第42回 2018.2.4

 吉田拓郎です。
 ハワイツアー企画 いよいよ佳境に。パスポートが切れていたわ。ウチの奥さんも切れているかも。

<日程を先に発表してくれ、参加希望者全員を約束して欲しいという投書>
 日程は未定だよね。年明けて、正月になるとハワイに行っていた時代があった。カミさんとかみさんのお母さんと三人でマウイ島のワイレア(アジア人があまり来ない)で静かにお正月を過ごす年が続いたが、定着しなかった(笑)。年末のハワイも慌ただしいので都内のホテルでお正月というのも試みたが、それも大変で、もうお正月はしない、お節もお雑煮も作らないということになった。
 参加希望者全員参加はもちろんだ。一万人だって連れてゆく。一万人集会だよ。いや、一万人いたら歌ってもいいな。4、500人だと嫌だけど。だんだん吉田拓郎がコケていく(笑)ワイキキ1,000人とか凄いね。飛行機何台もチャーターして。どう処理していいかわからないが。

<拓郎さんが、生まれ変わったら誰になりたいかを推理すると①渡辺プロに所属する②四人組のバンドで自分はリードギター③ボーカルは中島みゆき的女性ボーカル④演奏イメージはキンクス⑤R&Bでフォーキーなのはやらないという投書>
 中島みゆきはどうなの?嫌だとはいえないし、言ってるじゃん。吉田美和がいいな。テキトーなこと言ってるな(笑)。キンクスは、いいね、で、パフ、こういうのはやらない。
 当っているよ。渡辺プロは納得している。

 突然、バレンタインデーの話題。70年代後半に定着したらしい。そうか?もっと前から定着していた気がする。女性からもらった覚えがないな。ファンから送ってもらったのはあったけれど。よひだたくろう(笑)はバレンタインデーに縁が無かった。バレンタインデーに縁が無かった吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

ユアフェイバリットソング

全体に音楽の趣味がよろしい。起立。拍手。好きだよ、みんな愛しているぜ。キヨシローみたいだな。知らない曲もこうして聴いてみるといいのもあるね。とってもフォーキーなリクエストもあるし、ロック系のフェイバリットソングもある。聴いたことないが曲たくさんある。
<ブルース・スプリングスティーンのI Wish I Were Blind、自分が多感な年齢で片思いだった彼女を思い出す、詞の君が彼と歩いているのをみるのはがツライというところが心に響くという投書>
 スプリングスティーン、好きだけどこの曲は知らなかった。
M-1 I Wish I Were Blind ブルース・スプリングスティーン
(小田急線全線再開したけど遅れている)

■CM明け
2018年をどうしたいか。僕は僕なりにザックリと決めているが、ザックリですから変更もある。
  どういう年なのか、犬年でもあるし、占い芸人の田中要一郎に伺ってきた。犬は茂るという意味がある。発展拡大の年。秋までは茂るように景気がよいが、10月11月刈り取られる時期が来るので急に悪くなる。話半分。
 派手なものが流行る傾向。赤や紫のキャラクターが流行るかも。ウサギ年の人はあたらしい出会いがある。辰年は、変動期で変化しやすい。羊、丑年はストレスを抱えやすい。ウサギのグッズを持つこと。

 吉田拓郎の今年の運勢は、基本傾向として、感性が優れている、理屈よりも感じないと納得できない。そうかも。自分の理想と大衆の求めるギャップを埋めようと努力している。してないよ。あ、このラジオがそうか。 

 運勢がもっともよい時期80歳から95歳(笑)この期間に今までやって来たことが評価される。今は評価されない、だめなのね(笑)。
 健康管理に気をつけ自分のペースを大事に、余裕をもってゆったりすすめてゆく時期。うん。今年何かを急いてはいけないと自分でも思っていた。
 パートナーとの運勢。結婚生活ではパートナーには自分押し通してしまいがちなのでトラブルに注意が必要。(笑)この人は、僕を知らなすぎる。僕は、自分を押し殺して暮らしている。

 仕事運で、今年は、打って出るより、温める時期。そうだね。これが来年、再来年に実を結ばせる。そうなんです。来年再来年に実を結ばせるためにそういうことを考えている。

 来年73歳。想像していなかった。この精神的な自分に一本通った芯に、肉体と精神のバランスがあるか、エナジーに溢れているか、というと、これが「ある」。これを爆発させるか現実化させるか、来年あたり大きな夢が実現できる気がする。今年は準備期間というのは、新しい考えを練っている。
 来年は、今でも名盤と思うライブ73をソニーから出しているが、本当のライブ73が来る。来年は避けて通れない分岐点になる。

今週のベストテイク

 73年安井かずみが詞を書いた曲で、安井かずみに接近してゆく過程で、初めての作品となった。
 柳田ヒロのアレンジ。ロック色の強いピアノ。岡林信康のバックもやっていた。ロック色の強いキーボード。キーボードには、いろんな個性があって、和音でつつむキーボードと対極にキーボードを弾き倒すタイプがある。武部なんかもそう。柳田ヒロもガンガン引いてくる。こういう弾き倒し系。ヒロとは音楽もやったけれど一緒に遊びもした。お正月 でボーっとしていると出ておいでと呼びだされて、六本木、西麻布のアマンドで1月3日にあま酒を呑んだのを覚えている。とにかく遊びを教えてくれた。踊りのお師匠さんの息子、所作もそれっぽいし、話術も長けている。遊びの拠点が原宿から六本木になった。ギターは高中正義。まだ二十歳だったかな。こっちがフレーズを口で言って、高中が味付けてくれた。
 ツインリード、ギターにハーモニーをかぶせるのが流行った。矢島賢が、「ビートルズが教えてくれた」のイントロで弾いてくれた(口ずさむ)ツインリードって、おお、カッコイイなと思った。それ以来の高中のツインリード。ベースが後藤次利。ギターもうまいので動くベース(実演)。動き系。メロディーがあって好きだ。
 チト河内  ドラムソロのところで、当時タムタムがなくてうまく回してくれた。チトさんは実直な方で正確無比な音。
 ゴスペルっぽいコーラスとしては、当時「シンガーズ・スリー」しかなかった。おばさん三人組のリーダーの伊集加代子さん。この時、スタジオで一番年上だったはず。伊集さんはスタジオで待ち時間に編み物していた。そんなミュージシャン初めてだった。コーラスがカッコよかった。「からっ風のブルース」のコーラスとかも良かった。今では、大滝裕子、坪倉唯子もうまい。
 とにかくユニークで豪華なミュージシャンで演奏した「金曜日の朝」

M-2 金曜日の朝 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 ザ・ロネッツという女性3人組の1963年のヒット曲「Be my baby」。これは、サウンドの魔術師フィル・スペクターによる「ウォール・サウンド」。演奏にボーカル沈みがち、「金曜日の朝」なんかも声ちっちゃいなといわれたけど、そういうのが好きなんだよ。
 根本は、楽器を何度も何度も同フレーズ、音を重ねる。そして音圧の凄さ。ドラム、ギター、ストリングス、コーラス、同じ演奏をいくつも重ねる。
 ビートルズや世界中のミュージシャンがびっくりした、一体どうしてああいう音が作れるんだと。ドラムなんかもびっくりする。
 当時フィル・スペクターは、日本でも影響を受けた人が、大瀧詠一。彼はこれに気づいて探求してウォールサウンドを完成した。大瀧詠一は、ヒットしてるなと遠くから観ている感じで、アルバムをきちんと聴いたことが無かったがなるほどウォールサウンドだと思った。
 
 吉田拓郎も一度だけトライしたことがある。松任谷正隆がアレンジで、ウォールサウンドをやってみた。ドラムの島村に2回叩いてもらって、ストリングスもギターも4回くらい重ねている。しかし、当時のレコーディングの技術もあって、うまくいかなかった。でも大瀧詠一は近くまで行っていた。
 まず失敗に終わった・・・
M-3 サマーピープル 吉田拓郎

 これは挑戦してたどりつけなかった。これに関しては大瀧に一歩も二歩も遅れをとった
M-4 君は天然色 大瀧詠一

 サマーピープルもストリングスの分厚さとかは結構いってるんだけど、こっち(大瀧詠一)全体に部厚いな。
 そしてBe my baby もう音が凄い演奏の渦の中でロネッツが小さな声で歌っている感じだ。
M-5 Be my baby ロネッツ

エンディング

 メッセージテーマ もの忘れ 探し物 平成30年 平成ボーイ 平成ガール 受験の思い出

 ユアフェイバリットソング。みんな音楽センスいいな。失礼しました。ラジオ聴いているヤツらいいな。
お相手は吉田拓郎でした。

個人的思いつきと感想

☆さて、先週に続き、気力・体力のエナジーの高まりを語る御大が超絶嬉しい。こっちの域もあがろうというものだ。
 「エナジーを爆発させる」なんて言葉を今になって聴けるとは思わなかったよ。ライブ73とまで口走りおった御大。
 ああ、分岐点とは、何なのだ、何を心の夢に描いて、何を準備しようとしているのだ。たまらん。というわけで、身悶えしつつ、みんなも健康に留意して、この来年再来年に実を結ぶという御大の胎動を信じてまいりましょう。

☆ハワイの日程発表と全員参加を具申した方、素晴らしい。しかし、現実論から切り込まれると突然失速する御大(笑)。とはいえファンタジーかと思っていると、過去には、突如具体化したりしたこともあったし、また別の時は、いよいよ現実化しようとした矢先に番組が終わってご破算になったこともあったりと、ここでも私たちは吉田拓郎という荒波に翻弄されるしかないのだ。まぁハワイなので、ここはひとつ夢と現実の波をうまく乗り切りたいものだ。なんだそりゃ。ハワイに一万人で飛行機チャーターして編隊で飛んでったら、そらもう軍事行動と思われるでしょう。

☆ユア・フェイバリットは、リスナーを罵倒して終わるのかと思いきや大絶賛であった。本当に天邪鬼なんだからもう。スプリングスティーンは、詳しくしらないけれど、かの曲は、たまたま買ったアルバムに入っていた。清清しいアルバムだった。確かHUMAN TOUCH とLUCKY TOWNという二枚のオリジナルを同時に出してびっくらこいたものだ。そして、一度だけ、国際フォーラムで、スプリングスティーンのギター一本のライブを観たことがあった。ギター一本でロックしていた。ただし、御大のアローンツアーの後だったので、「パクったなスプリングスティーン」と思ったのもだ(笑)。

☆「金曜日の朝」は、メッセージソングばりのゴツいサウンドが厚くて、失敗作だという評をどこかで読んだが、それは考え抜いた御大の選択であり、決して失敗作ではない名曲だというのは、今になるとハッキリ断言できる。リアルタイムでは測れなかった大きさというか深みのある作品だったことが証明された気がする。
 こういう話を聴くとさ、もうレコーディングの様子自体が、豪華な宴というかドラマというか、ひとつの芸術作品みたいだよね。

☆伊集加代子さん、中学生の頃は、家で恥ずかしくて大音量では、かけられなかった「からっ風」のあの妖艶でサイケなコーラス。後にあの11PMのシャバダバシャバダバもそうだったと、このサイトの「ラジオでナイト」のノートのラジオを描いてくださったNinjin design officeの画伯に教えていただいた。伊集さんのファンとのことだった。自分は、エロくてイケない声のお姉さんというイメージだったが、スタジオの編み物のお話は、なぜかとてもほっこりと嬉しい。

 何度も書いたが、彼、画伯は、拓郎ファンではないものの、小学校の頃、校庭の木に登ってラジオを聴くのが好きで、そこで聴いた「金曜日の朝」が初めての拓郎だったという。伊集加代子さんのコーラスだったんだよと教えてあげたい。

☆吉田拓郎と大瀧詠一。この難解な関係と位置づけ。ライバルなのか、反目なのか、シャットアウトなのか、共演NGなのか、なんだか、よくわからない。ウォールサウンドならぬ二人の間に高いウォール(壁)があった気がしてならない。同じ音楽業界にいながら接点は殆どなかったと御大は何度も述懐していた。まるで並行世界パラレルワールドにぞれぞれ別に存在しているみたいに接点がない。

 何度も書いたが、私は、山下達郎と吉田拓郎に突然蜜月が訪れたように、いつかこの二人が「お互いにエレックにはひどい目に逢ったよな」と愛好崩して、距離を縮めるのが理想だったと思うのだが。大瀧詠一が別世界のレジェンドになってしまいもう詮無いことになってしまった。

 ただ吉田拓郎の素敵なところは、自分の失敗をフツーに認め、ウォールサウンドでは一歩も二歩も大瀧詠一が先を行っていたことをきちんと認めて評価しているところだ。それは御大の人柄であり、本当に誰より音楽が好きなのだなと思う。

 どうせ音楽がわからない私としては、ここで言ってしまいたい。
御大よ、まだ負けてはいないぜ。「サマーピーブル」のトラックにさらに島村英二さんにドラムをあと4,5回叩いてもらって、伊集加代子さんにコーラスをかぶせて貰って、「サマーピープルRemixi Ver」を作り、ウォール・サウンドを完成させよう。大瀧詠一はそういうのいくつも出している気がするし。んでもって「紫外線とパラソル」というキャッチでドモホルンリンクルとかのCMに使ってもらおう。
 とにかく人に生まれてきたんだ。愛してるぜ、御大。

ところで赤や紫のキャラが流行るというがコレか?

第41回 2018.1.28

 こんばんは吉田拓郎です。
 寒い季節にどうしているかという質問。コンサートの一か月前くらいからは少し運動する。でもジムでのトレーニングはしない。根が億劫。近所の散歩くらいはするが、冬は、一歩も家から出ず、せいぜいゴミ出しくらい。
 冬に食べたいものはと言う質問には、トマトのパスタ。例のウチの人が作ってくれるトマトパスタ。これが、うまくいけば美味しいのだが、うまくいかないとウチの人のご機嫌が悪くて地獄のようになってしまう。エノキとキノコのバスタはよく作ってくれる。これだとミスが少ないみたい。トマト・パスタは、新鮮トマトと缶トマトの混ぜ具合が微妙らしい。うまくゆくとウチの人は大喜びだが、そうでないとご機嫌損ねてブスーっとふくれる。とにかくトマト・パスタが好きだ。
 外食で食べたいものはと言う質問には、パスタ。イタリアンが好きで白赤のワインもいい。
 最近ドイツ料理もおいしいことを知った。ある番組のプロデューサーに連れて行ってもらったドイツ・レストランは、美味しかった。魚肉も美味しいし、ワインも良かった。  

 最近、奥さんから叱られたことはないかという質問だが、それはない。褒められたのは洗濯ものでありがとうと言われたくらいか。

 ご近所との交流はあるのかという質問だが、基本的に交流しないけど、マンションで、17世帯しかいない。ゴミ出しの時に奥様方と井戸端会議となる(笑)。特に、とある奥様とはよくゴミ捨て場であって世間話をしたりする。

 吉田拓郎は、これまで映画に3、4本は主演していたかもしれない。映画「幕末青春グラフィティRONIN」以外に三本ほど映画主演の依頼があったが、すべて断った。それらの映画は、その後、大物の方が主演してヒットした。失礼だからタイトルや名前は言えない。
断って良かったと思った。RONINで映画の撮影のむつかしさと大変さがわかった。音楽と比較して言葉で説明できない難しさを実感した。性格的に3、4か月も仕事にかけるのはついていけないも1か月でも無理だ。カメラの前で演技するのが下手だ。

 昔「おはよう」というドラマで天地真理のお兄さんを演じた。もともと若尾文子さんに会いたくて、手のひとつでも握れればと思って出たけど。船乗りの役で、下駄はかされてリュック背負って妹を訪ねてゆく。ガラッと戸を開けて、「お兄ちゃん!」という天地真理に「あ、真理か、大人になったな」というセリフ、これがうわずって、笑ってうまく言えない。難しいよ、言ってごらん。
 なので、映画の主演は凄いのが来たけど、断って良かった。RONINの映画で、いろいろ共演の役者さんとかからも、あれこれ学んだこと。それ以来、映画の観方は変わった。ワンカメで長回しのシーンなどを観ていると、この撮影は大変だったろうなと思ってしまう。というわけで勉強になり、武田鉄矢に感謝。なんで武田鉄矢に感謝しなきゃならんのだと思いつつ、武田鉄矢に感謝している吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

 AI中心の世の中が来ると言われている。将棋名人に勝ったり、僕なんか、コーラスの今井くんが人工知能の自動運転の自動車に乗っている。駐車が凄い簡単で正確にキレイに入る。
 運転というのは、将来的には、例えば過疎の町で老体でどうしても必要な時には便利だろうな。そういう意味はある。「意味はある」というところに新しいものに馴染めない古さがあるんだな。カーテン、お湯、電気、風呂沸かしは、自分でやればいいと思う。やんなくてもいいことまで人工知能でするのはどうか。古いかな。
 スタッフに風呂沸かしも、奥さんが外からAIで操作すればできると教えられた。でも僕の生きる場所がなくなってしまう(笑)。夫としての存在の意味がなくなる。 ありがとうって言われたい。そこが人間のいいところ、ありがとうって言って、言われる。だから、半々くらいで手を打たない?
M-1 ライディーン YMO

■CM明け
 ロンドンの方からエアメール
<在ロンドン15年、2006年のつま恋を予定していたがギックリ腰で行けなかったので、もう一度やってほしい、ロンドンでやってもいいではないかという投書>
ロンドンにこうせつと行きたくない(笑)一人でいいんだったらいいけど。つま恋ももう行きたくない。

 70歳過ぎて、いろいろ悪いところ、例えば、右手の人差し指と親指の指の軟骨が少なくなっていると診断され、ブロック注射したりしてるし、血圧も高めとか、いろいろあるけれど、全体として吉田拓郎は若々しくて元気だと言われる。健康年齢表記の出る体重計に乗ると、53歳の仮装年齢が出る。やった、とか嬉しい。妻は30歳いくつで、メチャ喜んでいる

 実質、僕は、2006年のつま恋くらいの元気はある。むしろ、あの時は太っていて、かまやつさんと並ぶと顔がまんまるで観るのが嫌だ。
 どうなんだろ、どっかでイベントもできなくなはないな。今年は、コンサートもそろそろ考えなきゃ。それには、君たちが、ライブにどれくらい飢えているかだ。まだまだ足りないという気もする。そんなに簡単には毎年やったり、誰かみたいに、春秋やったりしない。そんなには歌いたくない。コンサートで共有する時は、それなりに一曲一曲はどかーんという感じで演奏したい。送り手もそう感じたい。そういう思いを馳せる。そういう元気はギンギンに強い。イベントよりもコンサートについては希望が強くあって、段々募ってくる。  
 そんときにはまたみんなに逢える。
<大切なもの母からもらった結婚指輪を無くしたという投書>
 それとは矛盾するが、年齢的に忘れ物がちょっと多い。小田からもそういうメールが来た。
 先日も歯医者で家のカギがないことに気づいて動揺した。家に置き忘れていた。
ヘアカットに行って帰りのタクシーに乗ったら、家の鍵ないのに気づいて、運転手さんに乗ったところまで、戻ってもらって、ウロウロと探したら、落ちていた。
 なんでだろう。こういう時はこのサプリ…とかあるけれど、そうは行くか、ばかやろう。

 そうそう、今年は、一発録りのレコーディングは絶対完成させる。

<ラジオはどのくらいしたのか、という投書>
 憶えていない。スポーツの番組とかやってたね、荒川静香とか来ていたね。

 初めてのラジオ番組は、ニューミュージックなんとかというラジオ関東だった。よくゲストに加藤和彦が来てくれた。そこで親しくなって、当時のフォーク歌手のドノバンのギターについて「カラーズ」という曲(弾く)まだ覚えているな。「ねぇトノバン、このギターなんていうギターだろう」と尋ねたら、そのギターを持ってきてくれた。J-45というギターで、今もリビングに鎮座している。一日一回は、カミさんが夕食の用意している時とかに弾いている。近くだとあっちいけと言われるから遠くで弾いているよ(笑)。

ベストテイク

 今週は 1992年アルバム「吉田町の唄」の「夕映え」。デモテープどおりで、ピアノは、竹田くんかな。
 肝はドラムの音。ドラムの音について、トム・ペティ&ハートブレイカーズのドラムの音が好きで、この音をどう作るか悩んでいた。当時のエンジニアにこのドラムのサウンドどうやってるんだろうなと相談した。エンジニアは、トムペティを聴き込んでアイデアを出してくれた。通常、ドラムは、バスドラ、タムタム、スネア、シンバルなどと単体で音を録る。それぞれごとに音を録るのでドラムだけで8チャンネルになったりする。しかし、今回は、オフマイクという上から一本のマイクでドラム全体の音を録る。リミッターという思いっ切り深いエフェクターと深いコンプレッサーをかけたら出る。目からウロコ。
 ワンマイクなんですべての音がひとつになっていて、スネア、シンバル等のバランスが取れない。シンバルの音がコンプレッサーに乗りやすいのでシャイーン!とかいう音になっている。しかし、バスドラとスネアはトム・ペティの音に近くなっている。

 詞が石原信一。率直に言うと歌詞のテーマとかタイトルはいいのだが、必ず、え、僕はそうは思わないという箇所が必ず一か所ある。一編に一か所ある。岡本さんの場合は、全編、全然そう思わないか、全編納得か、どちらか。
夕映えにも一か所ある。
 そうは思わないけどと言う気持ちを乗り越えて歌う時、納得いかないところが、そうかもなと思えてくる。侵されてくる。そうは思わなかった世界と自分とが一体化している。

 ロスでレコーディングした時、ベイサイドバーとか作ってくれたし、石原さんも同行した。ベイサイドバーにも違うと思う箇所がある。瀬尾ちゃんと石原とみんなで酒盛りしていて、スタッフが、石原さん歌ってくださいよと囃すと、じゃ歌うよということになった。
 そこで、井上陽水の「心もよう」を涙で絶唱し始めた。これには、閉口したな。陽水の心もようをここで歌うか。最初囃し立ててたスタッフも次第にシーンとなりはじめてしまった。石原信一は井上陽水の大ファンだったことをこの時まで知らなかった。知っていたら詞を書けとは言わなかった(笑)
M-2 夕映え 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 今週は、本当に思い出話になるけれど、涙、熱い青春。70年代のある夜、川口アパート(川口松太郎の建てた)プール付きのマンションがあって、そこでのパーティにかまやつひろしさんが連れて行ってくれた。
 原宿あたりの飲み屋とは違う世界。加藤和彦と結婚する前の安井かずみの部屋で、リビングには、テレビや雑誌で観る有名なモデルが6、7人。デザイナーのコシノジュンコさんもいて、俺が来るところではないとドキドキした。
 室内流れていたのが、スリーディグリーズ「天使のささやき」。それにあわせて、トップモデルたちが、なまめかしい踊りを踊っていた。観たことない世界に、自分も強い酒を飲んでいた。そのうち誰かの音頭でみんなでプールに飛び込もうということになった。かまやつさんではないけど(笑)。みんなで裸になって飛び込んだ。広島から来た吉田拓郎には異次元の世界。プールの中で、空を観たら星が出ていた。その時思った。俺はこういう連中といるのが好きだ。こうせつといるよりもこっちが好きだ。なんとも言えない開放感があった。フォーク連中との狭い世界では閉塞感を感じていた。こちらには解放感があった。
 こっちの世界がいいなとつくづく思った。

M-3 天使のささやき スリーディグリーズ

エンディング

 平成30年、平成ボーイ、平成ガールについて思うところ。
受験の思い出、ユアフェイバリットを募集。

 吉田拓郎でした。

個人的思いつきと感想

☆ともかく今日の最大の収穫は、言うまでもない、ライブへの気力・体力が余裕で充実していることの宣言に尽きる。2006年にも負けない体力とのご託宣。こんなに嬉しいことはない。口が滑ったのかもしれないが、イベントとまで言いおった。私までが寿命が延びたような、若返ったような気分になる。
 そればかりか、おまえたちの方のライブへの心意気はどうなんだと、聴き手のライブへの飢餓状態にボールを投げ返してきた。上等じゃないか。私がいかに御大のライブを求めて日々飢餓海峡を漂っているか、この日記を見てくれればわかるのに。

☆奥様のトマトパスタを待ち、近所の奥様と井戸端会議をし、夕食までの時間にJ-45を弾く御大。なんだろう、その行間からあふれ出るような幸福感。確かに、このナチュラルな中からスローライフのように歌ってくれればいいと殊勝にも思ったりもする。

☆そこまで御大を虜にしたトマト・パスタを是非食べてみたい。今まで、御大が美味しい、おすすめといった店系は、ほとんどトライしてきた。率直に言ってそれほどではなかったことも多くあった(爆)。しかし、御大のみならず、奥様も強く薦めていらした某焼鳥店の「鶏ラーメン」は、悶絶するほど美味だった。その奥様の労作であるトマト・パスタには期待が高まる。しかし、手作りとなると困難だよな。

☆映画主演オファーが三本もあったとは驚いた。ファンとしては、是非観てみたかったし、御大を抜擢してくれたことを誇りに思うし感謝もする。とはいえ、ただの映画ファンとして一歩引けば「RONIN」や「おはよう」を観て、御大に映画主演を頼もうという映画制作会社の勇気にも驚く(爆)。なんの映画だったのだろうか。

☆「夕映え」は、超絶大好きな作品だ。一箇所の違和感(爆)。どこだ。名作のわりには、ステージを含めた処遇があまりよくないなと思っていたが、そういうことからなのだろうか。
 ここでも苦闘しながら丁寧に作り上げられたプロセスが聴けて嬉しい。専門的なことはわからないが、この演奏が、ある種のざらついたカタマリ感を持って迫ってくる意味が少しわかったような気がした。

☆それにしても石原信一の詞への違和感とは。そうだったのか。私なんかは康珍化の詞にそれがあるが、たかが一般Pの感想にすぎない。それにやはり御大の唄は、その辺を越えさせてしまうチカラがある。しかし、歌う本人自身もそうだったとは。
 岡本おさみは別格、松本隆には気を使い、石原信一と喜多條忠はイジリ倒すという御大の中のヒエラルキーが覗く(笑)。
 でもさも、あの名著「挽歌を撃て」の筆者が、実は井上陽水が好きって、確かになんだかなぁ。

☆セクシーソウル、スリーディグリーズの「天使のささやき」は、中一のときに大ヒットしていた。そのころのことだったのだろうか。
 川口アパートのプールの中で、夜空の星を見上げる若き日の御大。まるで映画のように美しい光景だったのではないかと思いを馳せたくなる。

☆そして、安井かずみは、美しき若者だった吉田拓郎をフォークの世界から奪還しようとしたかったのではないかと勝手に妄想する。あっちの世界へのエクソダスのような人だったのではないか。
 それにしても、みんなみんな逝ってしまって。大丈夫だ、御大、オレがついてるぞ>だからいらねぇって

第40回 2018.1.21

 こんばんは吉田拓郎です。
 2月9日から、いよいよ冬の平昌オリンピックが始る。フィギュアとかは、羽生結弦くんにたくさんの女性が大挙して応援している。ツアーで行っているのだろうか、テレビ観ていて日本人女性がたくさんいて日本かと思ったら、あとで、ああ、ここはフィンランドだったんだと思うくらい、日本人が多い。
 浅田真央ちゃんとか、男性もそうかな、でも女性だな。男性が群がっていると不気味だ。女性は、フィギュアスケート、バレエ、踊りとか興味あるのかな。美しいものが好きなのかな。冬の競技はよくわからない。でも、スピードスケートの小平奈緒さん。この人のスタートする時のポーズが、みんなと違う。右手を斜めに出して踊りはじめるような素敵なポーズ。そこから脱兎のごとく。
 とにかく足が速い人とか速く滑る人とかに弱い
 高校の頃、スキーに誘われて満員列車で行ったことがあった。でも現地に雪がなくて、友達とキャッチボールをして帰って来た。
 そういえばユーミンの苗場にかまやつさんと一緒に行った。その時、なんて自分は冬山が似合わないんだと思った。
 その後、北海道のスキー場で夏にコンサートをしたことはあったが、冬のゲレンデ、スキー場は吉田拓郎は絵的にダメ。似合わない。
 夏の海の方がいいな。ハワイが好きだし夏の海に佇む吉田拓郎がいい絵になる。夏のプールサイドが絵になる吉田拓郎のラジオでナイト!
■タイトル

 受験シーズンです。自分は大学入試は途中で抜け出したのに発表観に行ったという。高校はすーっと行ったけどね。大学入試はダメだった。
20代女 ラインで答え合わせ、自分だけ出来なくて、自分だけで悪くて落ちた。
30代女 予備校の先生に恋してしまった。‥‥‥僕も水泳の先生の水着姿に興奮した。授業中、教室からおおーっと言いながら覗いていたら、教室から先生も喜んで眺めていた。…(予備校の先生に)「アイ・ラブ・ユー訳して」とか言ってた…バカじゃないの
40代女 彼だけ受かって、待っているよといったけど浮気された…それはそうだよ
50代女 福岡から受験で上京、東京タワーの夜景を見て、自分も東京に染まってくのかなと思った。
…僕も東京タワー観ると東京人になっている自分が寂しくてジーンとする。泣かせるタワーだ。
20代男 直前に、友人から元気になるということで、裸でハッスルするDVDを借りた。
40代男 弁当が牛カツ…家計苦しい中、親に感謝している。
50代男 バブルで現役で受かった学生は派手だった、派手な車に乗ってて悔しかった
…同級生の美容院の息子で、車乗り回していたヤツがいた。学校にも車で来る。みんな徒歩でトホホなのに(笑)おれは満員バスで。
 満員バスといえば大学の応援団でシゴキ事件があって廃部になった。残った連中が、応援団同好会を作って、先輩から、「吉田行くぞ」と言われて満員のバスの中で変な唄 ♪○○たまコロコロ~とかを歌わせられた。
50代男 たけしのオールナイトニッポンを聞いていたが面白過ぎて身に入らなかった
60代男 カップ麺が夜食でおいしかった
…ウチは下宿をやっていたので広島大学の学生が住んでいて、受験のノウハウを聞いたけどスベりました。役に立たなかった。
M-1 受験生ブルース 高石ともや

■CM明け
<受験というとウォークマン、大音量で聴いていて、車内アナウンス聞き逃して試験に遅刻してしまったという投書>
 ウォークマンにはお世話になったね。自分だけではなく、ミュージシャンはみんなお世話になったはずだ。移動中とか必ず聴いていた。名器だったね。
コンサートの本数が一番多かった頃かな、移動中、みんなでウォークマンで当時のコンサートのPA録音を聴いて反省をしていた。青山徹がよく僕に文句を言っていた。僕の歴代ミュージシャン、武部、鳥山、カースケら、そして鈴木茂、徳武、島村、エルトンまで戻っても、青山徹くらい僕に対して文句を言ったヤツはいない。
 「こうやって弾けよ」と僕がいうとだいたい「ハイ」って素直に聞くんだけど、青山は「そうでっか? 拓郎はん」という事が多かった。歌でも、ここはこう歌え、これは変だと言ってきた。よく新幹線の中で怒られたもんだ。ウォークマン持ってきて「拓郎はん、ここ聴きなはれ。ここ歌い方おかしい」 「こういうに歌いなはれ、拓郎はん」「拓郎はん」って言うんだけどなんだ「はん」って?

ユアフェイバリットソング

相変わらずリクエストが多い。
<イギリスのザ・ストーン・ローゼズ。最大のポイントは、イアン・ブラウンの音痴なボーカルで、歌声が綺麗なのだが語尾がよれるという投書>
 いるね、ちょっとシャープ気味の人は好きではないが、よれる、ダレルというのはわかる。日本にもいろいろたくさんいると思うよ。相当ビッグな人にもいるよ、みんなプロトゥールスで直しているはず。
M-2 アイ・ウォナ・ビー・アドアード  ザ・ストーン・ローゼズ

今週のベストテイク

 今週は2001年「朝陽がサン」。コード進行では、C→Amが多いが、僕の曲は、逆にAm→C が多いと小室哲哉にも言われたことがある。「春だったね」とか(歌う)、この逆転をここでもやっている。(朝陽がサンを反対のコード進行で比較して歌う)このコード進行が好き。
全体のグルーヴのためにアコギのギターを4回重ねた。ウォールサウンドっぽく。ここに村石のドラム、美久月のベースが引っ張ってゆく。そこに鈴木茂のギター。この和洋折衷のフレーズ、ワーオという音色。フェンダー・ストラトキャスター(ピンク)、フェンダーのデラックスビバーブというアンプ。ああ鈴木茂だなぁという音。
 歌詞は朝家を出るときの第一歩に活力与える歌が欲しかった。元気だったな。
レコーディングスタジオに通う時に♪朝陽がサン、おはようさんだこのヤロー  と言う感じで作った。ヤローはいらないけど。
M-3 朝陽がサン 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 今週は、誰もが一度は耳にしたことがある絶対的ポピュラー。イントロのオルガンでウヒャーとしびれた。黄金のコード進行。山下達郎もそう(♪クリスマスイブを歌うそのまま
青い影にシフト) これを聴いたときに、これだと思った。1966年ころ、バンド時代にダウンタウンズで演奏している。僕がオルガンを弾いている。レコードを聴いてコピーしている。 エーストーンという高くないオルガンをこの一曲のために買って弾いた。
 吉田拓郎がオルガンを弾いている…
M-4 青い影 ダウンタウンズ

 雰囲気は出ている。サクラだけれど、女子がキャーッて言ってくれた。オックスと言うグループがいたが、テルミーを歌うと(♪テルミー) キャーって叫ぶ。
 僕の場合、時代が時代だけに「拓郎」じゃなくて「吉田さん」て呼んでいる(笑) 「キャー吉田さーん」って、燃えないね、白いなーと思っていた。
M-5 青い影 プロコロハルム

エンディング

 平成30年ということで、30歳以下とのギャップ 平成ボーイガール凄いところ
を募集。受験。絶賛募集中 ユアフェイバリットソング。

個人的思いつきと感想

☆ユーミンの苗場には、昔、何年か通った。懐かしい。当時も拓郎が観に来たという噂を聞いたが、こんな雪山に来るかいなと信用していなかった。とすると打ち上げのバーで松任谷のピアノで、あの歌を歌ったという伝説も本当だったのか。

☆苗場のひんやりとした空気と密な音楽空間は、本当に素敵だった。終わってからの部屋での雪見酒も絶妙だった。御大に雪景色が「似合わない」なんて思わない。かくもたくさんの「雪の名作」を持つあなたではないか。ゲレンデの華やかなスキーヤーやスノーボーダーの雰囲気が疎ましいのかもしれないが、別に雪山だからスキーをしなくてはいけないものではない。海が好きだけど泳げないのと同じだ(爆)
 雪景色で歌う吉田拓郎の前にはゲレンデもひれ伏すことだろう。是非、御大も苗場でやってくれればいいと思ったし、今でも切に思う。

☆「ボクはもうウォークマンが無いとダメ」とユーミンと語っていたのは79年ころだった。また、その後、常富さんが、いつもウォークマンを聴き入っている御大に、何を聴いてるかと尋ねたら”ジャクソンブラウン”とかいろんなアーティストを答えてきて、”最近の拓郎はいろんなジャンルの歌を研究している”とシンプジャーナルに書いていた。でも、後に、拓郎本人が「テキトーに答えたけど、実はいつも自分の曲しか聴いていない」と語っていて笑ったものだった。

☆しかし、貧しい私は、ついぞウォークマンは持っていなかった。ステレオもなかったし、淋しい音楽環境だった。とにかくウォークマンが羨ましかった。ウォークマンを聴きながら、闊歩するのが夢だったが、夢のままだ。だから、だいぶ大人になって、ipodを買った時は、超絶嬉しかったものだ。

☆先週に続いて誠に申し訳ないが、不肖、私はこの”朝陽がサン”がわからない。サウンドがカッコイイとは昔から思っていたものの、それでもトホホ感が身体に漲る。アコギのウォールサウンドに、鈴木茂らのギターを重ね、丹念に作り上げられた話は胸を打つ。申し訳ないが、私は無明の徒のようだ。

☆それよりも感動したのは、青い影の吉田拓郎のオルガンだ。生まれて初めて聴いた。いいじゃないか。ホントにその音楽の心のようなものをしっかりと掴んでいる音色だ。おーそうじゃった「長い雨の後に」のピアノもあった。やっぱり天才なんだなぁと思うことしきりである。

第39回 2018.1.14

 こんばんは吉田拓郎です。
 いま放送作家の小谷くんから、海外に住んでみたいと思ったことはないかと聞かれた。
アジア、ヨーロッパ、アメリカと世界中に行ったけれど、どこにも住んでみたいと思ったことはない。ハワイは大好きだけど、ここに住みたいというのはなかった。
 やはり日本人で日本が好きなのかな。日本を愛しているのかな。これは、世代の影響か。若い世代だったら自由に移住も考えられるのかしれない。ハワイは、また来ようとは思うけれど、住みたいねという話は妻とも一切なかった。

 メルボルンに、お客さんが好きなものを選んで食べて、代金はお客さんが決める店がある。凄いなと思う。代金は、お客さん次第というレストランが16年間も成り立っている。
 そういうやり方でも続いているのはどういうことか。お客さんの中には大変美味しかったから2000円のところに2500円払う人もいるのではないか、つまり多めに払う客がいるのではないかと店の人が言っている。メルボルンは世界で一番住みたい都市だそうだ。結局、街も、人の心の持ちようが大きい。そういう人々がいる街は住んでみたいなと思う。それでも行かないだろうな。
■タイトル

オトナと実感したこと。
20代女性 ニッポン放送関係者 おじさんのつまらない駄洒落に愛想笑いができるようになった。
…ははは(笑)
30代女性  デパートの化粧品売り場にビビらない
…どういう田舎の人なんだろう
広島のデパート、天満屋のマックスファクターにかわいい子がいたな。東京に行ったバンド仲間が、ミリタリージャケットを買ってきた、「スパイダース」みたいだった。それを借りて、その真っ赤なミリタリールックでデパートに行ったら、その子から「変じゃね」と言われたことがあった。
40代女性  自分でマンション買った時
…それはたいしたもの
50代  駅弁をジュースやお茶ではなくビールで食べたとき
…せこい
60代  初めてパーマをかけたとき
…それまでずっと直毛だったのかな(笑)

 初めてカーリーをかけた時、人生というか人間が変わった気がしたな。石立鉄男みたいになった。コンサートの直前で恥ずかしくて、帽子かぶって歌ったっけ。

20代男  回転でない寿司屋に行ったとき
30代男  ビジネスクラスに座った時
40代男  接待ゴルフ
…それはオトナというよりおっさんになっただけではないか。
50代男  ホテルの部屋でマッサージ頼んだ時
…はははははは。そんなのオトナじゃないよ、ただおっさんになっただけだよ。ダメだよ。

 僕がオトナになったと思ったのは、やはり若い頃女性を知って異性の経験を積んでかな。その後、後年ある曲を作った時、詩を書いてデモテープを作りながら、この詞は大人になったなと思った。それは「君のスピードで」を作った時。オトナになっちゃってるなと実感した。遅いってか?ってかという言い方に加藤茶が入ってないか。ドリフ大爆笑が大好きで観ているせいだ。

ユア・フェイバリットソング

こういうふうに書いてほしい。
<ルイ・アームストリングの「この素晴らしき世界」、映画グッドモーニングベトナムの挿入曲、ベトナム戦争中サイゴンの戦士のためのDJをロビンウイリアムスが演ずる1987年の映画  サッチモという愛称でサックスの名手、ルイ・アームストロングあのなんともいえないしわがれ声、戦争で傷ついてゆく人々のドラマに自然と涙が出たという投書>
M-1 この素晴らしき世界 ルイ・アームストロング

■CM明け
 去年の暮れ。お騒がせしました。うちの人の仕事の関係で一人いることが多かったですが、その時観た映画で三本おすすめがある。

・ジョージ・クルーニー主演の「ファミリー・ツリー」。ハワイがロケ地ということだけでDVDを買った。景色が懐かしい。オアフのカハラ地区の近辺のカイムキあたりが映る。カウアイ島のプリンスヒルの周辺。ハワイが伝わってくる。
 事故で亡くなった奥さんの生前の浮気を突き止める。もはや現実は現実で何もできない。浮気の相手には家族もある。しかも浮気の相手は遊び、奥さんは本気。怒りのやり場もない。実にはかない、情けない。ファミリーツリーとはよく言ったものだ。
 ジョージ・クルーニーがいつも演ずるような役ではないが、飄々とこなしていた。なんなんだかなという結末だが、でもハワイが綺麗なんだな。

・ショーシャンクの空に
 ティム・ロビンスとモーガンフリーマンの囚人の友情。囚人流行ってるな(笑)。ティムが脱獄成功する。その直前にモーガンにいずれ出所したらメキシコの国境の木下を掘れと伝言しておく。やがて仮釈放のあとでモーガンがそのとおりにすると箱に現金とティムから手紙が入っている。モーガンはティムを訪ねてゆく。エンディングのなんていうエンターテイメント。 映画ならではの最後。最後に脱獄したら彼が捕まるのか、仮釈放の条件違反はどうなるのかという現実的な心配は置いといて、いいなぁという映画の終わり方。いい終わり方だ。

・しあわせの隠れ場所
 サンドラ・ブロック主演で、この作品で彼女はアカデミー賞を獲った。黒人少年を白人夫婦が引き取って、アメフトの選手に育てる。白人家族が実に心温かい目で迎えて、家族の一員として、周囲との困難にも負けずに生きてゆくという実話。少年は、ボルチモア・レイブンズで大成功して、マイケル・オワーという有名な選手になる。

 この三本、なーんか、いい気分になる映画。こうして一人暮らしを楽しんだ

 さっきのオトナになったと感じた曲。
M-2 君のスピードで 吉田拓郎

今週のベストテイク

 今週は1979年のシングル。春を待つ手紙。今は亡き愛すべきスタッフで、陣山俊一・直子の夫婦の名前を使って。中身は、つくり話で、こんな話はあるわけがないんだけれど。
 エレキギターのひとりが、鈴木茂。ミュート奏法が抜群。もう一人、ディストーションの効いたギターで、ソロ担当、青山徹。この鈴木茂、青山徹の二人が同じレコーディングで参加することはまずありえない。
 例えば鳥山雄司と小倉博和というギタリストが一緒にレコーディングするなんてありえない。両雄が一緒ということはあり得ない。だいたい一人で済ませてしまう。 鈴木茂と青山徹という二人の有名なギタリストが両方参加している。 
 後に「花の店」では、徳武弘文と稲葉正裕(小田和正のバック)という例 もある。
  一人のギターだと思って聴いていていると面白くない。こっちが鈴木茂でこっちが青山徹かという二人の個性の違いを味わいながら聴くといい。
二人のギターにからみ、加藤和彦から「椅子を叩くとグルーヴが出る」と教わった音をドラムの上に加えている。
 詞はつくり話。 想像の世界でストーリーをつくるのは好きだ。詞には、体験話は少なくて作り上げたストーリーが多い。それをどう実話のように見せるかがテクニック。全てを晒している凄い番組だ(笑)。実話のラブソングはシビアだけど架空のラブストーリーは書き手の自由だから楽しい。
M-3 春を待つ手紙 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 今週はローリング・ストーンズ。大ヒット曲とかではなくて、今日は最近の2015年のブルー&ロンサム。ストーンズは今も奇跡的というか、パワー、エネルギー、情熱が衰えない。最初、ブルースのカバーを2,3曲演奏して録音したらしいけど、あっという間に12、3曲が、たった三日間で完成。ブルースのカバーアルバムが出来てしまった。
 俺も71年頃の昔は、一日で2、3曲録音できた。今はどうしたって、一日一曲がやっと。「春を待つ手紙」も半日かかっていない。デジタル化しているのに何かがおかしい。 
 次のアルバムは「せーの」の一発録り。そのかわりリハーサルはしないといけないけれど、ストリングスもブラスもコーラスも、順々に録るのではなく、「せーの」で一斉にやりたい。そうでないと飽きちゃうから。ワッとやりたい。
 ブルースというとセブンス(「グッド・ゴーリー・ミス・モーリー」を歌う)。ブルースコード進行。 こういうのは日本の音楽ファンは理解できない。
最近ステージで演る「僕達はそうやって生きてきた」。俺は凄っげーノっているけれど、みんな客席で、ボケーっとしている。通じていないんだな。結局、落陽(ギターフレーズ)になってしまう。ブルース・コードに乗れないんだな。抜けろよ。総立ちでこぶしを振り上げるような曲なのに。いまひとつ、ノりきれていない。曲が悪いと言われればそうだけど。ジャパニーズ・フォークファンにはわかんないか。
 イギリスで、アニマルズ、ヤードバーズとかいろいろなR&Bをカバーしている。
 ブルースとは何か。難しいけれど、世界の大衆音楽の土台になっているのがブルースだ。日本の歌謡曲の○○ブルース。これはそういう黒人のブルースとかにはあてはまらない。コードとかブルースじゃない。哀しみ涙淋しさの歌詞から来ているのではないか。本当のブルースからはかけ離れてゆく。
M-4 ライド・エム・オン・ダウン - Ride 'Em on Down ローリング・ストーンズ

エンディング

 あなたの受験の思い出
フェイバリットソング。ジャンルは問わない、吉田拓郎の好みに気はつかわなくていい。
ついでのようですが「生まれ変わったら」、読まないから終わったとは思うな。ハワイも同じ。
お相手は吉田拓郎でした

個人的思いつきと感想

☆映画とブルース、いい感じのラジオだった。

☆ああ、吉田拓郎パーマ事件ってあった。1978年「大いなる人コンサートツアー」のことだ。すぐにパーマを落としたが、ちゃんと週刊誌に載りました(笑)。「チリチリヘア」と言うミもフタもない表現が悲しい。

☆「君のスピードで」。そうだったのか。深夜、クラブ25で初めてこの作品を聴いたときを思い出す。深夜の静寂から夜霧のようにこの作品は現われた。御大の言うオトナ感というのとは違うのだろうが、いつにない静けさに満ちていた歌に「なんか今までの作品とは違う」と思ったものだ。久々に同じ深夜に聴くこの作品に聴き入った。

☆ユア・フェイバリットソングのお手本として流れた「この素晴らしき世界」。この曲にもしみじみ聴き入ってしまった。深夜のラジオからこんな曲が聴ける、そんな放送は、ありそうでない。いいねぇ。御大が、マイフェイバリットで投げかけたものを、きちんと受け止め返しているような見事な選曲。御大、映画も曲も好きだったんだね。

☆映画特集。御大の解説がいつもながらイイ。自分も観た映画には、ああ、そんなところを見つけて、そんな風に感動するんだと感心してしまうし、観ていない映画は、是非観たくなる。ジャージーボーイズもエイミーも実に素晴らしかった。

☆「春を待つ手紙」。79年のステージではバリバリに共演していた鈴木茂と青山徹。レコーディングでの揃い踏みは珍しいことそうなのか。「椅子ドラ」が入っていたことにも感激した。間奏の由来も確かめたかったよ。

☆ニューアルバムの一発録音は楽しみだ。お願いだから、是非、その一発録音の映像も残してほしい。

☆しかし、「春を待つ手紙」は作り話なのか。確かセイヤングでは「本当にあった話みたいです」とで言ってたじゃないか。陣山夫妻の間に横たわる「きみに読む物語」のようなストーリーだとずーっと思っていたぞ。御大の嘘つき(爆)。

☆ストーンズとブルースから派生して話題に出た「僕達はそうやって生きてきた」。そうだったか、すまん。ポケーっとしていたのはたぶん私だ。おまえはR&Bがわかってない、抜けてない、と叱られれば、こっちもそれまでだ。
 私の個人的意見としては「僕達はそうやって生きてきた」については、聴き手の私の感度の悪さもあろうが、基本的に作品がツマラナイからだと思う(爆)。もちろん悪い作品ではないが、コンサートのラスト終盤を締めくくるような曲としては、なんだかなーと思うのだ。それはフォークを待っているわけではないし、R&Bが嫌なわけでもない。いまひとつ心に入ってこない理由は、勝手な思い込みに過ぎないがUramadoで書いちまった。
 つくづく御大とこの曲を愛している方々には申し訳ないが、御大の膨大な名曲宝庫には「僕達」でも「落陽」でもない素晴らしい曲が溢れかえっているだろうにと思ってしまうのだ。
 それに、お調子者の私は、あそこまで御大に言われると、次のライブの機会には、どうしても忖度してしまって、この曲で必死にノリノリになってしまいそうだ(爆)。それでは私にとっては、「真実のライブ」ではなくなってしまう。なので旗幟鮮明にしておかねばならぬ。すまん。もっと違うブルース、もっと違うR&Bが聴きたい。なので新曲を楽しみにしているのだ。

第38回 2018.1.7

 明けましておめでとうございます。吉田拓郎です。皆様、お正月はいかがお過ごしでしょうか。年末に妻のドラマの撮影が終了して平穏な生活が戻って来た。ダラダラとした年末年始、お節料理も作らず、朝から食パンと目玉焼きとミルクという普通の正月を過ごした。いろいろ億劫になってきた。クリスマスもステーキを焼いて食べたくらい。

 へーでまた(笑)初笑い(笑)。今年は一年どういう年にしようかと最初の希望を立ち上げて邁進するということが、若い頃にはあった。今年はこういう自分になるぞ、こういう男に生まれ変わるぞという決意したことがあった。でも今は「そんなもんになってどうすんだい。元旦初日の出、だからとどうなのよ」という気分になった。60歳過ぎたころからだ。
 ともかく日常は平穏無事が戻って来た。朝8時に起きて奥様がパンを焼いて目玉焼きで朝食、お昼が来て、うちの人は、梅干しのおにぎりが好きで、僕は、ケーキをつまむか、ヨーグルト。どっちかというと僕が女の子で、奥さんが大工の棟梁のようだ。そして今度は、夜をどうするかという話になって、お風呂入って寝る。一番平穏で幸せ、ありがたい日常が戻って来た。

 高校時代の秘蔵のテープ (ヘイへイポーラ)の反響。
<高校生の拓郎さんの声が素敵でよくぞ残してくれたという、女の子の声に度肝、小津安二郎さんの映画のようセリフだった投書>
 「お父様、○○でございますわ」と言う感じは昔の日活の吉永小百合、芦川いづみもそうだった
そういう時代だったのかな。うちの姉さんは違った(笑)。「あじさいの歌」の松原千恵子とか小津さんの映画の原節子さんとかそういう感じだった。にしずみさんもそうだったかもしれない。ともかく高校時代のこのテープは大好評だった。

<”ポッケの虹”が素晴らしい、じゅんちゃんより完成度が高いという投書>
(歌う)凄い時代だな。完成度は低いけれど、僕のオリジナル1号、2号。”準ちゃん”は、準ちゃんに聴いてほしくて作った、”ポッケの虹”は正路さんに歌わせたかった、というように目的は違っていた。でも、どっちもバカにされた。”準ちゃん”からは変な唄といわれた。
あのテープにはもう一曲凄いのがある。これは誕生日くらいに流そう(笑)。

<キュンキュンでした、高校生の拓郎さんを抱きしめたいという投書>
 こういうテープを持っている悪癖。神庭、藤井も持ってるんだろうな。今でも笑っているのかな
それに、正路さん、岡田さん、にしずみさんは、どういう人生を送られたのだろうか
とんと消息を聞かない。その後人生を知りたいな。

 年の瀬によく一人で食事していた。とんかつ屋の出前に、アボカドのサラダがあった。アボカドは、ハワイやロスでカリフォルニアロールに入っている。これが好きなんだ。アボカドはお醤油と相性がいい。このとんかつ屋のアボカド旨いんだ。何を言っているんだ。
アボカドが好きな吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

 なんでアボカドか、脈略がない。

 さて、成人の日の思い出。
20代女性 高校時代の元カレが親友と一緒に参加しててムカついた。
……ハタチだから高校時代はつい最近だもんね。
40代女性 振袖が嫌でスーツで式に出たら親がガッカリした。

振袖の女の子を観て…なんていうの、声が小さくなっているけれど(笑)、成人式というのは、オトナになって、タバコ、酒、ナンパ、ちょっと悪いこともしよう気持ちがあった。仲間と結託して朝まで騒ごうぜと振袖の子たちと騒ぎまわる。最後、友達のアパートにみんなで転がり込んで。振袖が、振袖じゃなくなっている感じ(笑)
60代女性  美容師での着付けとセットに時間がかかって遅刻した。
……そうだな、初めての体験かな
30代  筋肉粒々の柔道部がオネエになっていて振袖着て参加していた。
……それは笑う。おまえだれだって感じだよね。
50代  袴姿の暴走族が大音量で騒いでいた。
……そうか、そういうもんでしょ。

 成人式とはなんでしょう。僕なんかは暴れるんだという感じ。イケないかな。晴れ着姿が晴れ着でなくなっているのが忘れられない。今でもばっちり残っている。凄い学生時代だったな。
 だって、大学は滑り止め大学。立教大学文学部を受けて、英語でわかんなくなって出てきちゃった。でも、合格しているかもしれないと発表を観に行った。何考えているんだ。
その滑り止めで行った大学なので、勉強なんてする気にならない。音楽、女の子、アルバイトに走るようになった。酒もタバコも覚えた。そして、不純異性交遊、古いな(笑)
M-1 20才 森高千里

■CM明け
 南海放送では土曜日。63歳の夫婦。
<このラジオで土曜日の夜の過ごし方が一変。放送後、夫のギターのコードの講釈や復習が始まる、これでギクシャクしてしまう、もともと夫は若いころコツコツとためて買ったギブソンで拓郎さんに心酔していたという投書>
 吉田拓郎に限らず、フォーソングなんてものをギター一本で高いギターを買って、弾いているやつなんぞは、♪淋しさのつれづれにとか家で歌っている人、そういう青春を送った人が多いけど、なんというの?どっかで人生観が狂っている。僕はそういうのは大っ嫌いだからさ(笑)
Amを弾く、演歌のスリーコードみたいだな
 こういうの大嫌い。せいぜいAm7だよ(♪あの娘に逢えたら)
 Amをドロンと弾く人たちが、そのまんまおやじになって。そういう人が家にいると奥さんも辛いわな。でもね。こういう人たちは一生抜けません(笑)
 この番組聴けば、変えてやる自信はあるけれど、番組を最初から聴いてきた人は、大部垢ぬけてきたよね。フォークソングはつまんないよなと思えてきたろう。そのために、マイフェイバリット、ベストテイクをやってるんだよ。来週はストーンズのブルースあたりをやってみようか
 AmをせめてEmにしてみな (♪旅の宿)
 自分のは、いいんだよ(笑)

<毎日の家事手伝いご苦労様ですという投書>
 今も、ついつい、洗濯物たたむのは俺がやるよと見ていられなくなってしまった。
<自分は妻から洗濯だけは頼まれない、下着をたたむ時どういう気持ちですか?という投書のつづき>
 とっちが表でどっちが裏なんだろうな(動作をしながら)。そんな感情は芽生えないよ。20代なら興味津々だったろう。  
<私は他人の食べ物とシェアするのはキライ、仕事関係者で、飲み残しのビールを入れたり、自分の食べのこし事のパフェをのっけてくる人が我慢ならんという投書>
 これは、もう○○ハラだな、最悪だな。余計なおせっかいする人がいるよね。頼んでいないのに焼肉を置いてくれる人。こっちは、ミノ食べたいのに、皿にレバーを置いてくるやつ。焼肉奉行とか、あれはよした方がいいね。

今週のベストテイク

 今回、ごしょうすいする(笑)…何言ってんだ。しょうすいしたら、まずいだろ。トイレでしろよ(爆笑)
アルバム「午前中に・・・」の「歩こうね」という曲。二人で歩いてきた道をこれからも歩いてゆこうという歌。変わらない心で助け合おうという歌。凄い決意とか大げさな決心のような強いものではなく自然体でゆっくりいこう。向かい風が来ても前を向いてゆこう、どちらが歩けなくなったら、声をかけあって、助けあって生きよう。少しずつでいいから歩こうねという、そういう人生を続けてゆこうというラブソングだ。いい詞が出来たと思っている

 ピアノは僕のアレンジの譜面通り。いちばんの肝は、ずっと全編に入っている男性コーラス。コーラスは組み合わせによる。例えば2016年のバンドには声が低いバリトンの土居(康宏)君がいて、コーラスの幅が広がって、演奏が非常にしまる。僕の好きなゴスペルのような感じが出る。
この時も若子内(悦郎)という低い声を出すヤツがいたのでゴスペル風でドラマチックなコーラスが出来た。
 もうひとつ、演奏は、ドンカマいわゆるメトロノームのようなものの正確なテンポに合わせて演奏することが多い。なので、リズムが走ったり、モタったりすることはない。
しかし、この曲だけは、自分のストロークのギター(実演)を聴きながら、おまえらこれに合わせて演奏してくれと頼み、ドンカマ排除で演奏した。自分のギターに合わせてみんなが演奏した。そのためテンポが均一ではないが、それが雰囲気といい味を出している。
M-2 歩こうね 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 ギターデュオ、メキシコかと思っていたがブラジルの  ロス・インディオス・タバハラス兄弟。これはなかなか知らないだろう。60年代のアメリカのチャートを聴いていた人は知っているかも。時代を越えて、シンプルで素晴らしいターテクとメロディー。とにかく素晴らしいロマンティックなんだ。
 原曲は、1932年頃にメキシコのロレンソ・バルセラータ当時のメキシコ大統領夫人に捧げられた
1957年にロス・インディオス・タバハラスがレコードにカバーして63年に大ヒットした。当時、僕もFENで聴いていた。いい曲だな、でも弾けねーなと思っていた。ギターテクニックなのかな。メロディーは覚えてもニュアンスが弾きづらい。時代を越えて名曲。
M-3 マリアエレーナ ロス・インディオス・タバハラス

エンディング

 今日来るときものの本で人間には7つのLが必要だ。Love(愛),Lucky(運),Life(命),Learn(学び),Light(光),Like(好き),Link(絆)とあった。
受験の思い出 ユアフェイバリットソング 募集中。ハワイも生まれ変わったらなりたいものも引き続き募集中なのは、何度も聴いていればわかるでしょ、起立。そんな番組あるか、何回も言わせるなという番組((笑))

個人的思いつきと感想

☆2018年の放送も始まってくれました。平穏な日常、静かなお正月おめでとうございます。

☆そうか、御大アボカドがお好きか。

☆晴れ着の話は、昔ならそのまま一気に下ネタ系に突き進む衝動が感じられたが、無難なところで引き返してきた御大。これがもっと若い頃だったり、また坂崎さんがいたりしたら、そのまま落ち進んでいたのだろう。

☆63歳のギター好きの拓郎ファンのご夫妻のメールは、ある意味ほのぼのとしたイイ話だと思うし、これが谷村新司や南高節あたりだったら、「すみません、僕の歌に免じて、ご夫婦仲良くなさってください」とか温かなコメントで締めくくったのだろう。しかし、さすが御大は、谷村でも高節でもなく、完膚なきまで吉田拓郎だから、容赦しない(爆)。「人生観が狂っている」「一生治らない」と厳しい鉄槌をくだす。どんだけ、フォークが嫌いなんだ。やはり、マイフェイバリットとベストテイクは、啓蒙と覚醒のためのレッスンなんだと確信した。それにしても、「あの娘に逢えたら」が出てきたことに着目。

☆「歩こうね」の解題。若々しい「歩け歩け」「私の足音」と比べるとどうしても高齢感が滲み出てある種の感慨に耽ってしまうが、そもそも比べることが間違いで、この「歩こうね」は心の底からラブソングなのだな。よくわかった。
 コーラスももちろん寄り添うようなピアノも魅力だと思う。そうか、御大のメロディーだったのか。御大のアレンジはここまで及ぶのだな。
圧巻は、ドンカマを排除して、御大のギターのストロークにあわせて演奏が組み立てられてゆくところだ。「テンポが均一ではないが、それが雰囲気といい味を出している」。凄いな。私なんぞにはわからない、プロの音楽家の技術と妙味を感じさせてくれる。乱れた晴れ着とお小水の話とアップダウンのなんと激しいことよ。

☆マリアエレーナ。御意。美しいです。そしてどこかで聴いたことがある。これって、コンサートの開場のBGMで流れていなかったろうか。少なくともこんな雰囲気の曲が流れていた。今度、機会があったら、ちゃんと前奏BGMからしっかり聴き入ろうと決意を新たにした。

☆何を読んだのか知らないが。7つのL。アメリカとかのウサン臭いビジネス富豪の人生訓みたいでなんだかなぁと思うが、確かにどれも大切なLであることに相違ない。
 しかし、Love(愛),Lucky(運),Life(命),Learn(学び),Light(光),Like(好き),Link(絆)。そんなのは全部、”吉田拓郎”の中に満ち溢れていますから。さらに”Live(ライブ)”,”Listen(聴く)”,”Loneliness”(孤独)とさらに三つ加えて、吉田拓郎の10Lと言ってもいい。私も十分、ウサン臭い(爆)

☆ユア・フェイバリットソング。またリスナーのメールとハガキにダメ出ししまくって終わるのではないかという嫌な予感もする。しかし、メげてはいけない、すべては、この道をゆくものにとって、御大からの厳しいLessnonなのだ。あ、11Lか。