人も多い。1.ロケーションが良い2ハネムーンも兼ねる3.両家の絆が深まる 田中家と横山家が親密になる。誰だ。4.家族旅行で親孝行もできる
結婚式もいいが、バウリニューアルもというのもある。今度行ったら、カミさんとこれをしようと思っている。これ全員でやろうか。すっかりその気だ。
■タイトル
ハワイは4泊6日が標準だが、それでは足りないと思う。最悪で5泊7日、6泊8日くらいがいい。島に行くのもいい。ハワイのホテル選びの際、注意してほしいのは、オーシャンフロントは真正面に海が見えるという意味。オーシャンビューは、ちょっとでも見えるということだから気をつける。パーシャルオーシャンビューは背伸びすれば見えるという感じ。マウンテンビューというのもあるし、シティビューもある。最もやばいのは、吉田建が泊まった部屋は、パーキングビューで駐車場の前だった(笑)
<拓郎さんは何もしなくていい、ファンがおもてなしますという投書>
そうだよ。こういう企画を考えてみろよ。来てやったぜ、てめぇら。ハワイまで行って吉田拓郎に何かをしてもらおうという発想が浅はかだ(笑)。
次の曲は、歌詞に大きな間違いを発見した。1985年以来、歌詞を間違えていた。お詫びしなきゃ。この詞は、映画「RONIN」のテーマ曲で、幕末の志士たちを描いた歌だけれど、今だからこそ聴かせたい気がする。
M-1 RONIN 吉田拓郎
素晴らしい歌ですが、間違いわかりましたでしょうか。…この曲に武田鉄矢のバージョンがあって、最後に自分で詞をつけてる。これは許せない。だせ~。
「あらがい」抵抗の「抗」で「抗う」を「あがらい」と歌っている。スタッフや誰かが間違いに気付かなかったものか。30年間気づかないままだった。誰か言えよな。歴史に残るミスだ。同時に自分のボキャブラリーのなさを感じる。
先週の陽の当たらない曲、いい曲だったという投書がたくさん来た。あらためていい曲のキャッチコピーを送ってくれたが。みんな才能のないこと。どんくさいのばっかり(笑)。
そうそう、ハワイロケの映画を作って「歩け歩け」を主題歌にというのもあった、
<すべての曲に共通するコピー、荒れ果てた大地に水をまききった ありあまる才能と安易な発想で提供されたという投書>
失礼だろ!
<ときめきトリップ…名古屋はええとこだで、聴いてチョという投書>
奥に言葉で(笑)方言の募集もしている。
<井上順 俺の唄もまんざらじゃないぜという投書>
順ちゃんに聴かせたいな。
<ふゆがきた…ふゆってこんなにかわいいんだ…キュンキュンという投書>
変態だぞ(笑)
<夜行列車を森昌子に提供という投書>
無理だろ(怒)。
<井上順…ホラ扇風機に向って歌ってるみたいだろ‥という投書>
はははは(大笑)
<人によかれとわが身を削る…という投書>
どこの演歌の司会者だ、玉置宏か。
<夢はいつも帰って行った 挫折 ああ夜行列車という投書>
意味がよくわからない(笑)
来週くらいから新しい企画で、ベストテイクレコーディングを特集したい。今聴いても納得のゆく曲、レコーディングの時に手ごたえがあった曲、今聴いてもこれは素晴らしいという音がある。バランスとか音の聴こえ方も素晴らしく、バンドとエンジニアの技量とか三位一体になった、いいアンサンブル。これはうまくいった、抜群、という作品がある。
とりあえず今日は、この作品。前にかけた「歩け歩け」と同じお蔵入りいた曲。高中正義、加藤和彦、小原礼、高橋幸宏と松任谷正隆。松任谷はキーボードだけでなくバンジョーもうまい。彼は、フラットマンドリンとかもうまい。石川鷹彦とはまた違う、ザ・バンドのような演奏ができる。ほぼミカバンドと松任谷正隆による「私の足音」
秘密を明かすと、この曲のテンポは最初と最後で違う。ドンカマを使っていない。なので、ドラムとベースのテンポは最初はスローなんだけど、やがて早くなる。ユキヒロのドラムがいわゆる「走ってる」演奏。
M-2 私の足音 よしだたくろう
今週のマイ・フェイバリットソング
コニーフランシス。フランスの女性歌手。先日テレビで観た。79歳で健在だった。60年代初期のアメリカは男性歌手ばかり、ポール・アンカ、リッキーネルソン、プレスリーそういう中に、女性で出てきて一人で次々とヒットを飛ばした。みんながそう評していたが、ちょっと泣いてるわけではないが、泣き節になるところが特徴だった。日本でも泣き節の歌手がいた。松田聖子は、初めて聴いたとき「コニーフランシスだ」と思った。(アー私の恋は チュルリラ 説明できず)
M-3 青い珊瑚礁 松田聖子
M-4 夢のデート コニーフランシス
ね。共通した泣き節があるでしょ。コニーフランシスはかわいいベイビー 大人になりたい ロックンロールもカントリーも、はてはカンツォーネもウマイ。M-5 渚のデート コニーフランシス
エンディング
<今夜の星空、不倫ですよね。そこで…という投書>長いよ(笑)
方言、ふるさと自慢と愚痴、ハワイの企画 吉田拓郎をどう迎えるか
お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆おお「ハワイ」モードか。結果的に行く、行かないは別にして、吉田拓郎がハワイの話を始めると、湧き立つなにか、それこそ吹いてくる風がある。それがいい。御大、元気なんだな。その幸福感が漲る。それがいいのだ。☆接待と来たか(爆) もともと御大のハワイツアーは、他の歌手のハワイツアーと違って(よくは知らないけどさ)いろいろなミゼラブルな事も起きる(爆)。ホエールウオッチングツアーといいながら、揺れてる船を観たら御大が帰っちゃったとか、一緒に来るはずの御大が来なくて、なぜかハワイなのに火山に泣きながら登ったりとか、バスから一度も降りないサファリパークのような市内観光とか、ファンとしての愛が試される。それを超えてハワイは楽しいし、御大も魅力的なのだ。まさにファンとは、愛と悲しみで編まれた一本のロープであるという…向田邦子理論がここでもあてはまる。
☆それにしても、キャッチコピー募集しながら、どれも才能がない、ダサイとは相変わらずの御大だ。私たちの投書の束は、時代劇で言えば、斬られ役のサムライたち、仮面ライダーで言えばショッカーの戦闘員のようなものでバッタバッタと御大にやっつけられる((笑))。ここでも屈折した愛が試される。
☆それは、いい。
今日の主テーマは「RONIN」だ。
もう私は泣きそうだった。
この超絶名曲のRONINはとっくに捨てられたと思っていた。御大が、RONINを憶えていたこと、いい曲だと言ってくれたこと、今だからこそ聴かせたいと言ってくれたこと、胸が張り裂けそうであった。この歌は、ほぼすべての御大の煌くエッセンスが詰まっている。そしてまた、まさにベストテイクのように御大のボーカルの艶が素晴らしい。
私の思いなんぞは、どうでもいいだろうが、どんなにこの作品が好きか、素晴らしいかは、かつてUramadoに渾身で書いたとおりだ。なかでも悶絶したのは、そこにも書いた、長年の疑問だった、「あがらい」と「武田鉄矢バージョンの歌詞」の由来までがわかったことだ。すんばらしい。生きててよかった。御大ありがとう。
「抗い」か。「贖い」か。とどっちかずっと迷っていた。ファンの間でも秘密結社のように議論されていた。まったくしょーがねーなーとか言いつつ(笑)。自分は「あがない」説だったのだが、これでハッキリした。
そして、そうか、武田鉄矢バージョンのあの金八臭たっぷりの歌詞は武田が勝手につけたのか。これが川内康範先生だったら、死ぬまで許してもらえないぞ。虎屋の羊羹を御大の自宅玄関に置いて帰れ。いみふ。
ともかくこれでもう疑問も迷いもない。御大、あなたの素晴らしい歌詞と歌唱で、今こそこの作品を歌い直そう。命をもう一回吹き込もう。失礼を承知でいう。こんな世の中だからこそ、こんな地球だからこそ、そんな今だからこそ、あなたが魂をこめて歌うべきだ。べき論で歌うものではないが、毎朝、桑田佳祐を聴かされている不幸な日本に向って(※感想には個人差があります)、今こそ歌おうおうおう、自由だよ、夜明けだよ。レコーディングでもいい、ステージでもいい。これを歌わないでどうするという気がする。
☆私の足音、コニーフランシス これもすんばらしかったけど、今日はとにかく超絶「RONIN」だ。
第22回 2017.8.27
吉田拓郎です。<全アルバム全シングル 612曲、重複除いて550曲。フォーラム22日借り切ればオールタイムで歌えるという投書>
そんなに少ないか。もうすぐ2000曲かと思ってたが。それにしても全曲歌うって、これをステージでどうなのって曲はある。スタジオだからできたという曲もある。
さて今日は、陽の当たらなかった作品に光をあてるコーナーです
■タイトル<番組でギター弾いてくれるのが好き、僕笑っちゃいますという投書>
(歌う)今週のテーマから外れる ヒットしている。はい姿勢を正して。
売れなかったというと失礼なので、陽の目をみなかった…同じだ。
最初の曲は、デモテープを作ったことまでよく覚えている。当時の自分のスタジオ16チャンネルで12チャンネルくらい使って作った。スタジオはいろんな事情があって手放したが(笑)。これは作っていて自信があった。1985年。売野雅男作詞 船山基紀編曲 この曲は絶対いけるとおもった。なぜ?と思った。
M-1 六本木レイン 研ナオコ
どうだろうな。ズレているのかな。作詞、作曲、編曲、歌手、全部そろっているような気がする。思ったより売れなかったのはショックだったな。自画自賛。起立。2曲目は、僕はレコーディングの現場に立ち会わないことが多いが頼まれれば行く。松本隆とかは詞の手直しがあるので現場に行くが自分は声がかからなければ行かない。
キャンティーズ、石野真子、井上順とか呼ばれていった。そう考えると呼ばれなかったのはなぜだろう。呼ばれてない人はどうなんだろう。
この作品は、出来上がり聴いてびっくりした。普通はアイドルだと下手でガッカリすることは多いが。これはうまいなとおもった。デモテープでは、ベースの速弾きを自分でやった覚えがある。
M-2 ハート通信 石川ひとみ
メチャクチャウマイ。松本君との最初かな、伊藤咲子どっちだろうな。歌のうまいアイドルだった。次は、阿久悠さんの詞。当時、LOVE2で一緒だった吉田建にアレンジ頼んだ。石川さゆりといえば演歌だけど、ヒップホップみたいにしないかと提案した。石川さゆりさんは、いろいろトラブル時期で、少し変わったことしようよと。詞を観て、これは吉田建に行けるよ…と言ったけど、行けませんでした。姿勢を正して。
M-3 月の盃 石川さゆり
いい感じのアプローチだよね。アレンジも新鮮。阿久さんも気に入っていらした。1978年。フォーライフの社長になって「大いなる人」の頃、東京キッドブラザースの仕事をした。副社長後藤が持ってきた。フォーライフの先行きに暗雲が立ち込めている時代。そのため社長自らいろんな仕事をしていた。東京キッドは、アングラ劇団。僕は、アングラが苦手。メジャー志向が強かったので。「彼が殺した驢馬」という芝居。その全曲殆どを作った。ブレイクする前の柴田恭平がいた。そこに藤田敏八監督の映画「八月の濡れた砂」に主演したテレサ野田が客演していた。僕が一日だけレッスンした。フォーライフとしても、テレサ野田で一曲、どうよ、という企画をディレクターが持ってきた。糞忙しいのにどうなんだよと思った。…殆ど長い愚痴だったな。松本隆の詞だし、いい曲なんだけど、ボーカルがちょっと。
M-4 ♪ラブカンバセーション テレサ野田
♪ラブカンバセーション ここはディミニッシュコード売れるか売れないか。詞・曲・歌い手などの良し悪しではなく、時代とマッチするか、聴く人の心情をつかむかどうかが大事だ。いい曲だからヒットするか、というとそういうわけではない。そこらへんが売れる、売れないの線引き。
桜井久美「大晦日」歌いにくい詞だなぁ。岡本おさみさんの詞を歌う人は可哀想。「ルームライト」とかも。こないだクラッシックの人が「襟裳岬」を歌っていたけけれど、歌えていなかった。これは歌じゃないよ。「あんたを超えて」四方堂亘。知らないよね。
「あなたを愛して」BUZZ。昔は、オフコースと双璧だった。小田がロックバンドにしてブレイクしたけど、それまでは陽の目を見なかった。BUZZは、「ケンとメリー」がヒットしてその何曲か後に、オレが詞まで書いて、石川鷹彦にアレンジしてもらったけれど、これはだめだった。清水健太郎「さらば」…ダメだった。言葉がないな(笑)
この曲をかけなきゃいかん。新聞で森進一の大全集の広告を観た。「襟裳岬」は入っていたが、なぜか「夜行列車」が入っていない。諸君、どう思う。カミさんに言ったら「森さんが嫌いじゃないの?」 こうなったら意地になるよな、喜多條。マイフェイバリットで毎週売れるまでかけるぞ(笑)
M-5 夜行列車 森進一
ちょっとメロディに、詞に、そしてボーカルにインパクトが足りないことは否めない。「否めない」はこういう時に使う。「襟裳岬」より「夜行列車」が好きな人もいる。夜行列車もなくなっているし、懐かしさでもう一度ブレイクしないか。いいキャッチフレーズを募集する。オレのデビューの時のキャッチフレーズは何度も言うけれど、「荒れ地に太いホースで水を撒く」だもんね。どんなオシッコをするんだ。
次の曲は、康珍化作詞でアレンジが武部聡志。古い曲でも結構、武部がアレンジしている。武部とはLOVE2で初めて会ったけど、その前からアレンジは何曲かあったことを知った。康珍化には、独特の世界がある。可愛らしいし、男の世界もある。これは、詞がトテモかわいい。早く歌ってほしいなと思った。加藤紀子は当時25歳。
M-6 ふゆがきた 加藤紀子
宣伝マンは、こういう作品にキャッチフレーズをつくる。この仕事は大変だ。昔はお皿をもって売り込みにラジオ局とかに回っていたものだ。今週のマイ・フェイバリットソング
かねてからずっと言っていたTBSの企画でオーケストラつけて高校三年生みたいにして作ってくれた。東海林太郎さんのように歌っている。そういえば、昔のマネージャーの渋谷高行。酔うと東海林太郎(国境の町をハミング)を歌う。踊れない人なのに、ディスコでカタイ踊りをする人だった。考えてみりゃ、準ちゃんはずっと引き合いに出されて、最初は嬉しかったかもしれないけれど今やさぞ迷惑だろうな(笑)。「勘弁してよ吉田君」って感じかも。しかし初恋というのはいいもんだけど、苦い思いがある。歌を作ってプレゼントなんて、男たるもの、いい大人になれないぞ。高倉健はそういうことしないんだよ。思い出は、大学よりも高校が一番だ。悲恋、悲惨だけど思い出深い。
後に番組で準ちゃんに逢った時は倒れそうになった(笑)そんなことは言うなら言わないでと嶋田さん怒っているだろうな。
M-7 準ちゃん 吉田拓郎
これ次のエイベックスのシングルカットだなエンディング
もう神にかけて準ちゃんはかけない。デモテープとか断捨離しようどうしたら、番組でハワイに行けるか募集。珍曲。変わった方言。
お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆ 「全曲550曲を22本のライブで歌い切れる」というメールにいきなり衝撃を受けた。なるほど。私のようにやれ崖メロだ、隠れた名曲がたくさんあるだろ、とかここで文句言っているのはダダをこねてる子どもみたいなものであって、こんな風に具体的プラン設定を示すところが実に大人で素晴しい。まるでデキるビジネスマンのプレゼンを聴かされているようだった。御大は、否定したが「意外にたやすいことだな」と思ってくれたのではないかと期待してしまう。☆ 「六本木レイン」は名曲だ。非のうちどころのないクオリティ。12チャンネルで作ったデモテープも超絶聴きたい。研さんは、「明日の前に」もカバーしていて、こっちもメチャメチャうまい。カップリングで再リリースしてはくれまいか。
☆ 出たぁーーーーーーーーー。「ハート通信」。これぞアイドル提供曲の真骨頂だと私は思う。絶品とはこのことだろう。もうアグネスのことは忘れよう、忘れていいという気がした。「ハート通信」は、石川ひとみによって命を与えられた、石川ひとみの傑作である。時期は、「東京メルヘン」の方が普通に先なのではないか。
☆ 「月の盃」。いいねぇ。しみるよね。阿久悠は「さらば」だと思ったが、こっちか。ヒップホップだったのか。スキャンダルに苦しむ石川さゆりへのさり気ないエールだったことが窺えて、それも嬉しかった。
☆ 東京キッドブラザースは、結果として名曲名盤となったものの、私には、東由多加さんが、単なるイッちゃってる怖いおじさんにしか見えず、御大との間で会話が成立しこと自体が想像つかない。案の定、一度は大喧嘩になって、曲を全部引き上げるとこまでいったらしい。
☆ 御大…テレサ野田が好きだったくせに(爆)。ラブカンバセーションは、なんか妙に郷愁を感じる。この曲は、テレビCMもあった。最後に「日音」て出るやつ。
☆ 桜井久美…ひさみ だったのか。
☆ BUZZは、「あなたを愛して」の時、ラジオ関東の番組を持っていて、リアルタイムで、この作品の売り出しを観ていた。しかし、最後「私たちの青春のすべてをかけたこの作品だったのですが…」と事実上の敗北宣言を出したのも聞いていた。万感胸に迫るものがある。
☆ 「夜行列車」の落選は悲しいが、奥様の「森さん、この歌嫌いなんじゃない」のお答えには笑ってしまった。
☆ 「ふゆがきた」は、本人歌唱の記憶も新しい。それ以来冬にはならない曲になってしまった。吉田建まで出てくるなら、松本明子の「ステラ」はどうなんだ。あれは、売れたのかもしれない。
☆ 2週続けての企画は素晴らしかった。お茶らけた企画になりやしないか不安だったが、御大は、真剣に作品たちを振り返り、勝負曲を選出してきた気がする。どれも名曲である。御大のメロディメーカーの才を存分に味わうことができたし、堂々たるひとつの世界があった。もちろんこれで終わりではないし、これに尽きるものではない。どうか、こういう企画を続けてほしい。音楽関係者も御大にレスペクトとかおべんちゃら言う時間があったら、レコード会社横断で、「吉田拓郎提供曲全集BOX」でも作ってくれよ。そこには「夜行列車」も入れて。
☆ここまで御大を惚れさせ、音楽を作らせ、そして今も追慕を受ける。確かに、嶋田さんは心の底から迷惑かもしれないが、拓郎ファンにとっては、あなたくなして今はなかったという偉人である。もはやファンにとっては「準ちゃん」は永遠の讃美歌のようなものだ。
第21回 2017.8.20
こんばんは吉田拓郎です。売れなかった曲というのは、もしかしたら注目を浴びた曲より愛すべきヤツらではないかという気がしてきた。ああ、売れなかったという感慨と同時に、愛情を新たに感じている、かわいいヤツらだなと思う。売れなかった原因はいろいろあるが、一番は、メロディーが良くなかった。詞が良くなかった。たとえば喜多條さん‥名指しか(笑)。アレンジが大事だけれど、これがイマイチだった可能性がある。また歌った歌手が、マッチしていなかったということもありうる。これも致命的な原因として、歌った人が下手だったということもありうる(笑)現場では言えなかったけれど、この人、下手だなぁと思ったことがあった。
それから詞・曲・アレンジ・歌が時代とフィットしていないこともあるかもしれない。聴く人との心情とズレがあったのかもしれない。なんて吉田拓郎は勇気があるんだろう。
■タイトル
こうしてみるとそういう曲が、意外に多いんだ。とても二週では、できないので抜粋する。
M-1 恋かくれんぼ 富田靖子
(歌う)いい曲じゃん。最初からノっている。作詞松井五郎に作曲入江剣だよ。荒れ果てた大地に太いホースで水を撒く。あらためて世に問う、新たなキャッチフレーズで再プッシュしたい。いいよ、これ、アレンジもムーンライダースの白井(良明)君がやってるんだけど。いいね。陽の目を観なかった曲。いろんな曲が出てきた。さよならロッキー、六月の花嫁、エトランゼ、私のサタン…
<キャンディーズのやさしい悪魔かと思った私のサタン、もうおうおうおうとのことろがいいという投書>
(ほぼワンコーラス歌う)「キャンディーズ」みたいに売りたいという会社に、喜多條と、それならキャンディーズみたいな曲にしてみたら、売れなかった(笑)。作詞喜多條に馬飼野康二のアレンジ。次の曲もそう。70年代、80年代よくやってたな。
次の曲は、いしだあゆみさん、30歳の時だそう。
M-2 今夜は星空 いしだあゆみ
うーん、唸ってます。いいよな。君たちが宣伝マンだったらどうやって売っていくか。キャッチフレーズを募集する。次の曲は、いきさつはわかっていないけど、名古屋でしか発売にならなかったのではないか。井上美里という人の曲、ラジオでオンエアされたこともないし、家にもレコードでなく、カセット音源しかない。これは、バカな野郎どもでもさすがに知らないだろう。
M-3 Tokimeki Trip 井上美里
名鉄百貨店のCMだったらしい。井上美里。会ったことない。この曲はメチャクチャ良くない?1984年。吉田君、結構な仕事やってない?次の曲は。作詞が阿久悠さん。この作詞で私が曲を差し上げた。記憶にはあるが、よく覚えていない。自分は、曲の依頼の際に、詞が先でないとダメだ。 詞がリズミックだったり、ハマったときは、これはイケると思う。詞を先に選ぶということは、売れるぞという気で作っている
M-4 ハーモニカの詩 小林旭
どういうキャッチコピーがいいか。吉田拓郎、阿久悠、小林旭。悪くない世界だと思う。阿久さんとは「純情」という曲があるが、もう一曲いい曲がある。この「ハーモニカの詩」も、いいね。今のところ全勝じゃない?その他、「放課後」なんて曲もあった。
<「蛍の河」をお願いしたいという投書>
…小柳ルミ子のね。今回はシングルに絞りたい。
これは作詞・作曲だよ。DUO。「放課後」の詞を読む。
あの女(ひと)の決めたアパートでひとり
明日のことなど考えず
吸いかけのうす赤いタバコなどふかしてみたよ
何だかとっても臆病できっと
何かを捜していたんだね
あの女は見つかるとイイネって笑いかけたよ
人生には早すぎて
これからのことは多すぎて
目がまわる目がまわる心がまわる
これが愛でもいいじゃない
これが愛でもいいじゃない
授業時間は終わった授業時間は終わった
飛びだせ 外へ飛びだせ ゥゥゥ
これが吉田拓郎の詞か?(笑)
フォーライフでは、他にボーカルこと大野真澄に「ダンディー」という曲を作った。詞は松本隆だけど、売れなかった。
ケイアンナ 「今夜はごきげんな夜」 岡本おさみの作詞で、アレンジは瀬尾一三だ。
原辰徳にもアルバム用に一曲作った。
M-5 砂漠の都会に 真田広之
「影の軍団Ⅲ」の主題歌だっけ。真田広之って、いい声をしているね。いいボーカリストだね。次は、僕が詞も曲も書いた ディレクターNさんと出版社のTさんとは軽井沢のゴルフ仲間で、依頼された。普通は詞は書かないのだけれど、この時は杉田二郎のために詞を書いた。フィリピンパブ仲間だったし「アイライクユー」でバンブーダンスをよく踊った。ディスコ仲間でもある。二郎とは、よく遊んだ。このアレンジいい。ギターは、青山徹かな。
M-6 君住む街 杉田二郎
いいね。三連だよな。こういう曲を作っていんだね。コーラスハイファイセットではないか。山本潤子の声がかすかに聴こえる。次は似たようなタイトルの曲。以前中尾ミエの「風の中で」をかけた。これも売れなかったけど。こっちは岡本おさみさん作詞の「風の中」。
これは歴史に残るレコーディングだった。「我が良き友よ」、「水無し川」とかまやつさんもレコーディングに時間がかかった。しかし、この井上順は記録的。夕方から朝方までかかった。井上堯之さんが、いいオケだねぇと絶賛していたけど、ボーカルが、入った途端、空気が変わった(笑)。
岡本さんの詞が歌いにくいので、現場でかなり変えてしまった。というわけで、オケは素晴らしいが、歌が入ったらどうなんだという
M-7 風の中 井上順
いいアレンジで、これも馬飼野康二だ。順ちゃん聴いていないといいが。ギターは間違いなく青山徹だ。
今週のマイ・フェイバリットソング
72年映画「旅の重さ」の音楽を担当した。TBSラジオで主演女優の募集をして、斉藤耕一らと審査員をしたが、僕の推薦した人はその後もダメだった。これは化けるぞというのが僕にはわからない。石野真子の時もダメでしょうと言ったら売れたし。原田真二とか男性はいいが、女性についてはダメ。この時、三曲レコーディングしたけど、斉藤監督が気に入らなかったので二曲没になった。監督はフォーキーな演奏を求めていて、ロックを嫌がったようだ。しかし、メンバーは、加藤和彦、小原礼、高中正義、松任谷正隆、高橋ユキヒロと豪華なメンバーだ。
M-8 歩け歩け 吉田拓郎
斉藤監督、使ってほしかったな。素晴らしいよね。今何か使えないかね。エンディング
来週は、今週よりさらにパワーアップ。あの問題作といわれている「準ちゃん」をTBSからいただいた。お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆スペシャル企画を前倒して始めてしまう御大の心意気どおり、素晴らしい放送だった。御大は、膨大な崖っぷちの提供曲群から練りに練って選曲していることが窺えた。それだけで嬉しいではないか。冒頭に御大が言って通り、精査の過程で、発見があり愛情が湧き溢れ「可愛いヤツら」を実感したに違いない。まるで御大の新作アルバムを聴かされる時のような充足感があった。ハラショ御大。☆練りに練っているからこそ、いきなり富田靖子と来たもんだ。入江剣は「幸せなんて欲しくない」とかがあるが、いかんせんもっと作品を作って、呉田軽穂、弾厚作と向こうを張ってほしいところだ。
☆いしだあゆみ。「今夜は星空」は名曲だし、なんといっても、いしだあゆみの余裕と雰囲気に満ちた歌唱が、すべてを活かしている。大人の歌唱だ。78年の豊作期のメロディーはどれも素晴らしい。78年豊作期については、Sideways 「失われた2年間が語るもの」に詳しい…って、自分で言うなっ!
☆さて、御大はすっかり昔の提供曲など忘れた老人(爆)を装いながら、いきなり井上美里「Tokimeki Trip」で、バカどもに反撃に出た。お見事。いかに提供曲を精査しているかがわかろうというものだ。崖メロでも「Tokimeki Trip」という歌があるとこは知っていても、聴いたことはなかった。名鉄百貨店。知らん。1984年あたりというのは御大もいろいろスキャンダラスな時期で、提供曲のエアポケットだったりする。
探検隊としては、ツチノコを実際に目にしたような喜びがあったことを報告せねばならない。84年だけあって、アイドルとはいえロックスピリットに満ちている。
☆「私のサタン」。ありがとう御大。それも、♪もうおうおうおうの本人歌唱をご披露くださり、幸せです。
そもそもDUOの「放課後」をリクエストしたのだが、なんと詞を朗読。作詞者ご本人のポエトリーリーディングですぜ。それだけでも嬉しかったが、なんといっても、石川鷹彦さんのアレンジが冴えまくる傑作なので、是非是非かけてほしいな。ってか、菅田くんに歌ってもらいましょうよ。
☆シングル・ルールがあるにしても、ちょうど昨日の日記で書いた「蛍の河」も聴きたかったですぜ。
☆「砂漠の都会に」は、ヒットしたよね。真田広之全盛だったもんね。手塚さとみの「ボビーに片想い」をついつい思い出してしまうが、関係ない。
☆阿久さんとの共作はもっともっと欲しかった。
☆「君住む街」は、不肖私のカラオケの十八番なのだが、いつも歌いながら泣きそうになる。そんな私の歌唱力への周囲の評価は低い(涙)。ひとりよがりなのであるが、この作品の素晴らしさは間違いない。
☆井上順「風の中」。「ボーカルが入った途端」に大笑いだし、岡本おさみさんの詞を現場で変えてしまったという逸話も初めて知った。んまぁ、マチャアキは、滅茶苦茶うまいから、なんとなく残念な感じもするが、順さんのボーカルはヘタだけど、ぬくもりのある魅力的な声だ。文字通り「ジンとしみる」作品だよ。今も深夜、お酒を呑んだ帰り道にひとりで歌ってたりする。
☆ でもって、ミカバンド+松任谷の「歩け歩け」ときたもんだ。カウントが入っているのは知らなかった。同じレコーディングの「私の足音」をあえてかけなかったのは、御大がこの曲「私の足音」のことを結構真剣に考え初めている兆表ではないかと勘ぐってみたりする。
☆ とにかく練りに練った前編後編構成と拝察する。後編はもっとパワーアップするという御大、楽しみだ。しつこいけれど、これだけの名曲が、今崖から落っこちで、海のもずく、ちゃうちゃう藻屑となろうとしているのだ。なんとかしてほしいしね、しようではないか。
☆シンガーソングライターのファンというのは、その人が作った歌をその人が歌うことに至福を感じる世界だ。しかし御大の場合は、それだけではなく、御大の作品を実に多彩な歌手の方々が、こうして歌うのを味わうことができる。本人歌唱だけではない、別の音楽のチャンネルがここまで豊富にあることは、拓郎ファンだけに与えられた僥倖ではないか…と、ひとり想えば、時は行く。
第20回 2017.8.13
こんばんは吉田拓郎です。夏の暑いときに冷たいチンチンに冷えたキーンとくるビール。一杯で十分。それがすごくうまい。ビアガーデン、ビアホールなどお店で飲む最初の一杯は極上だ。家で飲むとそうでもないという不思議。なぜお店で飲むビールがうまいのか。注ぎ方か、缶瓶はガスが多いのではないかなどなど、諸君、吉田拓郎流に言うと、お店で飲むビールは、そこに足を向けてお金を支払っていくところで人間としての覚悟が出来ている。家では、いざという覚悟、根性の入れ方が違う。緊迫した緊張感が足りない。家ではよく出してくれるからか。人間とビールの間のアトモスフェアーではないか。ビールにうるさい人は、温度管理などにウンチクがあるが、吉田拓郎はウンチクがない。バカなんだね。凍る直前のチンチンキンキンが好きだ。
おつまみは、42パーセントが枝豆、なんでソラマメじゃないのか、カミさんがよくだしてくれて好きなんだけど。2位からあげ 3位ポテトフライ 4位塩キャベツ 4位なんこつあげ。僕はとにかくつめたーーーーーくした凍る直前のビールをお店で飲む。コンサート終了後の楽屋で飲むバカがいる、ALFEEの桜井。打ち上げのお店まで待つ。そこで飲むのがうまいのなんの。
■タイトル
若いころ広島のビアガーデンで演奏していた。うるさいロックバンドは、注文が聴こえないのでビアガーデンには向かない。音が大きいので、ハウンドドッグとか絶叫していたので(実演してみせる)電源を切られた。するとドラムしか聴こえない(笑)それでも生歌で歌った。生ビール対生歌。とにかくギャラが安かった。ビール一杯飲むと無くなってしまう、そんなギャラ。深夜によく歩いて帰った。
あの頃から、ビールは永遠だ。是非チンチンカッキンコッキンをお店でいただく。できたら、枝豆でなくソラマメで。
M-1 夏休み 鬼束ちひろ
ビールといえば、ハワイに行くと僕はいつもバドワイザー。What kind of beer…とか言わずに「バド」で通じる便利さ。ハワイ行きたいな。行くか!
さてここで問題提起をするのでよく聞いてほしい。
<人生を語らず、落陽、に飽きたと言っていたが、他に歌いたい歌があるんだったら歌えばイイ。落陽もやらなくていい、客のことなんか考えない、それが吉田拓郎だという投書>
…誤解されているな
<また落陽、春だったね、またかなんて思わない。よく歌ってくださったと拝みたい気分だ。もともと地方ではテキトーなこともあった。きわめつけは沖縄で二日酔いで、開演一時間遅れて、結局、椅子に座って歌ったし、そういう人間くさいところが大好きという投書>
拍手。どちらかという後者だな。
沖縄と大阪には借りがある。大阪はかつて当日中止にしてしまった。そういう弱いオトコなんだから。沖縄のイベンターが、シークワーサーを入れると悪酔いしないと言われて信じて、安心して古酒をシークワーサーを入れて夜中まで飲んだ。次の日朝、苦しかった。ゲーゲーゲーとベットとトイレを往復する、頭はグラグラする。で1時間遅れてステージに出たが、立って歌う元気もなかった。その後改心して沖縄に行った。本当に、沖縄と大阪には悪いと思っている。そういう小心者の男なんだから。
フォークビレッジのテーマと僕らの旅をつなげたらどうかという鳥山の提案で…
M-2 oldies
ラジオでナイトクラブ
<私の映画の思い出、自分も出演した佐々部監督の「結婚しようよ」にエキストラとして出たという投書>2006年のつま恋の時に映画収録希望したが、断って合成で作った。映画「RONIN」に出たとき、ミュージシャンなので、現場で、俳優の気持ちがわからなかった。川谷拓三さんや伊武さんにいろいろ教えていただいた。
長いセリフが覚えられないので、川谷さんたちに監督に頼んで、短くしたりできないかな?と相談した。「なにをいうんだ拓郎くん、役者というのは一言でも多くセリフが欲しいものだ、少しでも多く演じたいものだ」とたしなめられた。川谷拓三さんからは教えて貰った。武田鉄矢から教わることはなかった。あいつは呪われていた。他の役者からはいろいろなことを教わった。
<ネールサロンで若い娘にやってもらうと拓郎さんは言っていたが、自分は、マッサージの電話予約で、希望を尋ねられて、どっちでもいいですとカッコつけてしまうという投書>
ここが男のバカなところ。言えないよね。俺はヤダよ。自分で予約もできない、奥さんに電話してもらうので、できる。
<暑いですね、異常ですねという投書>
本当に温暖化している。トランプさんいいの?台風やゲリラ豪雨など昔はなかった。
<昔兄弟でフォーライフのシャツを着ていた、超ベンチャーのフォーライフ。そのさなかにつま恋をやっていた。あのパワーはどこから来るのでしょうという投書>
フォーライフのTシャツ、家のマークか、あのマークは結構苦労した。最近つま恋の特集の取材が多いがお断りしている。そもそも記憶にないから。それに、若いときには、つま恋もフォーライフの時も若者特有の「怒り」「苛立ち」「焦り」があった。現状に甘えてる自分への怒りがあった。そこからエネルギーが出てきていたのだと思う。
今週のマイ・フェイバリットソング
M-3 可愛いアイシャ スティービ・ーワンダー
いいね、愛が満ち溢れている。これほど愛のあるミュージシャンはいない。Isn’t she lovely と歌われると、素敵だねと思ってしまう。このボーカルの愛に溢れた説得力。一番感動的なのは、1985年 USA For Africa のメイキングVTRで、スティービーとディランの2ショットがたまらない。ココを歌ってくれというとライオネル・リッチーあたりから言われて、たぶんOKと軽く承知したディラン。俺と似てるから…そうなのよ。しかし、現場に行くと、「ココ俺どうやって歌うの?スティービー、一応わかってるけど教えてくれよ」と尋ねるとスティービーがディランの節回しでピアノで歌ってみせる。「なんだ、最初からそう言ってくれよ」(笑)これは想像だよ。とにかくこの世界の超スーパースターのショットこれほどの名場面はない。これほどの名画はない。映画「ジャージーボーイズ」も勝てない。今でも忘れられない。
M-4 心の愛 スティービーワンダー
エンディング
(夜行列車を歌う) なぁ覚えているか。夜行列車をヒットさせる会。もっと盛り上げよう。番組でハワイへ行こうよ。どうしたらハワイに行けるのか、みんなも考えろ。
スペシャルウィークで、今まで提供曲を作っているが、まったく売れずにも僕自身も記憶にない、箸にも棒にもかからない提供曲を特集してみよう。リスナーの中に、そういう曲を知ってるやつも少しはいるかもしれないが、そういうヤツを何というか知ってる?バカって言うんだ(笑)
お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆そうさ、バカじゃもんの。☆暑い。吉田拓郎にはビアガーデンが良く似合う。随分前に、ビアガーデンに行ったら、偶然、隣のテーブルが吉田拓郎様御一行だったことがあった。
☆そうですか、ソラマメがお好きですか。ソラマメと言えば、このラジオの時間帯、ニッポン放送の日曜夜11時台は、大昔は、ソラマメさんこと滝良子のミュージック・スカイホリデーというラジオ番組があって、よく聴いていた。殆ど吉田拓郎の曲がかからなかったが、一度だけ「流星」が流れたことがあった。だからどうした。
☆フォーライフのあの家マークは、私にはトップブランドの印だった。Tシャツもステッカーも宝物だった。胸にマークが刺繍された多分スタッフ用Gジャンがあって、小坂一也がテレビで「春になれば」を歌うときに着ていて、心の底から欲しかったものだ。
☆さて、ライブにおける落陽、人生を語らず、春だったねの選曲についての両論併記。どちらの方も、「吉田拓郎は好きな歌を好きに歌えばイイ」というファンとしての温かな慮りに満ちていた。その意味ではどちらも相反することは言っていないと思う。齢70歳を超えた御大があれだけのライブを演ってくれることの有り難さと感激があることはすべての大前提だ。御大が気持ちよく歌ってくれることが第一だ。
しかし、どうせ片隅のサイトなんで忖度せずに言ってしまうが、一消費者の意見としては、「落陽」も「春だったね」「人生を語らず」も我が人生にとってのかけがえのない神曲だが、ライブで聴くのは、飽きた。あぁぁぁぁぁもう完膚なきまで飽きた。てか、こんなに蔭に日向に愛に満ちた名曲が溢れているのに、なぜ一部のスタンダードしかライブでやらないのかわからないし、まるで大団円のような懐メロ歌手に自ら舳先を向けているような気がしてならない。
ついでに言ってしまうと、鳥山・武部氏は、素晴らしいミュージシャンであることは私ごときが言うまでもないが、彼らの「落陽」は、ノンアルコールのビールかカロリーオフのコーラみたいだ。ビアガーデンで飲みたいとは思わない。優秀な模範答案なれど行間から溢れ出る魂の律動がない。なんだそりゃ。でもそんな感じがする。
Caravanで取り上げさせていただいたように、御大ご自身が言っておられる「落陽はもう要らないというライブが見えてきた」という言葉にこそ、私は希望の明日を夢見てしまうのだ。
☆沖縄は、中野のことがあった後なので心配したな。二日酔いとは知らなかったし(笑)。前の席の女性なんて、御大が登場したとたん「生きてた」みたいに号泣しておられた。
沖縄、大阪、気にしている御大。言わなくてもわかるよ。しかし、言ってくれて嬉しい気もする。
☆1985年 USA For Africa 大好きだった。奇跡的に集合した超絶なミュージシャンたち。私が好きなのは、ブルース・スプリングスティーンがボブ・ディランに挨拶に行って握手をするシーンだ。テンション高いスプリングスティーンと高くないというより明らかに低いボブ・ディランの握手のシーン。
後に、長崎のスーパーバンドの楽屋で、浜田省吾が吉田拓郎に手を差し出して握手してご挨拶するシーンを観たとき、ああ、あれだと思った。浜省は、力強く握った手を振り、テレ屋の御大は、俯いてちょこんと頭を下げる。あのシーンも大好きだ。
☆出ました。ハワイ。御意。行こうじゃないですか。
第19回 2017.8.6
吉田拓郎です。<天下の吉田拓郎たるもの奥さんの買い物で文句を言ってはいけないという投書>
エルメスでなくプラダ、グッチ。奥さんの買い物を見張るのはダサイ、ウザイという人もいた。家の場合は、みつくろうのは僕の仕事、100万、200万円で文句言うなというけど、請求書を観ると、ウッヘーとびっくりするものだよ。
<坂崎さんは禁じられた遊びは弾けるという投書>
ざげんじゃねーよ、男がすたらぁ(弾く) やっぱり弾けない(笑)スリーフィンガーではダメだ。
<LOVE2放送時間があまりに短かったという投書>
収録は3時間、もっと面白いとろもある。光一とも、もっとやりあった。光一くんは若いころから、ファンにもずけずけ言う、泉谷しげる的なところがある。38歳になっても、ファンや僕にも、平気でかみついていく、そこがチャーミングだと思う。昔、女子大のロケで、キャーキャーいう女子大生に「うっせーな」と言う。変わっていない。最近メールで、「そこが好きだ」と書いたら「嬉しいです」と返事が来た。
さて、なぜ土用の丑の日にウナギを食べるか。それは自分で調べてもらうこととして、うな重は普通。名古屋では、ひつまぶしというのがある。
三種類に分ける。①うな重として食べる②ねぎ、わさび、のりで食べる③だし汁でお茶漬けにして食べる。知ってる?これが、うまいんだよ。
■タイトル
ラブレター
募集しているが、メールとかハガキ、書きづらそうだね。出すも貰うも、経験が少ないのかな。みんなモテなかったんだね。吉田拓郎ファンはモテない人多かったのかな。自分もモテなかった。大学時代、女子大生に「山へ登らないか」と電話をかけた。来週の日曜、待ちあわせ、山の上でチューしようと思って、下見しに行った。犯罪だよ。押し倒す練習までした。そこまでやったのに、当日三時間待っても来なかった(笑)。M-1 メランコリー 一青窈
皆さんもモテなかったなりにラブレター、電話告白の思い出があるようだ。<雑誌のペンパル募集で文通していた、弾き語りの歌を送っていたという投書>
中尾ミエ、芦川いづみと文通したかったな、
<…で、髪の毛が細くて繊細という彼女のイメージだったが、実際の自分はそれとは全然違うので破談してしまったという投書>
淋しい話だな。僕も「準ちゃん」(歌う) フルオーケストラでアレンジしたものがある。TBSで作ったんだが(笑)。曲をプレゼントする手法はダメだ。女子は喜ばない。フニャケタ男はダメよ。日に焼けて汗をかいているバスケ部とかがモテる。自分に言い聞かせている。本当にモテなかったよ。
<50年前ラブレター貰ったが他人の作だったという投書>
<中一の時一目ぼれてして手紙を書いたら相手の男の子から、熊本弁ではなく、キザな文で天にも昇る思いだよ、どんどん話しかけておくれよ、いつも見ているよと返事が来たら、一瞬で覚めたという投書>
そりゃ、広島弁で、ワシゃあ…とラブレターは書かないでしょう。このコーナーは、もうすぐ終わりそうだ。
ラジオでナイトクラブ
1970年3月30日「平凡パンチ」。抜粋の許可の問い合わせが来たので読み直した。全共闘学生運動崩れと暮らしていた泉岳寺のアパートが映っている。タイトルは、「120曲のニューフォークを作った日本のボブディラン」。そんなに作っていないと思う(笑)「フューチャーズサービス、上智の学生運動で処分された男7人に女1人。闘争に疲れて金儲けでもしようと思った。」…とある。彼らが広島フォーク村に目をつけて、「古い船を動すのは古い水夫じゃないだろう 若者の広場と広場にかける橋」が発売された。
雑誌では、「日本のボブディラン 吉田拓郎クン」「全共闘がなぜ選んだか。吉田拓郎の才能」フューチャーズの斉藤さんが語る。「ユーゲントレーベルはドイツ語で若いという意味」「吉田くんの歌に感じちゃいました」
ウソだ、斉藤くん(笑)。
フューチャーズサービスに広島フォーク村を引き合わせたのが、浅沼勇(エレックの専務)だった。フューチャーズサービスは、広島までやってきた。しかし、毎晩キャバレーに通っていた。どこで稼いでいるのか、すげーお金をもっていて広島で酒池肉林だった。決して純粋なものではなかった。キャバレー通いでほだされた(笑)。
浅沼「イメージの詩はメロディーが斬新です」(歌う)そんなに斬新ではないだろう。「吉田君はこういう歌の頂点にいく、自作自演の強み、声がいい」。なにせ後に、荒れ果てた荒野に太いホースで水を撒くというキャッチコピーだったから、なんなんだとオレはと思った。
「R&Bが好きなせいか、アフタービートが効いている。ディランの先を行っている」…褒めるなぁ、浅沼さん。「歌謡曲やコマーシャルベースでも十分いける」…って先見の明があるな。
吉田拓郎本人のインタビューだけれど
「僕の歌は、どんなジャンルにも分類されません。要するに歌なんです。」
ホラ、拍手。デビュー前から言っているじゃないか。
「(自分の歌を音楽として批判する人もいるけれど)僕は自分のやっていることが歌。自分の歌に歌謡曲、フォーク、ジャズとか決めたくない」(拍手)「フォークとかロックとか歌に名前をつけることになんか意味がない」拍手(笑)
「自分で作っていてどういう意味だかわからなくなる時がある」正直だ(笑)「自分から出てくるものを歌にしている。人がどう思うとかまわない。自分じゃよくわからない」
はいまた拍手。
ニッポン放送の亀淵昭信さんのコメント、「イメージ詩っていいね。アレンジがうまい。 フォークロックは、フォークソングに飽き足らなくなって生まれてきた。ディランも再デビューは、エレキギターだった」亀ちゃんはフォークが嫌いだった。「これらの歌を冗談で作ったのではないか」…どういうことなんだ、亀ちゃん。フォークルは冗談ぽかったからか。
今週のマイ・フェイバリットソング
M-2 夜霧よ今夜も有難う 吉田拓郎
いいねぇ、フォーライフが左に傾いた時、立て直しで、経費をかけずに、夜中のレコーディング、アマチュアに近いミュージシャンとで作った。青山徹とエルトンが手伝ってくれた。浜口庫之助はセンスに洋楽のイメージがあった。ポピュラーな感じ。詞も自分で書いてて、おしゃれで、シンガーソングライターのはしりだと思う。
浜口庫之助さんをメドレーで、
M-3 僕は泣いちっち 守屋浩
M-4 涙くんサヨナラ ジョニー・ティロットソン
M-5 バラが咲いた マイク真木
M-6 夕陽が泣いている ザ・スパイダース
M-7 みんな夢の中 高田恭子
どれも特有の浜口節。子どもの頃から、聴いていて僕も影響を受けている。石原裕次郎は、不世出の大スター。テレ臭そうに俯くあの感じに女性も男もシビレた。
日活時代が一番好きだ。後にテレビに行って、「西部警察」「太陽にほえろ」とかではなく「あじさいのうた」「あいつと私」とか石坂洋次郎の文芸ものが特に好きだった。あの照れくさそうな感じがいいんだよ。
裕ちゃんの香港シャツ、袖の先端がVカットしているのも憧れたし、やることなすこと ドラム叩けば、ドラム叩きたい、とか、裕次郎、裕ちゃんみたいになりたいと思っていた。
映画を観に行くと、自分も芦川いづみと付き合っている気になってしまう、それくらい憧れたものだ。
M-8 夜霧よ今夜も有難う
エンディング
ラブレター、電話の告白のメールやハガキを引き続き募集。お相手は吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆御大はただひたすらに奥さんと一緒に買い物したい、一緒にいたいだけなのだ。その言い訳が、「見張り」なのに、そんなにマジに責めたら可哀想じゃないか(笑)。御大はお金に細かい人ではない。知らないけど。たぶん(爆)。離婚の慰謝料も養育費も払わない男がたくさんいる中で、離婚のたびに、へーきで全財産を投げ出してしまうと後藤由多加も言っていたではないか。☆知っているか?と言われても、「ひつまぶし」も「トマトピューレのパスタ」もみんな超絶普通に知っていると思う。でも、そうか、「ひつまぶし」がお好きか。たぶんテレビで四国を旅した番組で「うな重」があまり好きでないと言っていたので、画期的なうなぎの食べ方として御大の前に彗星のごとく現れたのではないかと拝察する。
☆モテなかった悲しみと鬱屈が、御大にあそこまでの深い詩を書かせ、メロディーを作らせたことは間違いなかろう。恋愛リア充な学生生活だったら、こんなに凄いミュージシャンにはならなかったのではないか。そして、ミュージシャンになってスターになって、一般Pなんか問題にならない、超絶なモテ期が怒涛のように押し寄せたので、御大も大変だったのだろう(笑)。しかしも基本にモテなかった青春があったので、どんなに汚れても(爆)いつも御大の恋愛観はどこかにピュアなものがあったと思う。
☆「準ちゃん」フルオーケストラ。懐かしい。素晴らしい。確かに"君にも夢があり、僕にも夢がある"というセリフもあった。唯一の欠点は、このセリフで、例によって御大がテレてしまって、笑いながら言っているところだ。ダメだ、あそこでおちゃらけたら。と、いまさら何を言っているのだ。
☆「僕の歌は、どんなジャンルにも分類されません。要するに歌なんです。人がどう思うとかまわない。」
震えるね。ああ、カッチョエエ。こういうこと言う24歳の若者も、そこからブレずに歌い続ける70歳も、素晴らしい。あらためて、そんな意気軒高な若者が、フォークだとかフォークじゃないとかくだらない論争に巻き込まれた悔しさをあらためて想像する。
☆「イメージの詩」は、メロディもアレンジもそりゃいいけど、オトナの浅沼さんも亀淵さんもリアルタイムでは、的確な評価をなしえていないのも感慨深い。あれを聴いて衝撃を受けた当時の若者たちが積み上げた評価なのだとあらためて思う。
☆上智元全共闘、フューチャーズサービス。聞けば聞くほど、ウサンクサイ(笑)。映画「マイバックページ」の、あの松山ケンイチと同志たちを思い出す。早く手を切ってよかったのではないかと思う。いつもの私なら、「それが機縁で、御大が世に出たのだから、彼らにも感謝しなくてはいけない…」とか書くところだが、彼らでなくとも、あそこまでハイクオリティの音楽になっていた御大だ。必ず誰かが見つけて世に出したはずだ。
☆「ぷらいべえと」の「夜霧よ今夜も有難う」。いいねぇ。なんでこんな歌謡曲を歌うんだと当時はガッカリしつつ怒ったけれど絶品ですばい。若き青山、エルトンの仕事と認識してくれている御大が嬉しい。何度でも言うが「赤い燈台」のキーボードなんて本当に不世出だと思う。
☆御大は、石原裕次郎のシャイさが好きだったのだとわかった。男らしさというよりも、そこに垣間見るシャイさに、自分もシャイだった御大が深く共感したのではないかと思った。
子どものころ地元が、石原慎太郎の選挙区だったので、いつも選挙になると石原裕次郎が街頭の選挙応援に駆けつけて黒山の人だかりになったものだ。背が高くカッコ良かった。「兄貴をよろしく」という石原裕次郎の声が耳に残っている。
私の叔父は、昔、職場の労働組合の関係で社会党か共産党かの推薦で区議選に出ないかと声がかかって、たいそう張り切っていたが、裕次郎に会いたいがために石原慎太郎の後援会にも入っていたのがバレて、両方ともクビになった。節操のない人であった(笑)。
…ああ、なんか余計な事を言ってしまいそうなのでここまで。
第18回 2017.7.30
もうね、吉田拓郎です。将棋が大変なことになっている。藤井君の出現は大きな影響。インタビューの語彙の豊富さ、理路整然としていて凄い。羽生善治という不世出の天才をして、刺激になると言わしめた。どれほどこの少年は強いのか。世代的にAIを利用できる強さではないかと言われている。最近やたら登場する加藤一二三さんあたりにはわからないだろう。<将棋好きの拓郎さん、14歳の藤井四段をどう評価しているかという投書>
どう評価するもヘッタクレもない。陽水ともメールで「時代やね」。連勝記録という登場の仕方がスキャンダラスだ。将棋を知らなかった人もこの少年に注目する。対局中の食事まで話題になっている。ぶっ飛んだ。
■タイトル
山形県天童市は将棋どころで有名だ。碁はわからない。将棋は弱いけどキャリアは50年位。将棋チャンネルは観ている。陽水さんとメールのやりとりをしているのは殆ど将棋の話だ。山形では将棋セットの売れ行きが2.7倍。藤井君関連のグッズも売れている。「観る将」も増えている。将棋人口は400万人なのに、プロは160人くらいしかいない。プロ棋士は難しい。
その昔、フォーライフレコードを作ったころ、毎日出社して午前中は会議、午後にはヒマになって、プロデューサー・ルームで陽水なんかとよく将棋を指していた。雑誌社からの話で中原誠に挑戦する企画があった。六枚落ちという条件で、それでも前日、将棋本を読んで頭に入れて臨んだ。しかし、陽水は性格が行き当たりばったりで何もせずに来た。その結果、陽水は負け、準備周到の自分は勝った。六枚落ちというとこれはもう将棋に入らないと言われたが、それでも陽水に勝ったことで優越感があった。陽水に勝てたのはそのくらいか。
陽水は、喧嘩も強かった。ある人の家に行った帰りに、言い争いになって、喧嘩になりそうになった。間に入った人が止めれば止めるほど、熱くなって、「何を」と陽水の胸倉を掴み、陽水が背を反らしたとたん、背も高く、顔もデカイので怖くなって止めたことがあった。その後の陽水との将棋は五分五分。ミュージシャンで将棋指しは結構いたのでコンサートの行き帰りの電車や楽屋でよく将棋を差したが、最近はいない。藤井君のおかけで将棋界はハッピーだよね。
一曲目は、…この番組はキンクスから何から凄いな、王将。
M-1 王将 村田英雄
<映画「幕末青春グラフティRONIN」を新宿コマの映画館で2回観た、恥ずかしくなったという投書>
あの映画は鉄矢も失敗作だったと言っている。監督の思い入れ、鉄矢の思い入れが熱すぎた。よくわからないまんまトライして終わってしまった。その後も映画主演の話は結構来ているが、断っている。自分で観ても「下手だなぁ 吉田拓郎は」と思う。
若尾文子のドラマ「おはよう」で天地真理のお兄さんで船乗りの役だった。こんな長髪の船乗りはいないよ。その時のセリフ「あ、真理か、大人になったなおまえ」これが言えない。 浅野温子に乗っかるラブシーンも、ゴキブリがバタバタしているみたいでダメだった。「明日は雨か」のセリフだけで半日かかった。恥ずかしがりやでテレ屋で、芝居下手。とてもじゃなく、自分には映画とか演技はできない。
<自分の意志で初めて観た映画は「アニマルラブ」という交尾シーンだけの映画だったという投書>
とんでもない映画選ぶなよ。一時間半あらゆる交尾シーン(笑)
<担任の先生、背が高い白いポロシャツ、万博の時、バスの中の歌で妻を娶らば才長けてという投書>
M-2 妻を娶らば 森繁久彌
森繁に呪われている。妻を貰うなら…ということね。この番組を聴いている人は村田英雄の王将に、森繁の妻を娶らば…何だこの番組はと思うだろう(笑)。オバケの話は募集したけれど怖い。やめよう。
<毛布から顔出すと猫のようなものが近づいてきたという投書>
乳白食の猫のような…それだけで、怖いんだよ。
<亡くなった人の写真を焼く仕事…という投書>
暗室で写真は怖い。暗室の思い出は写真部だったので酢酸の臭いの中での思い出はある。現像、停止、定着。男女交際の噂のあるカップルを二人にハート型に合成してあげて、売っていた。こういうことをやっていてクビになった。何やっていたんだろうな(笑)。
ラジオでナイトクラブ
ラブレターや愛の告白電話を募集している。<電話で告白というお題で、告白の電話を貰って泣きそうに嬉しかったという投書>
お題って言うなよ。文科系の部活は人気ない。スポーツの方が人気ある。頭バカでも。バスケの先輩はもてた。ビブラフォンのうまいKさん、その家にギターで合わせようという話になって遊びに行った。そこの家にバスケの先輩がいた。何で先輩がいるんだろう。よく考えると、あの先輩とデキてたんだ。
<高校三日後下駄箱に手紙があってとトイレの個室で読んだという投書>
トイレの個室って?うんちするところ個室っていうの?
<投書のつづき…書道部にはいってくれという先生の手紙だった>
もてないなと大学2年の時思った。光一とかはもてると思っているんだろうな。ちくしょう(笑)。若者に嫉妬とは・・でもあいつも38歳か。
<学園祭ジュリー来るという誘いの電話をお母さんにしてしまったという投書>
もしもしケイコよ(笑)。お母さん若いとそんな感じかな。
泣ける曲
<花と小父さん…自分がおじさんになると泣けるという投書>浜口庫之助さん、ハマクラさんのとこにはよく遊びに行ったな。しかし、この歌で泣けるのはおかしい。泣いちゃダメでしょ
M-3 花と小父さん 伊藤きよ子
これはあれだ、勘違いか。花って、女の子じゃなくてお花だったんだ。お花ちゃんだ、泣けないよバカ(笑)今週のマイ・フェイバリットソング
今回はスキヤキ。坂本九「上を向いて歩こう」。永六輔作詞、中村八大作曲。アメリカのヒットチャート、ビルボード三週連続一位。岩国のFENでチャートを上ってゆくのをワクワクドキドキしながら聴いていた。
FENは速報だった。いち早くアメリカの情報を知っているそういう優越感があった。一位になった時は「ヤッタ!」と喜んだものだ。だって、その後はないんだよ、アメリカのチャート一位。64年には、100万枚超えてゴールドディスクに選ばれたということだ。
75年のつま恋に坂本さんが来ていたらしい。名前は言わないがいろんな俳優さんも来ていた。何が起こってるんだという感じだったんだろう。
それにしても、なんでスキヤキなのか。外国のレコード会社の重役が日本語むつかしいのでスキヤキにしたらしい。
(ギターを弾く。中村八大さんは「急げよホロ馬車」をストリングスでうまく使っている という EmでなくG6 )
M-4 上を向いて歩こう 坂本九
エンディング
子どもの頃もトマトケチャップが好きでその味に慣れてナポリタンが好きだった。最近、ホールトマトと生のトマトでイタリアントマトのパスタを作ってもらったが、ナポリタンと違った、本場のイタリアントマトパスタとは違う。ナポリタン、あれは和風。全然違うよ、今度作ってもらいな。最近はチョイ悪おやじのイタリアン。
ここまでお相手は吉田拓郎でした
個人的思いつきと感想
☆御大の将棋好きは有名だけど、今も相当にお好きなんだな。フォーライフの社長をやっている時、雑誌フォーライフマガジンのアーティスト情報のコーナーに、他のアーティストは、コンサートツアーやテレビ出演などの情報が載るのに、御大は「趣味の将棋連勝中」とだけあって、がっかりした記憶がある(笑)。
☆確かに藤井君はもう私なんぞがいう間でもない大天才だが、ゴルフの石川遼やあの原田真二のように(爆)若くして天才と周囲が騒ぎ立てると、その後伸び悩むという先例もあるので、天才なればこそどうか大切に見守ってあげてほしい気がする。
☆王将。阪東妻三郎、カッコよかったな。
☆陽水との一触即発は、歴史事実としては興味深い。でも、喧嘩にならなくて良かったのではないか。
☆映画RONINは、映画滅びても、主題歌が残る。あの名曲にこそこの映画の存在意義があるのかもしれない。特にB面の傑作「RONIN」の偉大さ。こういうのを次のセットリストにいれてくださらんか。
個人的には、あの映画監督のことを思うと、あのころ大ファンだった女優荻野目慶子のことを思って、気分が落ちたりする(涙)。全力で応援する気持ちをこめて、今でも時々カラオケで「愛のオーロラ」を恥ずかしげもなく熱唱するのだが気持ちは慶子ちゃんに届いているだろうか。届くわけねぇよ。
☆演技力については、かなり消極的な自己認識をされているのだな。いくら御大の乱心したファンの私でも、あの演技力はフォローのしようがない(汗)。でも御大は、映画「RONIN」公開当時は、「素晴らしい、助演男優賞とれるかも」と自画自賛していた(爆)
とはいえ、前にも書いたが、刑事物語の屋台の客と微熱少年のカメラマンは結構良かった。ワンポイントに集中するのが良いのではないか。
理想は映画「四月物語」に最後に出演した加藤和彦、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキース・リチャーズ。ワンポイント出演なれど、単なるカメオ出演ではなく、本編の大事なところで存在感を持っていい感じでそれなりに絡む。そういうのないかな。
☆浜口庫之助さんを慕っていた御大。先日の泉谷のNHKのインビューで、吉田拓郎の素晴らしさは、音楽界の諸先輩を深く尊敬しているとろだと語ったが、それを思い出させる。ポーの歌事件の時、「吉田拓郎君のような才能ある人がそんな盗作なんかするはずがない」というコメントを寄せてくれたのも忘れられない。先輩音楽家からも深く愛されていた御大を感じる。
☆スキヤキのチャートインの様子は、御大はFENでリアルタイムに味わっていたのだな。全米大ヒットという伝説や逸話はよく聞くが、こんなふうにチャートを駆け上がっていく当時のドキドキ感や嬉しさや雰囲気をここまでリアルに語ってくれた話は時代の証言として貴重だ。沸き立つ世間の空気や音楽少年吉田拓郎の姿が浮かんできて嬉しい。
☆それにしても、幽霊の話を募集して自分で怖くなってしまう御大がとてもプリティだ(笑)
UFOにしても宇宙人にしても、そういうメールを募集して、思いっ切り笑ってやろうという魂胆だったのだろうが、甘く見おったな、御大(笑)。
第17回 2017.7.23
こんばんは吉田拓郎です。買い物の時に、夫婦か一人かいろいろあるだろうけど、ウチは妻と二人で必ず行く。中国のデパートでは夫預かり所があるそうだ。西安のデパートで、付き添うことができない男性を預かる場所が登場した。集められた男達の世界はどうなんだろうか。女性の買い物に26分でイライラしだすというイギリスの調査結果。レディファーストの国でもダメか。
僕の場合は、妻を一人にしておくと、勝手な買い物をしてしまう。そんなものいらないだろうというバッグとか着るものを、あれもこれも、とぬかしやがって、大変なことになる。俺が破産しかねないので、傍にいないわけには行かない。妻が聴いているかもしれない(笑)買い物は、楽しいけれど、本音は放っておくわけには行かないということだ。
自分の買い物のときには、妻に見立ててもらう。これ大事。好きな相手に、興味ないものを身に着けないというお互いの気持ちがあるとイイ買い物ができる。お互いの意見が反映されているのが良いショッピングだと思う。
それにしても、預かり所か。悲しいね。
■タイトル
<ライブ終わった後の渋滞が嫌だ、脱兎のごとく逃げるという投書>
<夏の日の恋 泣ける曲 終演後のむなしい思いに涙するという投書>
終演後の様子を観に行くバカじゃない。楽屋のモニターテレビでわかる。サーっと退場していく様子がわかる。入場の様子も見られる。
<終わって余韻を味わいたいが、出待ちのために早く外に出るという投書>
どうだい見上げた根性だ。大宮は出待ち所あるよね。いつも「キャー拓郎、キャー、ジジイ」(笑)…ジジイはないか。
出待ちと言えば、思い出深いことがある。青森市公会堂、楽屋に管理人が住んでいる。「結婚しようよ」「旅の宿」が大ヒットしていた頃、でも顔がまだ知られていなかった。楽屋から出たら長い列ができていた。その列が、日本新記録。楽屋から旅館まで列が途絶えなかった。大宮ソニックシティから家まで列が作れるか、おまえら(笑)感動して、タクシーの窓をあけて、ありがとう、ありがとう、もう殿下の気分だった。
そのあとがまだあって、旅館に帰ってご飯となった。猫と一緒。(♪雪でした 歌う)猫と旅館と一室でご飯になった。しばらくして旅館の仲居さんが、「あのー吉田拓郎はまだ来ないのですか?」(笑)。顔がわからなかったんだな。そういう時代だった。ずっと目の前に居るのに。そういう時代だった。ひとめ吉田拓郎の顔を観たいという人がたくさんいた。
M-1 今日までそして明日から 奥田民生
<若尾文子さんのお姉さんの事務所に勤務していて、ベンツを届けたことがあり、「ありがとう」と言われ感動した、拓郎さん若尾さんの運転手になれますかという投書>
「ありがとう」…(若尾文子の言い方)を真似できない。運転手ではなくてマネージャーはどうだろう。きちんとした仕事しか入れない。オレの文子が出るんだし。オレの文子(笑)<遠方で帰路を急ぐので夏の日の恋を聴けないという投書>
<次のライブのことを口走ってくれたという投書>
次のライブのことは本気で考えている。自分の精神状態とやりたい気分と相談しているところ。ベストの気分でやりたい。年間何十本というのは、体力とかではなく、僕の心の問題としてやりたくない。4,50本のコンサートというのは信じられない。5、6本、最高で10本くらいがベストのステージではないか。
2016年に歌って、2017にもやるのはどうか。去年、今年、来年も「人生を語らず」。そういうのは良くないよな。アルフィーとかよく毎年歌っていられる。そういう意味では、まだ2016年を引きずっている。客席も気になる。客席が、また「落陽」と思っているかもしれないところで、歌うのには勇気がいる。ほとぼりが冷めるまで、待ちたい。ほとぼりが覚めるまで、春だったね、落陽、人生を語らずは歌いたくない。ほとぼりが覚めたらすぐやる。
今スマホのメモがある。思いついた次期セットリストをメモしている。I'm In Love、生きていなけりゃ、永遠の嘘をついてくれ、イメージの詩、夜が来た、ガンバラナイけどいいでしょう、私の足音…を引っ張り出してみたい あの娘に逢えたら…・知ってる?
(あの娘に逢えたら 歌う 夜が明けまぶしさが目に沁みる)
ここでギター教室だ。オーギュメントが出てくる。声でないところがあったな。ボイトレ行こう。
宇宙人の話とかいっぱい来ているけど、読まない。俺は君たちを信じない。ハガキくれといって読まないのはどうかと思うが(笑)
<宇宙人が引力のある地球にあり得ないという投書>
どうだ、納得する意見だな。歩くわけがない。
<宇宙人とキャッチボールしたという投書>
こういう話を信じろというのか。読んで時間つぶししているだけではないか。
今週のマイ・フェイバリットソング
石川鷹彦さんが、闘病中と窺っている。元気になってほしい、また一緒にセッションしたいという思いをこめて特集をする。石川鷹彦というとアコースティックギターが有名だけど、他の楽器も万能。フラットマンドリン、ドブロ、バンジョー、アルバム「歩道橋の上で」に入っている“沈丁花の香る道”でブズーキもウマイ。「夏二人で」のフラットマンドリンも素晴らしい。
この曲は見事だと思う。失礼だが、この曲で石川さんも一皮むけたのではないか。
M-2 旅の宿 よしだたくろう
ソニーの六本木の一スタで、夜中に二人きりで録音した。たった二人で作れたこの時代だった。石川さんのドブロとフラットマンドリン とエレキベースだけ。そこに僕のギターとハーモニカ。今はこういうのは今のシステム作れない。石川さんは、多摩美出身で芸術に長けていて、譜面もデザインがキレイだった。もう一人そういう人に阿久悠さんがいた。手直しできないキレイに書かれた詞にサインがしてある。直したくても直せない。
この曲は、ヘッドアレンジだけで相談して作った。エレキやめてアコギをかぶせまくって作った。アイドルのように歌っている。
M-3 チークを踊ろう 吉田拓郎
アイドルそのもの。もともとはバッドボーイズのために作った。昔は、よく踊ったものだ。石川さんのフラマン大活躍。岡本おさみさんとの最後の作品だ。携帯で歩道橋の上でというシチュエーションが好きで、いい詞だなぁと思ったが、レコードメーカーがプッシュしなかった(笑)
M-4 歩道橋の上で 吉田拓郎
岡本さんの世界だな。いい詩だな。曲は普通だな(笑)石川さんはいろんなミュージシャンのアレンジをしていた。僕が最初に頼んだ曲は、木之内みどりの曲たった。木之内みどりは当時のアイドルの中でも特別だった。不思議な雰囲気で新鮮な娘だった。松本隆が詞を書いて、松本隆から依頼があって作った。アレンジは石川さんに頼んだ。その時にセッションミュージシャンとしてデビューしたのが、ドラムスの島村英二、ギターの徳武弘文。彼らは、この時、スタジオミュージシャンとしてデビューした。ロック系のグループの人たちが、セッションミュージシャンとして活躍するようになって、年齢層が若返った。このころから彼らの仕事もギンギンに増えてきた。みんなモてたし儲かった。そうそう「ラストショー」だった。デビューしたての島ちゃんのドラムもまだ若い。
木之内みどりには、もっとヒットしてほしいと思ったが、ビジュアルとうらはらに歌はイマイチだった。声が鼻にかかったとたんにスタジオでみんな倒れる。
M-5 東京メルヘン 木之内みどり
エンディング
しかしハガキ募集しといて、飽きっぽい。もうすぐ番組も飽きる。コンサートも飽きる。「外は白い雪の夜」に気持ちが入らなくなっている時があった。ここまでお相手は吉田拓郎でした
個人的思いつきと感想
☆なんといっても次回ライブ話についてのお話し。こういう動いている心境をリアルタイムで聞けるのが、ラジオのいいところだね。いつもラジオで、ライブをやりたい燃え立つ心境や逆に今は歌いたくないという心境を率直に語ってくれていた。☆何度でも言う。もういいじゃないか、「落陽」も「春だったね」も「人生を語らず」も「外は白い雪の夜」も。特にご本人が飽きているなら。自分もとっくに飽きている(爆)。これらのお約束の安全牌の繰り返しでは、失礼承知で言えば、ナツメロ大御所歌手と同じではないか。あなたの名曲、名演は、もっともっと無尽蔵にあるはずだ。
☆去年のライブを引きずるとは当然のことだと思う。それほど精魂こめた凄い偉業だったもんね。あれだけの準備期間をかけて、あの規模とあの気迫のライブというのは、軽々に今年もまたお願いねーとは言いづらい。言うけど(爆)。
しかし、自分も歳を取り、この冷徹に過ぎ行く時間の中で、毎週、チラチラ聴かせてくれる御大の唄声が実に愛おしいし、眠っている膨大な作品たちも気になって仕方がない。
以前のadayで書いたように、そういう何年かに一度の大ツアーとは別に、その日の気分で歌いたい歌や蔵出し曲をセッションするような、日々の暮らしの中に、音楽を落とし込んだような小さなライブはできないのだろうか。御大が旅するのではなく、歌の方が御大に向って旅してくるライブ。
もっと言ってしまえば、今日の名前が出た、島村さん、徳武さん、それに、鈴木茂さん、エルトンさんあたりの気心通底実力派とセッションできないものか。
☆とはいえ、何気にコンサートの本数が、10本程度になっていたし、私の足音、あの娘に逢えたら、を想い出してくれたのが心の底から嬉しい。
☆もっといえば、あの娘に逢えたら で声が出なかった時、「これやめよう」ではなく「ボイトレやろう」といったところだ。実に頼もしいではないか。Uramadoで書いたが、あそこのところの声の伸びが、この歌の最大の魅力だと思う。よしオーギュメントだな。
☆石川鷹彦さんの偉大さをあらためて思う。ギターもさることながら、アレンジが実に秀逸だ。”チークを踊ろう” 久々に聴いてウキウキした。”歩道橋の上で”もあらためてすんはらしい。そうかテイチクがプッシュしなかったのか(爆)
石川さんとの名曲はあまたあれど、自分的には、石川さんのドブロといえば“Voice”、ブズーキは“ありふれた街に雪が降る”が忘れられない。あとアレンジは、DUOの“放課後”と伊藤咲子の“友達になろう”、BUZZの“あなたを愛して”もカッコ良かった。
本当に、思い出すだけで心が弾んでくる。石川さんのご快癒と再びの御大とのセッションを心の底から楽しみにしている。
第16回 2017.7.16
こんばんは吉田拓郎です。<苦い映画の話、好きな子を誘って小さな恋のメロディ、しかし上映終了しており・・仕方なく武田信玄を観るしかなかったという投書>
なんで武田信玄になるのか、女の子は喜ばないだろ。
<思い出の先生、化学の先生、九州の方言も「さしすせそ」「たちつてと」が区別して言えないという投書>
僕も「さしすせそ」は言いにくい。絶対に笑っちゃいいかん(笑)
<ネールサロンいいことだ、女性なのにドラムに憧れて習っている、三連もやって、夜行列車もやるという投書>
(三連を弾く 夜行列車歌う)もう一回ヒットさせよう。もっといい詞を書けと言ったけれど、喜多條を男にしよう。「夜行列車」を盛り上げる会を作ろう。
■タイトル
「LOVELOVEあいしてる」が、kinkikidsのデビューの日7月21日に放映される。
堂本光一、篠原ともえらはメールしてもなかなか返事が来ないが、最近、篠原とよくメールする。彼女も収録は楽しかったようだ。心配だったが、16年のブランクがあった気がしない、スッと入れて、パッとできた。38歳なのにプリプリプリティをやった篠原。事前にメールで番組の最初にひどうしても必要だから是非やってほしいとお願いしたら、「頑張ります」と即答した。「もう年だし無理です」という返事が来るかもしれないと思っていた。よくやってくれた。今回の収録の成功の原因は篠原ともえだったと思う。相当な時間を収録したけど放送は延べ一時間だからかなりカットされているはず。西野カナ「トリセツ」を巡って光一との論争で罵り合う。オンエアされるのだろうか。kinikiに「だからお前ら幸せになれないんだよ。」と言ったりもしたけど(笑)
M-1 全部抱きしめて tropicai 吉田拓郎
ディミニッシュ
僕のバンドと話す。インターネットでは「吉田拓郎」で検索しないし、吉田拓郎関連のものは観ないようにしているし妻にもそう言ってあるが、よくyoutubeで歌っているのがあって、バンドのミュージシャンが「あれ違いますよね」と言ってくる。そこで、youtubeの演奏をチェックしたら、みんな全然わかっていないね。ギターを甘く見ちゃいけねぇよ。吉田拓郎が、よく使うコードにディミニッシュというコードがある。(弾いて見せる)
こういうコード。例えば(“風邪”を弾く) ♪何もかもが なんで 「こんなに」。
ディミニッシュは、ベースが欲しいときに使う。半音ずつあがってゆく。これの典型的なのは(”来てみた”のイントロ)ベースが半音上がっていく G♯ディミニッシュという。
“ガラスの言葉” ♪笑ってるよ… ♪こんばんはどこへゆく風 ミルクウェイに花が…この「ミルクウェイ」に行くためにGのディミニッシユで半音上がってゆく。
さらに典型なのは、松任谷正隆がアレンジンした”外は白い雪の夜” (イントロ実演)
僕の作品にはこのディミニッシュが多い。そこが違うんだな。
いいギター教室だな(笑)
ラジオでナイトクラブ
久しぶりにギター教室やるといいな。なんでか、頭に来てるから(笑)なにやってんだ、全然違うっていう感じで。
涙腺曲と笑う曲
<デュークエイセス 女ひとり 男子校の就学旅行。京都でガイドさんが歌ってくれたのが忘れられないという投書>あなたは病気です(笑)高3の時のことを思い出してみ、女子が気になる、背中観てるだけで、下のシミーズが見えるとウワーオ いろんなものが大きくなっていた。
M-2 女ひとり デュークエイセス
これは名曲中の名曲。でも涙腺緩むというのはどうか。ガイドに惚れて過ぎているよ。<イエペスの禁じられた遊び、彼が弾いてくれたが調子はずれだったという投書>
困ったな、こんな曲かける番組ないよ。俺も弾けないよ。(弾く)。なんだ吉田拓郎もあんなこと言っててギター下手じゃん、とか言われちゃうな(笑)
M-3 禁じられた遊び ナリッソ・イエペス
(弾く)ダメじゃないか吉田拓郎。こっちなら(Don't Think Twice, It's All Right)こういうスリーフィンガーならいいけど。クラッシックとは指の順番が違う。フォークの連中や坂崎は弾けるのかな。<タミー デビーレイノルズという投書>
よく言ってくれた。僕も大好きだ。飯田さんも知ってるでしょう。今、エイベックスの飯田さんが来ているから。「昔のポップスっていいですねぇ」同感です。
M-4 タミー デビーレイノルズ
80年代のマーガリンのCMに使われていたらしい。いい~声だな。今週のマイ・フェイバリットソング
キンクス。かまやつさんも一番好きだと言っていた。ビートルズ・ストーンズ・フー・キンクスがイギリスの4大バンドと言われていた。アンプを歪ませるという「キンキーサウンド」が有名だった。
今日は「You Really Got Me」だが「 all day and all of the night」(弾く)こんなのもよく演奏した。
特徴は、ギターを弾く人にとって「パワーコード」
(♪ハレルーヤ) 全部の弦を鳴らして引くとフォーク調になる。しかし、パワーコードは、5弦6弦、せいぜい4弦くらいまでしか弾かない(実演)。
オープンコードで、是対やっちゃいけないのが、3度を弾かないこと。3度を弾かない5度。ドとソしか弾かないで、この時ミは弾いちゃいけない。
5弦6弦しか弾かないのがキンクス。
「You Really Got Me」を実演。パワーコードだけで弾く。ドとソで、ミは鳴らさない
全部鳴らすのと比べるとこれがロックとフォークの違い。パワーコードで一世を風靡する。
後にヴァン・ヘイレンがヒットさせた。クラプトンとかも4弦5弦6弦くらい弾いていない。ロックはこう弾く。
僕の曲だと「人生を語らず」オープンで弾くとフォークになる。
M-5 You Really Got Me
ハードロック、ヘビメタ の元祖だね。エンディング
「禁じられた遊び」が弾けないのがばれた。カミさんと付き合っている頃電話してお母さん出ると電話切っていた(笑)
ここまでお相手は吉田拓郎でした
個人的思いつきと感想
☆出ました三連、夜行列車。復活したら嬉しいね。去年のadayに、「夜行列車」を取り上げて演歌ではない「夜行列車」が聴きたいと書いていた星紀行さんの先見の明(爆)。もう御大があなたが歌うしかないでしょう。Bonus track on CDでもいいですぜ。☆祝ギター教室再開。
ギター弾きのファンの方には、深い感慨がおありだろう。そういう意味で音楽音痴の自分は門外漢だ。しかし、昔から、このギター教室は大好きだった。
御大の指導には、何かとても楽しいことが行われている、音楽の喜びが、音楽音痴の自分にも伝わってくるからだ。
確か御大もかつて、ギターが弾けない人も楽しめるように話していると言っていたが、まさにギター教室の先生としての卓越した魅力である。
バレエが全くわからなくても、素晴らしいバレエの先生が指導しているのを観るのは実に楽しいし、松岡修造とかがテニスのコーチをしている様子は、それだけで感動するのと同じではないか。プロフェッショナルの伝承の様子は、すべて門外漢にも訴えてくるものがある。
吉田拓郎の音楽がこんなふうに組み立てられていることが覗けるのも嬉しい。料理の秘伝の隠し味を知ったような気分である。
☆ ディミニッシュといえば1979年の秋ツアーの渋谷公会堂でのことだ。弾き語りのコーナーで初めて「都道府県(この次はこの街で)」が披露されるときの直前MCだった。
「気が向いた時にテキトーに唄作って、曲にしてもコードなんか、そんなに難しいコードとか知らないし・・・こんな難しいコードなんて(ディミニッシュを弾く)知らないし…知ってんだよ、オメー、バカヤロー(笑)」
ああ、あの難しいコードがディミニッシュだったんだと合点した。40年かかった(爆)
☆ オープンコードもよくはわからんが、わかった。吉田拓郎がフォークではないことを音楽的に解明していただいた気分である。オープンコードを弾くことはないと思うけど、ミだけは弾きません、5弦6弦だけ弾きますことを約束しますばい。
☆ タミーは本当に美しかった。いろんなところで耳にしていた。御大のメロディーとも通底している気がした。
御大の語りが聴きたい、御大の貴重な音源が聴きたいという思いで聴いていた放送だが、三連符、ディミニッシュ、オープンコード、そしてタミー、私は、いつの間にか遥かな音楽の旅に連れ出されていることに気がついた。素晴らしい放送だったよ、ありがとう。
第15回 2017.7.9
こんばんは吉田拓郎です。映画「きみに読む物語」に反響がありました。
<老夫婦ではなく青春時代の描写が良かった、何十年後、誰と一緒にいたいかという言葉が響いたという投書>
3、40年後誰と一緒にいたいか。よく考えよう。でないと僕みたいになる(笑)
<私生活でもライアン・ゴズリングとレイチェル・アン・マクアダムスは交際していたう投書>
そうらしいね。ライアン、モテそうだものね。
<ネールサロンはエスカレートする、つけ爪とかまでは行かないでという投書>
確かに、昔、化粧に凝っていた。広島のコンサートの時、タムジンの娘、コーラスの女の子に化粧が濃いといわれたことがある。素顔がいいと。
つけ爪はするよ。ギター弾きは、爪が割れるので、つけ爪で補強することはよくある。ネイルサロンは、ベースコートを塗って、その上からトップコートを塗る。畠山さん、浅野さん、聴いているらしい。ベースコート塗ってみようかな・・・と塗ったら、爪が光って見えた、それならトップコートでマットになるのがあるということで塗ってもらった。なので、今はベースとトップを塗っている。確かに、こういうものはエスカレートするね。そろそろ止めないと怖い。
<スマホカバーにスヌーピーとは意外という投書>
持ち物には、こだわりがある。今日も違うカバーをしている。10枚くらいある。とっかえひっかえ。自宅用もある。最近は、眼鏡に凝っている。30、40ある。よく変える。最近も新しいのを物色していたら、篠原ともえが駆けつけてきてグミをくれた(笑)。
■タイトル
泣ける歌と泣けない歌
<祭りのあと、マークⅡを部屋を真っ暗にして歌うと泣けるという投書>(マークⅡ歌う)涙は出ないか(♪年老いた男が)若いのにこんな詩よく書いたな。
<蛍の光では泣けない。仰げば尊しが泣けるという投書>
<蛍の光は、仕事場の閉店のメロディーなので嬉しさいっぱいという投書>
(♪蛍の光 を歌う)お、マイナーだな。マイナー、メジャーがわかれば君らも音楽通だ。
M-1 おきざりにした悲しみは 織田哲郎
このギターの音色いいな。なかなか出ないんだ。UFOの話
UFOを観たことあるかという問いかけに、ずいぶんたくさんメールが来たな。意外なのは、観たことある人が多い。そんなに出現しているのか。僕は信じない派。ロズウェル事件、エリア51、歴代大統領が宇宙人と会っているとかの話があるけれど、本当かな、宇宙人はああいう形態なのか。未知との遭遇、ETとかは小さくて可愛いが実際はもっと怖いのではないか。宇宙人に会ったことある人はメール頂戴。なんたって僕は、金星人に会ったことがある。南こうせつの紹介で会った。その人は酒を呑んでも酔わない、睡眠をとらない。金星から来たらしい。その人からあなたも金星人ではないかと言われた。<10歳の頃北海道で、星が固まって飛んで行くのを観たという投書>
子どもの頃に観た人が多いね。
<30年前、深夜 窓の外がうすぼんやり、ファンファン音がしたという投書>
ファンファンファン(しつこく繰り返す)。山の上住んでりゃそりゃ怖いよ。黒のダイヤルで音は拾ってくれないのか。怖くておばあちゃんと寝たというのがいいね。
<観たことあります、愛媛で大きな星がゆっくり動いて三つに分かれてという投書>
こういう話を読んでいるとむなしくもなる。何で読むのかという本音。
<観たことありません。でも信じている。未来からの歴史ツアーではないかという投書>
クルーズ船か。乗っている人に会いたいね。僕は全然信じていない。
<妻が若いころ、誘拐されて円盤に連れていかれたという投書>
大丈夫か君んち(爆笑) 連れていかれてどうしたんだ。UFOの間取りが知りたいよ。バカにしているのかと言われるかもしれないが、してるんだ。奥さんに聴いといてくれ。よくやっていけるね(笑)
こうなりゃ宇宙人とかに会った人の話が聴きたい。
怖い話も聞きたい。ある日トイレ 夜の二時ころ 天井から赤い血だらけの手が・・・怖いなぁ。
ラジオでナイトクラブ
泣ける曲、みんなは泣けるがわらっちゃうこともある。グラシェラスサーナみたいな。人はこれで泣くけど僕は笑ってしまう。<東八郎 娘へのバラード 披露宴で下手な人が歌うと泣けるという投書>
M-2 娘へのバラード 東八郎
まぁ ベタベタだね。そりゃあ結婚式では泣くよ。僕はこういうベタな感じは泣けないな。<ラジオ体操の「新しい朝が来た」という唄、日曜のサザエさんが泣けるのと同じという投書>
作詞藤浦洸、作曲藤山一郎…凄い人が作っているね。
これで泣けるの?変わっているね、サラリーマンは日曜のサザエさんが悲しいの?
M-3 ラジオ体操の唄 不詳 子どもたち
知らなかった。ラシオ体操という体操はよくできている。十分な運動になる。新鮮に歌だな。心が軽やかに なった。泣けないけれど。
今週のマイ・フェイバリットソング
今週の一曲は、ファンならわからないといけない。コンサートの客出しの曲。コンサートに入ってくるときの客入れは「ビリーボーン・星に願いを」をよく流す。最後に、(人生を語らず 歌う)、長いお辞儀の後で退場してステージのライトが消えるとこの「夏の日の恋」が流れる。2006年のつま恋の時、最後はこの「夏の日の恋」にしたかったけれど、南こうせつが「エデンの東」がいいといい、「夏の日の恋」ではなく「エデンの東」になってしまった。なーんか変な余韻だなという気分が残った。
トロイドナヒューとサンドラ・ディーの映画「避暑地の出来事」。1959年。サンドラディーが可愛かった。この曲で好きになった。インストゥルメンタルは先週も話した通り、減っていった。ビートルズあたりからボーカルものばかりになった。オーケストラ、ビッグバンドから、ロックバンドへの時代の流れ。
M-4 峠の幌馬車 ビリーボーン楽団
M-5 シェーンのテーマ 遥かなる山の呼び声 ヴィクター・ ヤング楽団
M-6 マンボNo.5 ペレス・プラード
M-7 朝な夕なに 真夜中のブルース ベルト・ケンプフェルト楽団
青春の胸がうずく。「夏の日の恋」ホラ三連符だよ、三連。音楽教室みたいだな。ギター教室、えーと「ディミニッシュ」というコードがあるけど・・・来週はギター教室だ。
コンサートの最後の曲。みんなサッサと帰るんだよな。「人生を語らず」とかあんだけ盛り上がっているのにすぐ帰っちゃうんだよな、みんな余韻に浸れよ。
M-8 夏の日の恋 バシーフェイスオーケストラ
エンディング
これ聴いていると、すべてが終わって帰ろうという気になる。連鎖反応か。しかし、お客さんみんなが、もしずっとこれ聴いて会場にいたらどうなるんだろう。それはスタッフが困るか。やっぱり聴かずに帰れよ。今度 いつやろうかな。大事な問題だ。
それではまた来週吉田拓郎でした
個人的思いつきと感想
☆ いつもエンディングしか聴いてないし、柳原加奈子は好きな芸人さんなのだが、大丈夫か、なんか病んでいないか。辛いのだったら、チャンネルはそのまま御大のラジオを聴くといいぞ。☆ 2005年のビッグバンド初日の広島だった。真っ白な顔の御大。何もかもが懐かしい。故郷に錦ということで、化粧も頑張ってしまったのだろうか。
☆ 御大は、時計、眼鏡、スマホカバーあれこれこだわっているにもかかわらず、実にスッキリ、キレイに暮らしておられる(らしい)。私は、モノへのこだわりやコレクションなどは全く持っていないのだが、部屋にモノがやたら散らかっている。モノの量ではないんだな。
☆マークⅡのさりげない弾き語り。十分に泣けるじゃん。きっとラジオの前で泣きそうだった人がたくさんいるに違いない。絶品ばい。しかし、人生を語らずは、トホホでびっくりした(爆)
☆織田哲郎の「おきざり」いいよねぇ。これも泣けるよ。
☆「ラジオ体操」というと国立競技場の武田鉄矢だ。あの時のピアノはエルトン永田だったらしい。武田さんはイイ気持ちだったが、エルトンさんはどんな気持ちだったのだろうか。
☆日曜日のサザエさんの悲しみがわからないのは、やはり御大が学生でも勤め人でもないからか。でも、それは自由業の特権ではなく、自由業にとっては、毎日がサザエさんの悲しみなのだ。いみふ。
☆それにしても、自分からUFOの目撃談を広く募集しておいて、自分は信じていないからと、リスナーの投書を小バカにする例によってとても失礼で不遜な態度の御大(爆)。おい。しかし、学校時代にもいた。空飛ぶ円盤も幽霊も信じないとうそぶきながら実は興味津々のヤツ、うちのクラスでいえば川崎君みたいなヤツだ>知らねーよ。ともかく実は興味深深感が溢れていて面白い。
☆それにしても宇宙人に拉致されたという奥様とか、体験メールのクォリティはとても高いぞ。御大に喜んでもらうために既に随分前に拉致されていた人がいたか。凄い。
☆何日か前のadayにも書いた”吉田拓郎帰化宇宙人説”のは、そうだ金星人だったか。確か、その金星人は、ワタナベさんという方だった。その顛末はUramadoの「ひとつまえ」をご参照下さい。…って「ご参照ください」と書くとNinjin officeの方々から、そういう不遜な書き方は良くない、その場でもう一度説明すべきだと怒られるが、今回はそれほどのことではないのでご容赦ください。
☆いいねぇ、インストゥルメンタル。美しい。つま恋2006年の「夏の日の恋」は、オープニングで流れたんだよね。確かに、オープニングには、似合わない気がした。
☆三連符。御意。次の課題は、メジャー・マイナーとディミニッシュなんですね。自信はないけど一人でやってみよう。
☆夏の日の恋を終演後、ずっと聴いていようとしても、会場係りの青年たちが許してくれない。まるで羊飼いのように観客を追い立てるのだ。
☆終演といえばやっぱり「メロディー」の「今日までそして明日から」も忘れがたい。
☆開演前のメロディーはなかなか頭に入ってこない。御大が心をこめて選曲してくれているのに申し訳ない。コンサートへの興奮とともに、いろんな不安も渦巻いて、バックミュージックをゆっくり味わう心境ではないのだ。多くの歌手のファンは、入場すれば開演するのは当たり前と思っているかもしれないが、御大のファンはそうはいかない。御大が実際に現れて歌うまで、ホントに会場に着いたのか、帰っちゃうんじゃないか、不確定要素との戦いなのである。
☆次のライブの話を口走った。そうだよ、とても大事な話なんだよ。
第14回 2017.7.2
こんばんは吉田拓郎です。<吉田拓郎を布教する大学生、バイト先のハンバーガー店の店長が拓郎に出前したことがあるという投書>
昔から出前をよくとる。引っ越し先で必ず店舗に行って出前用のメニュー表を貰う。19回くらい引っ越ししたがどこでも貰う。このハンバーガー屋の記憶もある。広尾の時だった。今も奥さん不在のため家で一人の時は、必ず出前。近所に近場のレストランの商品を配達してくれるデリバリー業者がある。
外には一人で行かない、楽しくない。東京に来てからずっと出前。広島には当時出前がなかった。東京に来て驚いた。上智の連中と暮らしていたとき、彼らがソバ屋から出前をとったのを観て…東京は凄いと思った。初めての東京の衝撃。
<父がファン、窓をあけてバカ野郎という投書>
雨という曲。(♪窓開けて馬鹿野郎!!・・・絶叫)びっくりするでしょう。雨って歌なんですよ。
■タイトル
さて、今夜は映画の話しようと思う。学校サボって映画をよく観た。だいたいパチンコ屋か映画館に入り浸っていた。映画の良き時代。夢のような映画たちだった。中でも、ジョン・ウェインとかにシビレまくった西部劇。「大いなる西部」チャールトン・ヘストンとグレゴリー・ぺックの延々とした殴り合いにシビレた、憧れた。ガンベルトやおもちゃの拳銃を買ったりしていた。このイントロがたまらない。
M-1 大いなる西部
この映画でチャック・コナーズ、後のTVドラマ「ライフルマン」が悪役で出ていてキャロル・ベーカーに無理矢理チューするシーンに萌えた(笑)。今も好きな映画でテレビ等でやっていると必ず観てしまう。泣ける曲
「蛍の光」そろそろ言って来いよ。やっぱり蛍の光だよ、涙なしには聴けないよ。<「24000のキス」坂崎さんとのANNGでの爆笑の様子が忘れられないという投書>
褒めて使わす。本当はダメだけどたまには腹がよじれるほど笑って涙を流そう。
M-2 24000のキス 藤木孝
(歌う)いいなぁもう無条件で泣ける…いい時代だなぁ。なんて日本はのびやかで豊かな感じがする。今の日本はちょこまかしい。<北原謙二のふるさと話をしようという投書>
(僕には僕の夢があり…歌う)僕も、かまやつさんも好きだった。カントリーがうまかった。「なにぬねの」に特徴がある。
M-3 ふるさとの話をしよう 北原謙二
どっかで聴いたことある。今この歌詞読みながら、千昌夫の「北国の春」とかもう時代が違うんだろうな。故郷の話をしても聴いてくれる女の人は今はいない。時代が変わった。♪故郷の話をしようよ…そのフレーズだけで、じーんとくる。時代が変わってしまった。最近スマホで想う。携帯電話って愛情が伝わらない気がする。電線がないと愛が伝わらない。スマホで愛は語れない。線が繋がっていたから、声が伝わって愛が伝わっていたまだと思うよ。時代はスゲー変わったよな。スピーカーに命令するとなんでもできるとかいう装置のニュースを観たけど、そんな時代は来なくていいな。うるせ、放っておいてくれと言いたい。時代がこんなに変わってしまって良いのか。
ラジオでナイトクラブ
映画。どんな映画を観てたか。洋画だけでなく邦画も全般的に観ていた。日活全盛、石原裕次郎、吉永小百合、小林旭がギター背負って馬で出てきた時、ここはどこなんだとびっくりしたし、宍戸錠を観て、日本であんなに銃を撃っていいのか、忠臣蔵、松竹文芸もの、東宝の若大将(勢いが止まらない感じ)、大映といえば 若尾文子が好きだったんだよ。あの容姿と声。 後にTBSの方から若尾さんの「おはよう」に出演依頼があり、天にも昇る気持ち。記者会見で、憧れの若尾さんいかがですかと聴かれて、「一度でいいから抱きしめたい」と言ってしまった。それがご本人に伝わった・・・もっと優しくすれば良かったと言ってたらしいよ。 二人ブランコに乗るシーンで、若尾文子のキレイなこと。フランス映画も観た。アランドロン。自分に似てるんじゃないかと思ってた(笑) ジャンポール・ベルモンドも好きだった。こっちかな、似てるのは。イタリア映画では カトリーヌ・スパークとかが好きだった。
映画音楽にも影響を受けていた。当時は映画音楽が必ずヒットしていたけれど最近はそれがない。
ダスティンホフマン・キャサリンロス卒業という映画。二人の俳優よりもとにかくサイモンとガーファンクルの曲がいい。ポールサイモンのギターがうまいのなんの。
最近では、「ジャージーボーイズ」。クリントイーストウッド監督。フォーシーズンズの生きざまを描いた映画。監督の手腕が凄い。グルーブの成功と失敗を描く見事さ。
「きみに読む物語」でも泣いたし、「大いなる西部」も好き。
それでも、やっぱり「若尾文子」は、きれいで素敵でチャーミングでセクシーで。
「甘い暴力」という映画があった。エルケ・ソマー。キツイ女性でタイプではなかったっけど。
<昔は名画座があったという投書>
そう、名画座でよく観た。エルケ・ソマーが素晴らしかった。フランスのプレスリーといわれたジョニー・アリディが主題歌だった。後にシルビー・バルタンと結婚して別れた。
M-4 甘い暴力
学校サボって観に行って…エルケ・ソマーが胸をもみしだかれるんだな(笑)今週のマイ・フェイバリットソング
今週はエレキギターのインストゥルメンタル。(ベンチャーズのウォークドントランを弾く)こういう作品がチャートインしていた。映画音楽もそう。エデンの東、太陽がいっぱいとかヒットしていた。昨今はない。
最近、インストゥルメンタルではサンタナくらいしかない。ウッドストックで有名になつて、独特のチョーキング(実演して見せる)だった。サンタナは高中がうまい、高中正義、鈴木茂がインストゥルメンタルのソロを出していたが、そういう感じでチャートインする時代があった。
M-5 テルスター トルナドーズ
M-6 ウォークドントラン ベンチャーズ
M-7 春がいっぱい シャドウズ
M-8 パイプライン シャンティーズ
シャドウズ。クリフ・リチャードというミュージシャン、今もウィンブルドンに客席に映っていることがうる(サマーホリデーを歌う)その彼のバック。パクリたくなるくらいいい曲。 パイプラインはベンチャーズが有名だが、シャンティーズがオリジナルだということでバンド時代によく練習したものだこういうのは最近のチャートにはない。
神秘というか、この哀愁が凄いなと思うこの曲
M-9 哀愁のヨーロッパ サンタナ
エンディング
テルスターは通信衛星だった。UFO おばけの話募集中。怖い話を知っているよ。吉田拓郎でした。
個人的思いつきと感想
☆いきなり、申し訳ないがドラマ「おはよう」でブランコに並んで乗ったのは天地真理だろう。若尾文子さんは出ていらしたが、そういうカラミではなかった。ブランコに並んで「さよならだけ残して」を天地真理が歌っているところに、真理ちゃんが悪いオトコにつかまってると思って、堺正章が仮面をつけて助けに来るというシーンはよーく覚えているのだが。生まれて初めて”よしだたくろう”を観たので鮮烈に覚えている。※しかし、天地真理とのブランコシーンがあったのは確実だが、若尾文子さんとのブランコのシーンが無かったとまでは言えないか。確認の意味でも、もう一回観たいぞ。
若尾文子さんについてのインタビューは、79年のMCでは、「寝てみたい」と言って舌禍事件になっており、困ったと話しておられたが、若尾さんのご理解をいただいたということなのだろうか。
☆御大、若尾文子はもちろんだが、ジャクリーン・ビセットのことは話さなくて良かったのか?
☆御大の出前好きは聞いていた。昔テレビで語っていた、とんかつのデリバリーで「薄くスライスしたニンニクを一枚入れて揚げてくれ」とオリジナルオーダーを出した話を聴いたとき、カッチョエエなぁと憧れたものだ。
☆映画の話は胸が熱くなった。それにしても凄いな御大、映画評論の連載とかできるのではないか。浜村淳よりイイと思うぞ。御大ほど博覧ではないが、学生時代、名画座に通った自分としても懐かしい。私のころでもいたるところに名画座があった。名画座についての投書者の方が、ペンネーム「サード」だったのは、たぶん名画座で映画「サード」を観て、森下愛子さんに対して、御大がエルケ・ソマーに抱いたのと同じ思いを抱いたに違いない。そういう人生のすべてを学ぶ学校だったのだ。
☆インストゥルメンタル。千代の富士。ウルフのテーマを想い出す。私を含めて多くのファンは、オールナイトニッポンのファンキーなデモテープしか聴いていないのではないか。十分にいい曲だが。
☆竜飛崎のかまやつさんの歌唱は、北原謙二を意識しているということである。
☆電話線でつながっているから愛が届く。なんか御大が言うと実に感慨深い。やはり御大は詩人だ。
☆「今の日本はちょこまかしい。」意味はわからないが、都議選速報を観ながら聞いていたので、なんか心の底から共感してしまった。
☆御大の曲がかからないと、どこか薄いな。