第50回 2018.4.1

 こんばんは吉田拓郎です。昨年4月から1周年。早いね。半年で終わると思っていた。これも、みなさんからのメールやハガキのご支援のたまもの。ま、みんなと仲良くやってきた、コミュニケーションができたからだ。1年経っても飽きていない。だいたい吉田君はすぐ飽きるのに、この原動力は皆さんが支えてくれたからだ。と、心にもないこと言わなきゃならない(笑)

 過去に番組でどのようなことをやっていたのか、行き当たりばったりなので覚えていない。だいたい70年の人生、いつも行き当たりばったりだった。1年間続いたのは奇跡に近い。メールやハガキが楽しませてくれたからだ。

 最初のコーナー、「ついていけないもの」…記憶にない(笑)
最初にかけた曲は「シンシア」だったらしい。近々、この曲はベストテイクでやるつもり。

 「名曲リンゴのカップルについてどう解釈するか」、憶えているけれど、ずいぶん難しい番組だったんだな。今はイージーだけど。
 シャボン玉のように次々と浮かんでは消えてゆく企画が多かった。

 「僕の歌あの歌思い出してみよう」という企画は、すぐに没になって、その後「ラジオナイトクラブ」になって、いまや「ベストテイク」に代っている。
 ネット局が4局が8局になった。山梨、北日本、福井と。そうなると全国的な恥はかきたくないな。

 最近、エイベックスのプロデュースの偉い方と食事会をした。この方は偉い方で、今度のニッポン放送にも抜擢してくれた方だ。年に2回、東京で一、二という寿司屋に妻も一緒に連れてってもらう。ニッポン放送、吉田拓郎、エイベックスという三者会議が持たれた。

<デモテープのプランが素晴らしい、エイベックス頑張ってという投書>
 レコード会社の垣根を超えた、個人的なベストテイク、レコーディングとか思い出深い曲、あるいは深夜聴くと気持ちよくなれるよ、というものを横断的に出したい。選曲が難しい。
 これにプラスにデモテープをつける。先日のデモテープの反響が凄い。そんなに欲しいならあげるよという気持ちがある。僕にとってはこのラジオは最終章だから「持ってけよ」という太っ腹な気持ちがある。

 ニッポン放送としてもいろいろ考えたいという話があったので、言わなくとも考えていると言ってやった。僕にもいろいろ考えがある。レコードも年末位に、スタジオ一発撮りを考えていて、場所等も考えてある。その模様は、映像、テレビでも流れるはずだ…と勝手に決めている。テレビ局も決めてある…あそこならやってくれるはずだと。

 それと同時に1年間もやっているので、ラジオを聴いてくれる人たちにデモテープのみならず、プレゼントをしたい。Mさんが、うまいね、このタコ…と焼酎でタコばかり食べていたが。
 例えば、東京でコンサートやると東京国際フォーラム・ホールAだけれど、ホールCという1000人から1500人のホールで、この番組のためのコンサートを考えようか。Mさん、嬉しくて、このタコ!とタコをお代わりしていた。

 ラジオのおかけで、いろんなことが元気なんだよ。もちろん身体的には、腕の軟骨が擦り減ってたり、脊椎が曲がっててブロック治療とかしているし、今度もインプラントもやるとかあるけれど、精神的な元気さ、エナジーはあると思う。

 アルバム出そうよ、ステージやろうよという気持ちがふつふつと湧いてくる。これから人生が楽しくなってくる気がする。これから、いろいろ時間はかかるけれど、殆ど実現するだろうという確信がある。
 まーそのぉー、いろいろ大丈夫だ、という気がする吉田拓郎ラジオでナイト

■タイトル
…言っちゃった。言っちゃった以上、やるっきゃないよな。

<マンポウのデモテープが聴きたいという投書>
 マンボウ。CDよりもいいよ。
<菅田将暉くんと友達になって一年、よくぞここまで、ここで生番組ではどうでしょうという投書>
 別に友達ではない、会っただけだ。テレビでも生のオファー来てるけれど、深夜なので寝てる時間なのよ。中島みゆきは、深夜3時から5時の番組って、えらい。そういうのは無理。

<ベストテイクにたまには、武部、鳥山、松原のゲストはどうかという投書>
 ゲストは呼ばないと最初に行った。しかし、松原秀樹は元ジャニーズ。ファットな感じで喋るとおもしろい。ベースもうまいよね。
<エイベックスのデモテープ付CDというのは、画期的売り方という投書>

<拓郎さんのコンサートに落陽ナシは考えられないという投書>
 落陽をどうするかは永遠のテーマだ。一番だけにしてしまおうか。例えば、(ギターを弾いて)、前奏だけで終わる   なんだ、それだけかよ、いや、それならよかった、 いろいろあるだろうけど 一応やったことになるじゃん(笑)。
 どうするか、落陽、人生を語らず、春だったね、あ、「春だったね」は歌いたいから歌わせろ。
今、コンサートの次期33曲をリストアップしている。「夕映え」「戻って来た恋人」「RONIN85」「 季節の花」「スバルレックスの僕らの旅を入れたoldies」とか。そして「春だったね」を今、無性に歌いたい

<太っ腹「とっておけよ」が素晴らしいという投書>
<豪華デモテープのおまけアルバムという投書>
 その寿司屋の時、殆どお酒は飲まないけど、ビールを二杯飲んだ。いつもはビール一杯と冷酒を少しだけれど。その時食べるのに夢中だった奥さんがちゃんと観ていた。二杯のビールのあとで、Mさんが呑んでいた冷酒八海山をおちょこ一杯貰った。これが美味しかった。もう一杯…というと、ウチの山の神が、ちょっと2杯も呑むつもりと。いえいえ お茶けです、あがり一丁…となって寂しかった。

<ホリプロ新人のデモテープというのは、片山誠史の「おやじが嫌いだった」「俺とおまえとあいつ」ではないかという投書>
 よく憶えていないけど、外国でレコーディングということで随分違ってたなという記憶がある。(、♪おやじが キライだった…歌う)(俺とおまおとあいつ ♪こんな気持ちブルー)  スティーブ・クロッパー、彼は「ブッカーTと MG's」にいた。 彼のアレンジで、僕のデモテープはすっかり無視された。

<サムクックのア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム、拓郎さんと同学年の方の投書>
 オーティス・レディング、アレサ・フランクリンという名前が出てくるだけで、君は、R&B好きだとわかる。こういう時代のソウルの絶対的ボーカリスト。このボーカルは誰だってワーオとなる。
M-1 ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム サムクック

今週のベストテイク

 4月が来て、また誕生日を迎える。誕生日は嬉しく淋しくまたツラくもある。とはいえ、喜びだな。精神的なエナジーに、衰えとか閉塞は感じていない。今日は、いくつになってもHappybirthday。

 コーラスアレンジを武部がやって、あとは全部俺のヘッドアレンジ。現場でコーラスが楽しかった。英語のフレーズとかも考えられていてよかった。
 歌詞としてはまだまだこれからもやるんだぞという元気とここまでよくやってきたという感謝の気持ちが現われている。
 自分らしいなと思うのは、FマイナーとAフラットを使っているところ。Cに対してよく使うドの音は、C Am Fなのだが、そこでFマイナーとAフラットを使う。
♪いくつになっても~Fメジャーでは、明るすぎるので Fマイナー。♪いろんなことがあったでしょう~人に隠れて…でそこでFマイナーとAフラットを使う。
 ドラムはサンプラー。ギターは、LOVE2で知り合った長田進、ベースは、子供ばんどの湯川トーベン、キーボードは、竹田元という若手とやった。こういう歌は若いミュージシャンが必要だった。武部・鳥山とはまた違う、若手の感じが必要だった。今聴いても気持ちいい。垣根を超えたアルバムに入れたい。
M-2 いくつになってもhappybirthday 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 広島時代、ディスコで演奏していたので、いつも踊っている若者を観ていた。ディスコが好きだ。ディスコブームが何度かあった。東京だと70年代中期かな。80年代以降のバブルのお立ち台の時はディスコを卒業していた。やはり、70年代中期 六本木にはよく行ったものだ。ディスコは掛け値なしに青春。行かなきゃだめだよって、今さら行ってもダメだけど。
 マネージャーだったSさんは、僕の父親にそっくりの固いマネージャーで、怖かった。普段は学校の先生のようだったんだけれど、たまにツアー先とかで誘われてディスコに行くとSさんは人が変わる。学校の先生のような人が踊り狂う(爆)。盆踊りのようなステップだった。  

 かまやつひろしさんとは六本木のキサナドゥによく行った。丘サーファーがたくさんいた。  かまやつさんとパブ・カーディナルでテキーラを一杯ひっかけて、カッコイイね、キサナドゥに向う。かまやつさんは有名人で顔パス。やがて拓郎も顔パスになった。かまやつさんも僕もフロアーで踊るよりも、女の子と話すことが多かった。
 昔は、よくナンパしていた。ある時、かまやつさんとキサナドゥのサーファーの女子を連れてシーズンというバーで、両耳元で世界で一番で恥ずかしい話題、言っちゃいけない話題を囁き続けたら、とうとう女の子が怒って水をかけられてひどい目にあった。お互いに世界一わいせつな話をしていた。お互いになんてヤツなんだ(笑)。
M-3 ステインアライブ ビージーズ

エンディング

<探し物ということだが、私は若い頃の挑戦し達成感があったが、その達成感ないという投書>
 それは君の勘違い。一日を大切に生きる。やさしい気持ちで、おだやかな気持ちで一日を過ごすということ、そのことだけで見事なる達成感を味わえるようにならなくてはいけないし、それは見事な達成なんだと僕は思っている。
だから一日、日常を大切に生きるということは、口で言うところの達成とかなんとかではないけれど、心にある達成というものがある。僕は、今、日一日と達成…達成というのは言葉が違うかもしれない、充実して、寝るときに、今日も元気で一日良かった、明日もこの調子で行こうかな、そういう日常を目指して生きている。そんなに達成感を大袈裟に求めなくていい。  募集テーマ
 ・あだなとなまえ   例えば子どもの頃「どてかぼちゃ」で不満だった。「かぼちゃちゃん」とか言われていた。  
 ・洋楽リクエスト
 ここまで吉田拓郎でした

個人的思いつきと感想

☆一周年おめでとうございます。というより、ありがとうございます、だ。これだけ続いたことはもちろん、番組のクオリティとしても素晴らしいの一語しかない。この御大のパワフルな遺言が、私にも精神的なエナジーをたっぷりとくれた。

☆「おまえらとっておけ!!」のデモテープ発売へ向けた具体的な進捗が窺えたし、ラジオ用のライブの企画という夢の企画、そして、次回ライブの候補曲としてのリストアップされた「RONIN85」「季節の花」「夕映え」。身悶えして涙するしかないじゃないか。もちろんすべては未定である。これから、紆余曲折いろいろあるのかもしれない。おい、約束したぞ!とか、言ったよな!とか言質をとったりするのではでなく、浮足立たず、まずは御大の元気だけを、御大の気持ちだけをしかと受け止めてまいりましょう。

☆この喜びの中、私にとっての今日の最大のハイライトは、エンディングの言葉である。

「一日を大切に生きる。やさしい気持ちで、おだやかな気持ちで一日を過ごすということ、そのことだけで見事なる達成感を味わえるようにならなくてはいけないし、それは見事な達成なんだと僕は思っている。
 だから一日、日常を大切に生きるということは、口で言うところの達成とかなんとかではないけれど、心にある達成というものがある。僕は、今、日一日と達成…達成というのは言葉が違うかもしれない、充実して、寝るときに、今日も元気で一日良かった、明日もこの調子で行こうかな、そういう日常を目指して生きている。そんなに達成感を大袈裟に求めなくていい。」

 投書した方の想いは勘違いというより、誰もがカタチこそ違え、心に抱えている思いだと思う。自分もそうだ。一日を大切に生きる事の大切さをこんなふうに諭してくれる吉田拓郎の素晴らしさを思う。精神的なエナジーも元気さも、デモテープもラジオ向けライブもすべてが、この言葉の中にきれいに収まるのではないかと思ったりする。

☆なんて素敵なのだ、ハラショ、吉田拓郎。

☆シンシアがこの番組の一曲目だったのだな。記録をふりかえってみると、ああ「1人の友人が天に召されました」と御大は語っている。今回のキサナドゥの話と相まって感慨深い。

第49回 2018.3.29

 こんばんは吉田拓郎です。ギターを弾いたりする人が、たくさんいるだろうけど、最近のニュースで、エレキ・ギターで有名なギブソン、僕もよく使っているけれど、このメーカーが苦戦しているという話で吃驚している。不調な原因は、首をひねるんだけれど、若者のロック離れらしい。よくわからないな。
 ストラト・キャスターで有名なフェンダーも大変らしい。若者たちがネットで聴いている音楽の上位がHIPHOPと、今でいうところのR&B。僕らの頃とは違う、今のR&Bね。これらにはエレキ・ギターはそんなに活躍しないのかな。僕らの頃には、ギター・ヒーロー、例えば、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトンとかたくさんいたものだ。
 ポール・マッカートニーがワシントンポストで語っている「電子音楽が増えて、以前とは違ってきている。私は、ジミー・ヘン土リックスに憧れたものだが、今は違うようだ。とても寂しい。」

 僕もこの間、デモテープをかけたが、エレキ以外は、殆どサンプリング。ベースなんかは、市販の音は嫌なので自分でベースを弾いてサンプラーに取り込んでそれを使う。
 デモテープもボーカルとギター以外、つまりラインものは、全部電子楽器。サックスなんかはサンプラーを使っている。そういうとエレキの活躍の場は減ってきている気がする。
 ベンチャーズ もギター・ヒーローだった。東京では、年下だが高中はギター・ヒーローだった。
 やはり電子楽器の進歩は、エレキ・ギターに関しては押されているのかもしれない。最近のジャパニーズ・ポップでもギターが大活躍という作品が少ないかもしれない。需要がないのだろうか。

 僕は、アコースティックは必要に迫られると弾くけど、エレキ・ギターは、その醸し出す音や、弾く人によって違う、弾き方、アドリブ、音色、フレーズが楽しくて大好きだ。曲のイントロ、間奏でギターのプレイを聴くのが好きだ。
 時代なのかね。頑張ってほしいね。ギブソンもフェンダーも。
 ギブソンが頑張ってくれないと、と思っている吉田拓郎のラジオでナイト
■タイトル

<皆がザギトワは沢尻エリカに似ているというが、60歳過ぎ私たちは辺見マリだという投書>
 最初に観たとき「やめて」が浮かんだ(笑)。
<それにしてもいつかに秋田犬(あきたけん)を秋田犬(あきたいぬ)というようになったのかという投書のつづき>
 僕も「あきたいぬ」で吃驚した。僕らは「あきたけん」と言っていたよ。これも時代のせいかな。NHKの調査では、1990年ころ95%の人は「あきたけん」だった。だから「あきたいぬ」は驚いた。

「探し物」のメール。
<他人の探し物をしているときら、押し入れの箱の瓶を掴んだら、蛇のアルコール漬けとばーちゃんの入歯で怖かったという投書>

 ハワイ企画が続いている。まだやっているのかって、行かないなんて言ってないよ。
<参加者後が自己満足で後生大事にしているマイ拓郎コレクションを持ち寄って、拓郎さんが順位をつけるのはどうかという投書>
 自己満足も嫌だし、そもそも「マイ拓郎コレクション」そんなものハワイに持ってくるな。僕が世界で最も見たくないものは、その「自己満足なマイ拓郎コレクション」だよ。 それから世界で最も聞きたくないものは、「吉田拓郎に対する個人的な思い入れ」。そんなものは、ハナっから聴きたくない。コレクションと思い入れが一番嫌なんで、だったらハワイなんかは中止だ。

 洋楽リクエストは、
<ご存じ「明日に向って撃て」のご存じ”雨にぬれても”自転車のシーンが好きという投書>
 キャサリンロス。新鮮だった。「卒業」も良かった。それにしてもポール・ニューマンは、渋いな。こんなにシブイ男はいただろうか。「ハスラー」も良かったし、トム・ハンクスと組んだギャングの役も良かった。
 もちろん、いい男と言えば、ブラッドビッドとか、アランドロンとか吉田拓郎とかもいるけれど。アラン・ドロンに似ているといったら奥さんに、「どこが」と言われた。それ以来、マルチェロ・マストロヤンニにしている。
 そういえばガンバの遠藤選手が好きだった。最近そんなに言わなくなったが、一時は  全試合観て、ヤットさんのところはストップモーションで見せられた。最近では、カーリング男子の両角選手が、目が少し垂れていて、ふとした感じがヤットちゃんに似ていると言っている。
 僕の顔は、結局ヤットさんに似てるんだ。僕は、ポール・ニューマンになりたかった。
M-1 雨にぬれても B. J. Thomas
■CM明け
 制服の第二ボタンを知らなかった話をメールで励まされた。  
<1949年生まれだがそんな風習はなかった。たぶん松本、中島は仕事の知識上知っていただけなのではないかという投書>
 なぐさめられる反面、あなたは知識がなかったということなのか。時代的なものかもしれない。
<団塊の時にはなかった、もてなかったわけではないという投書>
<50歳だが、僕らの少し前から始まったのではないかという投書>
 吉田拓郎の時代にはなかった、そう思いたい。どうであっても、僕はモテてなかったんだけどさ(笑)郵便友の会、軽音楽同好会とかロクなことはない(笑)本当にモテなかった。バスケットとかばかりがモテていた。

 最近日本酒を少し飲むようになったけど、日本酒をあまり知らない。ウォッカとかラムは詳しいけれど。いろんな日本酒の銘柄をたくさんありがとう。
<“鳳凰美田大吟醸山田錦”、堂本光一さんが大好きな”獺祭大吟醸”という投書>
光一は日本酒呑むのか。メールで聞いてみよう。最近は、陽水に第二ボタンって知ってるかとか、光一に獺祭を知ってるかというメールばかりだ。
<少し辛口なら、”繫桝”、あるいは”剣菱”という投書>
 剣菱は知っている。
<広島の”賀茂鶴”という投書>
 広島なのでは”賀茂鶴”は知っている
<オバマ大統領は来日した時、ゴールド”賀茂鶴”を呑んだという投書の続き>
<旭川で、“国士無双”という投書>
 確かに麻雀のような。
<湘南には”天晴”という投書>
<”菊水辛口””八海山”という投書>
八海山は知っている。
<”田酒”、”裏男山”という投書>
 裏男山って変なものを想像してしまう。青森の田酒も有名だね。岩手のお酒は辛いね。♪雪でしたの時にもよく呑んだ。
<山形”米鶴”という投書>
 年代とともに酒の好みが変わるのかな。

 30代迄、ビールがだめだった。ずっとウィスキーだった。でもバーボンは好きじゃなかった。♪ペニーレインでバーボンを…は歌だけ。ウイスキーの水割りにレモンスライスを入れて呑んでいた。
 ある新聞社の人にブランデーの水割を教わって以来よく呑むようになった。かまやつさんとはいつもそれだった。
 そのうち今度はビール党になった。もうビールだけ。ビアガーデンで10杯くらい呑んだっけな。
 で最近は、ビールよりも日本酒もおちょこでちょっと飲む感じ。

<福井の”梵”という投書>
 石川鷹彦さんが好きらしい。あの人は、酒好きだったからね。元気になったかな。石川さんは、食べ物のメニューが決められない。中華料理店に行った時、ビールを頼んだ後、料理が決められない。メニューを観ながら、そろそろ決めてほしくて「前菜はどうする?クラゲにしますか」「ちょっと待ってくれよ、クラゲもいいが、メニューにいろいろ書いてあるんだよ」「そりゃメニューだから」…30分位経っても決まらないでまいった。そういう決められない人がウチにもいる。
<愛媛の”賀儀屋”という大田区の人の投書>
 なんで東京なのに愛媛の酒を知っているのか。そういう品評会とかで知るんだな。日本酒好きな人は、呑兵衛だな。
「越乃寒梅」は辛口なのかな? よくわからないので、これからも お酒の銘柄教えてください。

今週のベストテイク

 「花の店」。ギタリストとして徳武弘文と稲葉の二人を呼んだ。徳武の得意とする指弾き、カントリーの独特のフレージングと稲葉君、最近は小田和正と演っているけど、彼のディストーション効かせた速弾き。間奏で、前半が徳武、後半が稲葉と途中で変わるのだけれど、どこで変わるか注意して聴くのも面白い。

 で、詞の岡本おさみだ。後年に岡本おさみでうまくいったのが、この「花の店」がナンバーワンだ。歌詞とメロディーがバチっとハマった。あとは、「歩道橋の上で」。これは「旅の宿」の延長のような作品。これもハマった。

 岡本おさみさんという人は、言葉にリズム感がない。松本隆は、言葉にリズム感がある。シャッフル、エイトビート、ワルツ、そういうのが、歌詞を読んだだけで浮かぶ。岡本おさみさんは浮かばない。ノーアイデア(笑)。
 喜多條忠は、一行一行の字数が統一していて、韻を踏んでいるというか、リズム感が漂っているのでメロディーにのりやすい。
 岡本さんは、もう言葉がバラバラ。「えーい、エイトビートでいけるとこまでいってみよう」とやるしかない。そして、いけなくなったらそこで悩む。もう大変だったんだから。岡本さんは一番と二番とで字数が違う。一番でメロディーを作って、そのまま歌うと二番が歌えない。サイズが違うんだ。そうなると、もう一個、三番目、四番目のメロディーをつくるしかない。
 (君去りし後 )これなんてどうよっていうくらい歌詞が違う。作った人以外に歌えない。
 松本隆と違って、他の歌手には、岡本おさみの詞は歌えない。可哀想だったな。一人二人だけど歌いこなせた人がいた。売れるわけない。なんてリズム感のない人なんだ(笑)
 岡本おさみという人は詩人だけど歌詞を書くソングライターではない。。でもこの曲は、リズム感や韻を踏んではいないけれど、詞も曲もよくはまった。
M-2 花の店 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 スコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」。 ママス&パパスのジョンフィリップスが”ジャーニーマン”というグループ時代に作った。ここにスコットマッケンジーがいた。
 ママス&パパスは、「マンデー・マンデー」と「夢のカリフォルニア」とか名曲がある。
M-3 夢のカリフォルニア ママス&パパス

 なつかしいな。広島女子短大。ギター教室で女の子に講師といって教えていた。(弾き語る)ひとり可愛い子がいたな。どうしてるかな。そりゃ、結婚しておばあちゃんになっているでしょう。
「Eのsus4」ってなんですか、と聞かれて「さすフォー」「さすフォーだ」って、意味が違うんじゃないか。俺も悪い大学生だったな河合楽器で人気があって高い月謝をとっていた。 毎晩、パブ・バーでジントニックを当時、5~600円でキープして、トニックウォーターで飲んでいた。
 ジョン・フィリップスが作ったこの名曲。ベトナム戦争の厭戦ムードが漂っていた
花柄、ベルボトムのパンツ、先の開いた長袖Tシャツ、ユニセックスな感じ。男性も女性もののシャツを着たりしていた。フラワームーブメントだった。
M-4 花のサンフランシスコ スコット・マッケンジー

エンディング

<宮内庁の人から”御苑”という皇居の見学でしか手に入らない酒があり、常温でも美味しいという投書>
 こういうのがあるんだね。でも、お酒は常温で飲みたくない 冷たく冷やして飲みたい。冷たいウーロン茶、麦茶、冷たいものが好き。

 さて、テーマは、
・引っ越し
・探し物
・年下の男の子  年上の女性
これわかるかな(笑)
・洋楽リクエスト  結局リクエストになっちゃった(笑)
リクエストじゃないと注意していたのに、なっちゃった。この番組言っていることが支離滅裂だ。

お相手は吉田拓郎でした

個人的思いつきと感想

☆ギブソンとフェンダーの話は、ギター弾きではない自分にも身につまされる。御大も言っていたように、ミュージシャン全体につながる問題だし、もっと大きく見れば、AIでこれから多くの仕事が消えてゆくストリームの一端だ。音楽に限らず、自分の仕事が、機械にとってかわられ無くなってしまうのではないかという、そこはかとない不安に襲われる。私にとっては、御大はもちろん、御大のベストテイクを作り上げたすべてのミュージシャンたちは、圧倒的なヒーローである。いいのか。本当にこのヒーローたちをこんな波にさらしてしまって。

☆御大が、コレクションと思い入れが一番嫌だというのは御意。そうでしょうとも。こんなサイトもまさか読んではいないだろうが、きっと大嫌いなはずである。それを知りつつ、御大のかけがえのない貴重なものを手にしたい、このただれるような思いを書きなぐりたいという、わかっちゃいるけどやめられない欲求が一部のファンにはあるに違いない。少なくとも私にはある。この背徳と隠微な喜び(爆)。やめられない。確かに、ハワイの晴天のもとに持ってゆくものではないかもれない。

☆ついでに言ってしまうと、世界で一番観たくない、聞きたくないとはいうものの、吉田拓郎を深く求めるファンの不条理な情動が、この世界から消えてしまったら、きっと世界は「吉田拓郎、ハイハイ有名なフォーク歌手でしたね」と博物館に入れて終わりにするに違いない。だから顔も知らぬ同志よ、嫌われても嫌われても、この不条理な愛を貫こうではないか(笑)。

☆日本酒は実に夥しい数があるのだな。そこに個人の好みを掛け合わせると、途方に暮れる。自分のような探求心もウンチクも無い場合は、ここでも良き師に出会うことが必要だと思う。今夜もゆくぞ。

☆それにしても、バーボンに冷たい御大。吉田拓郎=バーボンという聖なる教えを固く信奉してきた自分には、今さら、当の御大から「バーボンなんて」と言われると結構ショックである。今まで歩いてきた信仰の道は何だったんだと天を仰ぎたくなるような気分だ。イエス・キリストを信じてついていった人が、キリストから「実はウチは浄土真宗なんだ」と告白されるくらいショックだ。意味わかんねーし、そもそも、そんな不謹慎な喩はよしなさいっ。

☆「花の店」。徳武さんと稲葉さんのリレーになっているとは、そのあたりの企ては、もう匠の技というよりほかない。どこまで丹念に考え抜いているのだ。宮大工の仕事を観るかのようだ。しかし、そこまでの詞だろうか。「歩道橋の上で」は名作だけれど、「月夜のカヌー」「錨をあげる」あたりが、私には最後はまりこんだ岡本おさみ・吉田拓郎だと個人的には思う。

☆岡本さんの字数もリズムも韻も無視した詞の苦労は素人の自分ですらよくわかる気がする。御大もかつて語っていたように「岡山で戦車が運ばれるとニュースが伝えていると」なんて、もはや神業である。もちろん御大がね。
☆この武骨な詞こそが、天才御大のメロディーメーカーとしての才能をあますところなく引っ張り出したのではないかと思う。松本、喜多條の詞を整序されていてリズムも韻もあってつけやすいかもしれないが、名曲完成率は、確実に岡本おさみではないかと思う。天才吉田拓郎にその才能を渾身のフル稼働させたことが、ケガの功名のように夥しい名曲を作ったのだと思う。魂の詩人の無骨な「吐き捨て」に、リズムとメロディーと命を与えられる才能は、吉田拓郎にしかなかった。
 だから、岡本おさみは他の作曲家とはあまりいい結果が出ていないのも、その表裏の問題と思う。意味不明なたとえでいえば、岡本おさみは、星飛雄馬のキャッチャーしかできない伴宙太のようなものではないかと思う。おい。

☆ついに洋楽リクエストになってしまったユアフェイバリット。私が渾身で書いた島倉千代子「愛のさざなみ」のメールは、夢と消えたようだ(涙)。

第48回 2018.3.18

 吉田拓郎です。お花見のシーズンだが、そもそもお花見とかアウトドア派の人間ではない。ハワイでもプールサイドの傍らにいるだけで、サーフィン、パラセイリングなど一切しない。どちらかというと将棋とかインドア派かもしれない。
 なのでお花見は、あまり好きなイベントではない、「桜」をひも解くと、奈良時代は「梅」が人気だった。万葉集でも梅の歌が桜の三倍ある。しかし、平安時代で逆転して、桜が梅の倍になる。
お花見を宴会型にしたのは豊臣秀吉といわれている。いかにもという感じがする。織田信長でもなく、徳川家康もそういう男ではない気がする。豊臣さんは宴会好きに感じる。

 なぜ花見に行くかを調査してもらった。
20代女性 アウトドアでのお酒が解放感。
>酒のつまみか、外で飲むのがいいなら桜なんてどうでもいいだろ、若いのに解放感ある酒を呑むな
50代男性 ほどよくひんやりした空気で酒がすすむ
>富山かな(笑)どうして外で飲むのよ、桜の木には毛虫がいるよ、寒いよ。
花見が嫌いな人たちの声はどうかというと‥‥‥‥
20代男性 場所取りにウンザリ
>そりゃそうだ
20代女性 寒いし、悪酔いするおじさんが嫌だ
>話にならない、そんなおやじ蹴れ

 僕は、お花見が嫌いです。小学校の時、おふくろのお茶の生徒さんたちと花見に行った。なんでクソ寒いときに公園で弁当なんか食うんだろうと子どものころに思って以来、花見は行っていない。
 外で酒を飲むのはやめなさいと言いたい吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

 青春の「ベンチャーズ」のギタリストのノーキー・エドワーズが亡くなった。ベンチャーズといえばいろいろ評価はあっても、世界にエレキを広めた功績がある。エレキを手にした人々が大きな影響を受けた。後にライバルも出てきたし、演奏だけのバンドに対して、歌うバンドとしてビートルズも出てくると厳しくなった。しかし、青春という点からは、やはりベンチャーズだ。
ところで今日のギターは、ギターからこんな音が出る。リバーブとコーラスのエフェクターがついている。(パイプライン実演) 誰もが影響を受けたベンチャーズ。
M-1 10番街の殺人 ベンチャーズ

 これは大好きな曲だ
 今弾いているのは、ヤマハのトランスアコースティックギターで、リバーブとコーラスをかけられるのを借りてきて弾いている。

■CM明け
 ベストテイクの中には、あまり注目されてなくても自分では気に入っている曲がある。ファンが好きだという曲と僕が好きな曲は一致していないことがある。逆に、ファンが好きな曲で自分はそれほどではないというものもある。 
 だから、コンサートはむつかしい。神経質なのでとても気にする。例えば、ローリング・ストーンズのライブで、サティスファクションがなかったらどうだろうか。自分は、「サティスファクション」を聴きたいな。
 そう考えると自分で演奏するときは、「人生を語らず」「落陽」を歌わなきゃという気にもなるし、でもその反面で、「もういいか」と思いもある。
 毎年、たくさんのコンサートをやるわけでないので、数少ないコンサートとなると「落陽」をやるべきかな、それとももういいかな、どうしようという凄い葛藤がある。
 吉田拓郎は、そういう男。悩み深い男なのよ。

 ベストテイクに繋がって、こういうアルバムを作りたいという案がある。寝るときにipodで聴きながら寝るのが日常。一年365日聴きながら寝る。曲のフォルダーの中に、「吉田拓郎ベストテイク」というフォルダーがある。
 自分の気に入っている曲、サウンドか気に入っている、レコーディングに思い出がある、今でもやっぱりこれいいな、これ好きだなというものを集めている。
それらをいままでのレコード会社  エレック…はあまりないけど、ソニー、フォーライフ、インペリアル、エイベックスといろいろ各会社に有るそれらの曲をまとめたアルバムが一枚欲しい。

 そして、そこにアイデア。ここにプラスで付録をつけたい。レコード会社は、やめてくれといいそうだ。
 前回のデモテープに反響が凄かった。概ね 100%気に入ってくれた。
<聴きごたえ レコーディングされたかのよう、拓郎さんこだわりにふれる時間が何にも代えがたいという投書>
<貴重なデモテープ、どの曲もCDと見まごうものという投書>

 凄い聴きたいと思っているだろう、 例えば、中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」。これはレコーディングに苦労した。デモテープは、ピアノは、エルトンの味気ないピアノに、鼻歌のようなみゆきの歌だった。僕はアレンジ能力があるので、アップテンポ、エイトビートではどうかと思った。バハマの現場で、デモを聴かせたら、一同、うーん、となった。中島みゆきのこのデモをどういじったらいいか。
(永遠の嘘 実演) 演奏した結果、なんかいまひとつだった。そのままロスで弾き語りでやってみた。ロスのスタジオで、ハーモニカをぶらさけでギターでやった。でも、なんかこれも違う。
そこで、日本に帰って自宅であれこれ打ち込み打ち込みで作った。その時、出来上がったデモテーブがある。これは聴きたいよね(笑)

 デモテープをあらためて聴き直すと、こないだやったのやら他にもいいのがたくさんある。これぐらい
 オー・ボーイ
 マスターの独り言
 永遠の嘘をついてくれ
 夕陽と少年
 月へ
 生きていなけりゃ
 夢見るときは過ぎ
 淋しき街
 ロンサムトラベリンマン
 NHKのテーマ(※「決断の時」と思われる)
 ホリプロの新人カントリー歌手に書いた歌(※片山誠史「俺とおまえとあいつ/おやじが嫌いだった」と思われる)
 島倉千代子に書いた「紅葉」このデモテープがまた秀逸
 南沙織「黒い瞳」これ以前に流したよね
 いつでも
 この国JAPAN
 幸せになりたくて
 車を降りた瞬間から
 憂鬱な夜の殺し方
 チンチンに冷えたコーラ
 海を泳ぐ男

 ここらへんのデモテープは、このまんま付録として、デモテープ集としてそのアルバムにつけたい。エイベックスさんどう? 値段は通常価格のままで、採算とれるというぎりぎりの価格で。デモテープは、本当は恥ずかしいものだよ。公開したくないものだよ。
 この番組で考えが変わって来た。それこそプレゼントだ。「とっておけよおまえたち」という感じだ。このアイデアメール殺到だろうな。今後エイベックスとの話し合いだ。夢は持とうよ。

今週のベストテイク

 今回は、阿久悠さんの詞を選んだ。阿久さんとは、そこそこの縁があったのかもしれない。
森進一さんがレコード大賞狙っていた時、テレビの番組で出会った。生意気な若造だったので、阿久さんは不愉快だったかもしれない。番組やりながら、お酒を呑んだ。ウイスキーがばがばで、何を話したか覚えていない。それが初めての出会いだった。
 阿久さんの世界は、近い世界には無かったので、それ以来は会わなかった
 その後、石野真子のシングル・アルバムでご一緒した。最近では林部聡史くん、その他にも小林旭さんの曲もやった。あと、石川さゆりさんの「月の盃」。これなんか色っぽいいい詞だなと思った。 LOVE2のころだったので、ヒップホップみたいにアレンジしたいと吉田建に頼んだ。 「え、大丈夫ですか」「大丈夫だから、歌うまいから」。しかし、まったく売れませんでした。
M-2 月の盃 石川さゆり

 いいな。好きだな。なんでヒットしないかな、アレンジもいいな、いいアプローチだと思うけどな。  ヒットというのは市場と作る側とかみ合うと凄いが、なかなかかみ合わないものが多い。

 「純情」は、もともとは加藤和彦とのデュエット曲。どちらかというとメロディーが拓郎節だ。加藤和彦が拓郎風を意識してくれたのだと思う。これは加藤のメロディーではない。
 ♪まだ足りない まだ足りない まだ心が軽い
 「まだ足りない」って、ない? 最近は、満足ではないものの、足りないが減ってきたが
「まだ足りない 心が軽い」っていうのは好きなフレーズだ。
 また武部聡志のアレンジが成功している。武部の音楽性の広さ、どんなものにも対応できる。そして原曲の良さを崩さない。

 アルバム「AGAIN」は個人的には苦しい戦いだった。話をすると長くなるのでいずれ話すが、2014、2015年は、ある重大な病と闘っていて格闘の日々だった。妻の支えもあって乗り越えて、2016年のステージがあった。あのステージは燃えている感じで、最後の「流星」の絶句までがストーリーがつながっている感じだ。アルバム「AGAIN」は、一生忘れられない、吉田家で戦っている感じがある。
M-3 純情 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

<映画いいですね  映画紹介くださいという投書>
 嬉しいですね ニコニコですね いい映画はいい映画。アカデミー賞とかとは関係ない。

 映画 Ray レイチャールズが少年の時から苦労して世の中と闘っていく。麻薬や女性などとの人生のトラブルも描いている。
 レイ・チャールズというとUnchain My HeartとかI Can't Stop Loving Youがある(実演)
我が心のジョージア が今日の曲だ。この曲には大変なエピソードがある。
 人種差別の強い時代、ジョージアでのコンサートは、黒人と白人とで席が分けられていた。その人種別席に、怒ったレイはコンサートをキャンセルした。するとジョージア州は、州内では歌わせないと出禁になった。ジョージア州との厳しい確執があって、その後、人種差別撤廃されると、ジョージア州が謝罪する。この歌を州歌にして雪解けをする
 このね、ボーカルが素晴らしい、とにかく素晴らしい。どうしてなんだろう。レイ・チャールズやスティービー・ワンダーのボーカルはもう素晴らしい。感動する。
M-4 我が心のジョージア

エンディング

<日本のおじさんは孤独、うちの旦那も友達いないという投書>
 会いたくないやつに会いに行く時間はない。好きでもないコンサートや見たくもないものに時間を割かない。旦那は、会いたくなる人がいないんだから、奥さんといたいんだからそれでいい。会いたくないヤツとあうなんて、無駄な時間だ。
 募集、探し物。前回もあったが、頭の毛がよく抜ける(笑)。
 「恋の話」に反応ないのか。札幌とかに単身赴任で夜のバーの女の人と…って内緒の話とかないのか。
 あと洋楽リクエストも待っている。

個人的思いつきと感想

☆春の訪れのようなおだやかな放送だったが、私の心の中は、まるで春の嵐が吹き荒れるような疾風怒涛の状態であった。そうだよねぇ。

☆新宿のパワーステーションのライブのMCだったと思う。「落陽は素晴らしい作品だけど、盛り上がる客席を観て、いつからこの唄は『花見』になったんだ、こんないい歌二度と歌ってやるまい」と語っていた。どんだけ花見が嫌いなのだろうか。相当嫌いだ。すべて醍醐の花見をした豊臣秀吉の責任だ。

☆そして「落陽」に代表される定番スタンダードを演奏するかどうかで逡巡する御大の話は、胸に痛い。いつもが苦悩の選曲だったのですね。ネットでは心無いファンが、へーきで「落陽」は飽きた、懐メロシンガーかよと悪口雑言を叩く。それって、私だろう(爆)。申し訳ない。私も2016年のライブを体験し、このラジオを聴き少し変わってきた気がする。私ごときが変わっても何にもならないが。
 やはり「サティスファクション」は必須だ。ただ、詳しいわけではないが、経験的には、ストーンズもセットリストは定番7割で、あとの3割は、意外な曲も含め凝った選曲が時に日替わりで登場する。よし、そこで手を打とうっ!! って何様だよ。
 あれが嫌い、これが嫌い、ああしろ、こうしろと勝手な文句を言ってダダをこねるが、子どもはみんなお父さんのことが大好でたまらないのだ。同じだと思ってほしい。

☆さて「デモテープ宣言」には、ひっくり返って驚いた。そりゃあ、自分もメール書いたけれど、20代の若者までが、あのデモテープの素晴らしさに感激したというメールが心の底から嬉しかった。やっぱり素晴らしいものは素晴らしいのだ。
 そして、なにより御大の「おまえら、とっておけ」という言葉とそこにこめられた気持ちに胸がふるえる。購入価格のことまで気を遣ってくれた心遣いも嬉しい。 
 この珠玉のデモテープ集については、私らファンは「出してくれぇぇぇぇ」と心を振り絞って叫ぶしかない。しかし、御大よ、もし他にわれわれで出来ることはあるのか。あればするぞ。例えば「デモテープを開示せよ!!市民連合」を組織してデモしようか。逆効果か。
 エイベックスよ、何が望みだ。何でもするぞ。MAKIDAIの替わりに、私にエグザイルに入ってくれというのであれば、今日から中川三郎ダンス教室に通って練習を始める覚悟があるぞ。

☆ともかく曲名までリストアップしていただいて昇天しそうだ。
 NHKのテーマは「決断の時」でござろう。ホリプロのカントリー歌手は、片山誠史に違いない。「俺とおまえとあいつ」「おやじが嫌いだった」。
 島倉千代子の「紅葉」の秀逸なデモテープなんて、身もだえするしかない。どうしてくれる。聴くまで死なないぞ。いや死ねないぞ。
 ただ「幸せになりたくて」って何?「感度良好」の「心のままに」の原曲だろうか。わからん。

☆「永遠の嘘をついてくれ」はもちろん聴きたい。あまりに感情的で困惑したという伝説のみゆきさんのデモテープも聴きたいよう。
というわけで
  1 中島みゆき&エルトン永田デモテープ
  2 バハマのエイトビートバージョン
  3 ロスアンゼルス弾き語りバージョン
  4 帰国後のデモテープ
  5 公式CDバージョン
  6 1995年ライブバージョン
  7 中島みゆき「パラダイスカフェ」バージョン
  8 「つま恋2006」共演バージョン
  9 ミノルホド単独歌唱バージョン
ほーら、アルバム一枚出来たぞ。とイカレた妄想も走り出す。

☆最後の2015年の吉田家の闘いから2016年の至る話は心に突然重石を入れられたような気分になった。私などには当然わからない、わかりようもない。御大にしかわからない深く重厚なストーリーですべてが結ばれていたことを垣間見せてくれた。何があったのか、御大がいつか話してくれるまで憶測も勘繰りもすまい。
 いまこうして元気で次の展開に進まんとする、この時を大切に愛でるしかない。もう一度、2016のライブを遅まきながら反芻してみよう。
 レイチャールズもスティービーワンダーも素晴らしい歌声だけれど、我が心の吉田拓郎も何より素晴らしいのである。

第47回 2018.3.11

 吉田拓郎です。学生服の第二ボタンを貰うというしきたりを吉田拓郎さんは本日まで知らなかった。珍しいのか。あらゆる年代の80%の人は知っているらしい。知らなかった。中島みゆき「春なのに」に♪記念にくださいボタンをひとつ、とある。最低でも中島みゆきは知っている。松本隆作詞の斉藤由貴「卒業」♪制服の胸のボタンを下級生たちにねだられ、ということは松本隆は知っていたんだな。
 これが意味することは吉田拓郎は、学生時代、ボタンをくださいと歴史的に言われなかったことを意味する。何事もなく通過していた。いかにモテなかったか。俺の友達もそんなこといわれていたやつはいなかった。僕のグループは全然モテなかった。悲しいね。
 「じゅんちゃん」とか歌作ってる場合じゃなかったよ。よく考えるとバスケット部とかモテてたな。こっちは、軽音楽同好会、郵便友の会(笑)モテなかったはずだ。
中島みゆき松本隆は知っていて、陽水知ってたかな。メールいれてみよう。知ってたらショックだな。
 制服のボタンがいつも正しくついていた吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

<探し物も失われた髪の毛を探しているという投書>
 わかるよ(笑)。抜け毛って年齢とともに多くなるのかな。朝、洗面台で、寝ぐせをとるために、髪をバサバサ抜け毛の量が多くなっている。髪の毛探して見つかってどうする。
<拓郎さんギターの音色が素晴らしいという投書>
 おらがね(笑)俺がね、ギター変えたのよ。国産からギブソンに変えたのよ。(弾く)音の響きがいい。弾き語りもちゃんと一回くらいやろうかな。

 コンサート企画の社長からこんなのでどうかという企画プランを見せてられた。観てみたが、概ね納得した。どうしてもこの2016年のミュージシャンは放したくない。この連中が忙しくて、まとめて抑えるのが大変だけど、できるだけこのメンバーで手放さない。公私ともに、音楽を理解してくれている。他に楽器を入れるか、サックス入れてみるかと言われている。
 問題は、どこで何回歌うか。なるべく日帰りできるようにが大前提だが、足を伸ばさないですかといわれている。え?ここに行くのかい?行ったことあったっけという場所があった。車で二時間と言われて、それなら大丈夫だな。本数は、増えてたな。2、3本は多い。
 大きなテーマは名古屋まで行ってみないかといわれている。なるべく日帰りしたい。名古屋だと、どうしても新幹線になる。帰りは車でゆっくり帰りたい。朝ゆっくり出て名古屋もあるかな。昔、名古屋では、昼夜2回やったことがあった。東京と名古屋だけだった。 心は動いている。 はっきりしているのは、え、ここに行くんだという場所がある。いつやるかという質問には答えない。

 ユアフェイバリットの名前を変えるという話があった。
<Ben E King  Stand by me という投書>
(歌う  ♪When the night  has  come~)
 巡回コードが美しい。特にストリングスが綺麗だと思った
<映画4人の少年に重ねる老若男女、この歌が心に沁みるという投書のつづき>
 この時代のR&Bにはメロディアスな作品は多い。そういうのを引っ張り出したい
M-1 Stand by me Ben E・King
■CM明け
 (時代は変わるを歌う)時代は変わるとボブ・ディランは歌ったが、いろいろなものが変わりつつある。例えばオリンピックの種目が増えている。若い人たちが挑戦するスポーツに変化しつつある。この歳になって、若い人が挑戦する音楽、芝居 、AIとかについていけなくなってきているが、それを認めたくない。本当のことを言うとわからない。
 音楽だと50、60年代のアメリカンポッブスは大好きだけど、最近のボッブスは夢中になれない。
えてして「昔は良かった」という感じだ。自分にとっての青春は財産だけれど、しかし本当にそういうことだけで人生は楽しいのか、一生楽しいのか。若くなくなって、過去中心の日常はあまりにつまらない気もする。
 ついていけない競技というのは、結局勉強不足ということだ。ディランは変わると歌ったけれど変わった現在を受け止められない。時代に乗り遅れているだけではないか、そういう自分がいる。
 もともと自分が若者だったころ、70年代初期、髪の毛伸ばして汚いジーンズ姿で、肩で風きって歩いていた。当時のオトナたちは、なんだそれは、と受け入れようともしなかった。

 そういう僕たちはオトナになってどうしているか。自分が老いて、若者についていけない、避けて通ろうとしないか。  これを人は「老い」というのか。自分だって若いときに、大人にいわれたことを、若者にしようとしている、それでいいのか。首をひねっている吉田拓郎がいる。

今週のベストテイク

 これでいいのかという自問自答しながら、自分の若かったころの曲をとりあげるというのは、どうか。最後のラジオと言ったように、ここでは本音を話している。

 「雪」(歌う)。いい曲だな。名曲だな。70年代初期、ひたすら地方のラジオ局を回っていたことがあった。信越放送とか岩手放送とかによく行った。岩手放送の女性ディレクターが、よく年末に特番で呼んでくれた。仕事が終わると、そのまま「飲みに行く?」ということで、夜の岩手の町に連れ出してくれた。当時、これからの吉田拓郎の音楽とかを語り合った。大晦日の番組のあとに夜中の2時3時まで飲み明かしたことがあった。年上の女性で、よき理解者だった。
 この詞は、岩手放送の女性ディレクターとのことそのまんまだ。売れ始めて岩手に行かなくなってから疎遠になって顔も名前も忘れてしまった。あの雪の夜を書いた。女性に対してあこがれもあったのかな。
 レコーディングでは、リードギターにゴールデンカップスのエディ藩さんが来て弾いてくれた。CBSのディレクターが呼んでくれた。手ぶらでスタジオに来て、レスポールもどきのギターを借りて、ピックまでも借りてた。ピックも持ってないんですか(笑)。
 最初にリフを弾いてもらい、次にソロになるというときに、有名ギタリストだったので、エディさんにいろんなことみんなお願いした。俺は「サンタナみたいに」とか無茶だよね。キーボードは松任谷、ドラムはチトさん、みんなそれぞれに勝手なこと言って、それを、「んーんのガースハドソン」と同じように聞き流して、一発録りだった。もうすげーバッチリ。そして、うこースティックでJ45の指弾きしているのが吉田拓郎。うまかったな。
 猫が歌っているけれど、想い出深いレコーディング。 
M-2 雪 猫

今週のマイ・フェイバリットソング

 曲はIn My Life ビートルズではなくベット・ミドラーの。最近映画で観て泣いちゃったので。ビートルズの名曲ってビートルズは名曲だらけだからね。
< In My Lifeの間奏の演奏に感動したという投書>
M-3 In My Life  ビートルズ

 これまでの想いが色あせても  新しい愛が始まるので、愛を失くしたことはない  過ぎ去ったものも今も愛している…‥‥ビートルズが贈ってくれたメッセージがすべてここに詰まっている

 ビートルズのカバーは数限りないが、ベット・ミドラーがカバーしていたこと知らなかった。「フォーザボーイズ」という1991年の映画を観た。ジェームス・カーンとベット・ミドラーの共演。
 戦場の慰安のステージで歌うベット・ミドラー。たぶん息子がベトナム戦争に赴き戦死している。そんな状況でベトナムの慰問公演で、このIn My Lifeを歌う。ベトナム戦争の米軍兵士の前で、ベット・ミドラーが母としての気持ちで歌うわけ。最近涙もろい吉田拓郎としてはオイオイと泣けてたまらなかった。
 他にも映画で、ケイト・ブランシェットの「ブルージャスミン」が素晴らしかった。こういう話はまた来週ね。
M-4 In My Life ベット・ミドラー

エンディング

 「ブルー・ジャスミン」という映画だけど、最近これに限らず、スカパーや昔のDVDを引っ張り出して映画をよく観るんだけれど、新たな発見がある。
 映画「ブルー・ジャスミン」は、ケイト・ブランシェット演ずる凄いセレブな女性が夫から浮気されてセレブな生活からからドン底に突き落とされる。どうやって生きてゆくか。妹は姉と違って底辺で庶民的な生活をしているのだが、その妹のところに転がり込む。しかし 妹の庶民的な生活に慣れ親しめない。働いたり、恋もするんだけど、セレブな自分を演じて、その芝居バレてしまう。妹の生活もハチャメチャ。心はズタズタ身体ボロボロになってゆく。うまいんだなケイト・ブランシェット。この演技で、アカデミー賞を獲った。うまくいかない人生、嘘を気取るの演技がうまいんだ。
 僕も安井かずみから、あんたと私は生活のレベル違うと言われたことがあった(笑)「あんたたちフォークとは違う」「フォークじゃないってば」そういう差別的なことを言われていた。
テーマ  ・引っ越し ・探し物 ・平成生まれ ・「あなたが影響をうけた洋楽この一曲」ダサいタイトルだな。誰が考えた。な世界で一番ダサい。

個人的思いつきと感想

☆制服の第2ボタンの話は誰もが思ったはずである。言いにくいけど言うが、御大の時代にはそういう流行がなかっただけのことである。中島みゆきも松本隆も、御大よりも若いし、松本隆など東京青山の都会のお坊ちゃまである。陽水に聞くより、泉谷に尋ねて「そんなの知らねぇよバカヤロウ」と言ってもらったほうが精神衛生に良いのではないか。泉谷が知ってたら立ち直れないかもしれないが。

☆さて、今週も着実に進行するコンサートへの胎動に耳を澄ます。大丈夫だ。進んでいるぞ。
 ファンである以上、一本でも多く、一メートルでも遠く活動範囲を拡げて欲しいと心の底から願う。しかし、それは、御大の決めることだ。先走りすまい。
 そもそも齢72歳でライブが実現すること自体の奇跡を感謝しなくてはならない。心を入れ替えたぞ、私は。  いつやるか、どこでやるか、なにをやるかで、ブチブチ文句をタレるまい。また武部かよ、鈴木茂のギターが聞きてぇよ、ドラムはやっぱ島ちゃんでしょ、もう定番曲は聴き飽きたよとか、そういうことはもう言わない。
 吉田拓郎が気持ちよく歌えることより大切なことなんて人にあるだろうか、幸せだよね、幸せだーよね・・・・。
 とにかくライブに向う吉田拓郎をひたすら信じてまいりましょう。と言いつつ、私の夢は身体を離れ、名古屋のあたりを思い切り漂っている(爆)。

☆ かつて若者だったオトナが、今の若さにどう向うかは、永遠のアポリアのようなものだと思う。御大の領域のみならず、程度の差こそあれ誰もが、日々の生活や仕事で感じるところだろう。
 難しい。しかし、ひとつ言えるのは、わかんないものをわかったふりして若者に迎合しているオトナほど残念なものはない。わからないものをわからないと率直に開陳する吉田拓郎の素晴らしさを胸に刻もうではないか。

☆しかし、私らと違い、御大は芸術家だ。芸術の世界には「古典」というものがある。何千年、何百年も、世代の波にあらわれながらしっかりと生き続けてきた「古典」がこの世界を支えている。

 例えば、紫式部が「アタシも制服の第2ボタンの話知らなかったし、若い子の恋愛とかゼンゼンわかんないしー」と若い世代に遠慮していたら、「源氏物語」は存在していない。また若い演劇人たちが「コレ、台本マジ厚いし、セリフ長いし意味わかんないしムリー」とか言っているのにハイハイと従っていたら、シェイクスピアも今に無かったのである。

 吉田拓郎さん、あなたは次の時代と世界に向って放たれた古典の種である。若い世代にへの対処に悩んだりせず、吉田拓郎の音楽をひたすら磨き、私たちも命ある限り吉田拓郎を広く世間と時代に宣揚する、そういうCARAVANの中にいるのではないか。誰に向って言っているのかわからないけれど。

☆ 雪。凄い話だ。松任谷さん、チトさん、エディ藩さんの話に興奮した。有名な話だったのかもしれないけれど、私には初めてだ。猫の方々が、自前で演奏されているのだとばかり思っていた。なんてステキな宴なのだろうか。こういう「過去」は大切に生き残って欲しいと思う。

☆「フォー・ザ・ボーイズ」「ブルー・ジャスミン」またまた御大の映画通はイイところを突いてくる。って観てないけど(爆)。観よう。「ブルー・ジャスミン」は、知っていたけれど、ウディ・アレン監督ということでなんか結局気が進まず観なかった。ウディ・アレンて、どこか難しくてクセがあって個人的に苦手だった。音楽でいうと細野晴臣みたいで。あ、素人の勝手なイメージだよ。

第46回 2018.3.4

吉田拓郎です。オリンピックをずっと観ていた。素晴らしい、勉強になるオリンピックだった。並外れた努力、練習、犠牲、愛情そのうえに感動が加わるんだ。羽生結弦選手のフィギュア、完全に他の人たちとは異次元だ。ザキトワ、メドベージュワ、この人たちのスケーティングは他とは異次元で、羽生選手もそう。普通のフィギュアとは違うものをみせられた。
 ザギトワは、♪やめて(辺見マリ)に似ているとウチの人と話していた。なんといっても小平奈緒選手。ブログで女神と書いたことがある。何度も泣かされた。強くて、広い心、すべてが美しい。スポーツが素晴らしいものだと教えてくれた。特に、観客にシーっと指をあてるポーズ、韓国の選手と抱き合うところ、嘘だらけの世の中で、スポーツには真実ある。
 パシュートが、こんなに面白いとは、感動するとは思わなかった。夏でもやってくれないか。橋内、小谷、おれたち三人でパシュートやらないか。やりたいな。俺の前でオナラはするなよ(笑)
 スポーツいいなという気持ちの同じ線上に平和っていいなと言う気持ちになった。争いごとはいけない、平和がいい。地球が平和であればいいな。
 全選手に拍手を送りたい
 最後に大ファンになったのは、宇野昌磨。インタビューがいいね。こんなに笑わしてくれる人はいない。他の選手が滑っている時は、自分なりに点数をつけているのは本当ですかという質問に、「はい、暇つぶしにつけます(笑)」好きだね。しかも、途中で居眠りしていたでしょ。感動のあとのボケぶり。きっとワイドショーとかでも離さないだろう。
素晴らしい感動ありがとう

 さて、感動しながら特別企画でお送りする吉田拓郎ラジオでナイト。
■タイトル

 さて僕は、最後のラジオと断言したので、ここでは、いろいろ本当のことを言っている。遺言と思ってくれていい。

<酒を呑むと耳を噛む癖は本当かという投書>
 昔、飲んでいて、志村けんの耳を噛んだことがあるけど、癖ではない。
 最近、酒を呑みません。家で食事の時に妻に頼んで冷酒をワイングラスにちょっと飲む。これが、うまい。もともと日本酒は嫌いだった。ビールも大嫌いだった。東京に来てから、ビール、バーボン、ワイン、焼酎といろいろ飲むようになった。   
 いま日本酒が美味しい。是非、美味しい銘柄を教えてほしい。こういう番組ならではだ。

さて、自宅から秘蔵デモテープのうち秀逸なやつを持ってきた。これデモテープか?そのままCDにできるくらいのものをオンエアする。

■CM明け
 一曲目、もうずいぶん前に親友で作詞家の安井かずみと飲んでいる時、「拓郎も東京も随分長くなっているよね、理由(わけ)もなく東京にいるんじゃないの?東京のことは好きになったの?」と聞かれた。わけもなくを「理由もなく」というフィーリング。東京に理由もなくいるかんじなの?理由もなくここは東京か。これにインスピレーションを得て、詩を書いた。例えば僕は、中津川、つま恋とイベントで語られることが多かったので、自分としては重いし、面倒くさい、ウザイ。気持ちいいもんじゃないな、邪魔な肩書だ。そういうところから旅立って違うスタンスに行ってみたい、スタンスを変えたいと思った。
何かというとイベントで語られる、インタビューでもそういうことを期待されているが、そういうのは、嫌だ。期待には応えられないという気持ちを、「淋しき街」、理由もなく東京にいるんだよねというズズの問いかけを思い出して書いた。
 「ペニーレインへは行かない」というあの曲の続きだな。居心地悪いからどこかへ行く、そういう歌だ。オリジナルとそんなに違わないから。びっくりするから。
M-1 淋しき街 吉田拓郎 original
 デモテープもニュアンスは変わらない。逗子の7、8畳の勉強部屋で録音した。
M-2 淋しき街 吉田拓郎 デモテープ

 どうです。このままCDじゃん。一人でギター弾いて、楽器も全部打ち込みを一人でやった。逗子の頃の勉強部屋。防音も設備もない普通の部屋。この時は、デモテープに凝っている時だった。とにかく、デモテープを完璧にしたいと考えていた。完璧なものをきかせて、このとおりやってくれと言う感じだった。 今は、武部、鳥山とか僕の音楽を理解してくれているミュージシャンが側にいる。ギター一本のカセットとかでニュアンスを伝えると、「ああなるほど」と言う感じで理解してくける。そういうミュージシャンがいるので、デモテープに凝る必要がない。 それに、ミュージシャンのオリジナルのアプローチに期待するところもあるので、あまりデモテープに凝らなくなった。
 しかし、この逗子の頃は、庭いじりとデモテープという感じだった

■CM明け
 「ロンサムトラべリンマン」テレビの司会をしたのは地球ジグザグが初めてかな。NHKの番組を勝手に降りたことがあった(笑)
 地球ジグザグは、世界で若者に試練とトライを課す番組だった。テレビのことはよくわかっていなかったので、スタッフとギクシャクすることが多かった。
 タイでムエタイに挑む日本の少年を取材した回があった。現地で過酷な修行する少年のところに、自分たちも実際に行った。その少年が、試合にも出てさんざんな目に逢うのを収録する。滅茶苦茶にやられたあと僕がインタビューをする。「残酷じゃないか、こんなのやめようよ」と言った。すぐに「やめようよ」というのが僕の癖(笑)。タイで、共演のガッツ石松さんとかもいるときに、「やめましょうこんな残酷な番組」と言ってみんなを困らせた。  すぐ「やめましょう」といってしまうんだよ。

 「ロンサムトラベリンマン」は、人間は愛する人、愛する夢、愛する友、愛する日常があればいい。「もう一度野球ができるなら」というのはも野球そのものよりも、我が良き友ともう一度、時を共有して素晴らしいことができればいいなという思い。それを求めて人生を旅しているという歌。
 NHK101のスタジオ録音で観客の前で歌った。今度のレコーディングはこれをやりたい。お客さんは入れないけど、「せーの」という感じで、コーラス。ブラスも全部いれてやりたい。
M-3 ロンサムトラベリンマン 吉田拓郎 original
 総勢20人くらいのミュージシャンがいたけれど、こっちのデモテープは一人でやっている。
M-4 ロンサムトラベリンマン 吉田拓郎 デモテープ

 どうですか。サックスが入っていて、ジェイクを家に呼んだのか(笑)。凝ってるね。当時の事がフツフツと思い出されてくる。どう音楽に取り組んでいたか、どういう音楽が好きだったのか いろいろなこと浮かんできて、自分でいいなぁと自画自賛する。

■CM明け
 こうして聴いてくると、音質は劣るとはいえ、出来上がっているので、このまんまバハマでも、ミュージシャンたちはOK!OK!とすぐにやってくれた。もちろん楽譜も用意していったが、こちらの方がわかりやすい。ただ、これくらいデモテープができているとアレンジャーが嫌がる。過去には、「アレンジのしようがない」、「凝りすぎ」と怒られたことが何回かあった。「何のために僕たちアレンジャーがいると思うんですか」と言われた。

 次の曲は、地味であまり人気がないかもしれないけれど、好きなんです。某若手有名男性俳優から依頼があって、寿司屋で、シブイ男が一人で空を見上げて自分がジーンとするようなそういう曲を頼みたいというハードルの高いアイデアを出してきたのに、「あーそうすか」と答えた。これも口癖だ。「あーそうすか」。帰って書き上げた。ライブではやったかな。 次のライブでは必ず歌おうと思う。
 カントリーというツアーがあって、あの中で選んでなかったかな。7.8本しかやってないし東京ではやってないから知らないかな。僕が、ギターソロを弾いていた。デモテープでも僕のギターソロがうまいのなんの。
 東京に来てからのギターの師匠は高中正義だと思っている。これは、初めて言う事だ。彼のフレーズをコピーして練習したことがある。おきざりにした悲しみは、なんか(実演)。高中のフレーズって覚えたくなるんたでよ。 広島時代の師匠はリードギターのやつだった。この演奏のギターが高中っぽい。嬉しくて自慢してしまう。
M-5 生きていなけりゃ 吉田拓郎 オリジナル
 これはジャパニーズ録音だと思う。シブイね。次のデモテープは、アドリブのやっぱギターうまいや。もう次のライブではソロ弾くぞ。コンサートの制作会社の社長から予定ができましたと報告が来たんだけど、それを観たらうずうずしてきた。詳しいことは来週に言おう。
とにかく、この曲の間奏とアウトロのギターを聴いてね。
M-6 生きていなけりゃ 吉田拓郎 デモテープ

 うまい!!うまいの一言!!

エンディング

 お題は、引っ越し、探し物、平成ボーイ、平成ガール
 ユアフェイバリットソングを発展的に昇格させて「あなたの影響影響を受けた外国音楽」にする。
 Dee Dee Sharpのリクエストが来て嬉しくてたまらない。 Comin' home baby、mashed potato time。mashed potato timeは、ホラ、カーペンターズのプリーズミスターポストマンとメロディが一緒なんだ。
 コニー・スティーブンスも来ている。コニー・フランシスではなくスティーブンスというところがいい。  とにかくオレが聴きたいと思う曲がリクエストに来るようになってとても嬉しい。

個人的思いつきと感想

☆凄い放送だった。スペシャルだったよ。デモテープのクオリティの高さはもちろん、次のツアーの胎動も窺えたし、何より音楽に胸を躍らせている吉田拓郎がそこにいて、もう音楽の神様ミューズの降臨を予感させるかのような放送だった。星一徹ならずとも感涙だ。いみふ。

☆安井かずみから投げかけられた「理由もなくTokyo」という言葉を大切に拾う御大。「理由もなくTokyo」という謎の言葉の出自というか行間が少し理解できた気がした。
演奏の完成度の高さはもちろんだけど、そうだと思って聴くと御大のリリカルなギターがたまらない。何回でも聴きなおしたくなる。

☆トラベリンマンは、デモテープの方が、どこか歌い方がチカラ強い。決然とした感じがあって、オリジナルとまた様相が微妙に違う。

☆「高中正義がギターの師だった」なんて言葉を、誰が今になって聴けると思ったろうか。間奏・アウトロ大切に聴きますとも。是非、ステージでギターを弾いて弾いて弾き倒してほしい。会場で御大のギターにつつまれてみたいと心の底から思う。なんなら鳥山いらないじゃん(笑)。

☆「地球ジグザグ」のムエタイの回は、鮮明に憶えている。色白のかわいらしい少年が、それはそれは酷な目にあう。試合もボロボロだった。そんな観戦中、ガッツ石松は「打ち負けるな」と檄を飛ばし、高橋リナさんはひたすら泣いていた。御大はその間で、真剣な眼差しでリングを見続け、微動だにしなかった。私は、あのときの御大の真剣な眼差しが忘れられない。
 最後に「よくやったぞ」とだけ声をかける。インタビューも確かに言葉少なだった。そして、その回のエンドロールで御大は「英雄」をチョイスした。
 そうか、そうだったのか、「もうやめようよ」。御大はそう言ったのか。あのボロボロの少年に男のロマンの素晴らしさを賞揚するのではなく、「もうやめよう」と言った、そんな御大のことがまたかなり好きになった(爆)
 すべての延長戦に平和がある、地球が平和でありますようにという今日の珠玉の言葉と結びつく。

☆「とにかくオレが聴きたいと思う曲がリクエストに来るようになってとても嬉しい。」本当に嬉しそうだった。本当にこの人は魂の奥底から音楽が好きなのだな。松本隆が、この人は「音楽の魂」と語ったのは本当だったのだなとあらためて思った。
 音楽がわからない一般Pの自分が偉そうにあれこれ言うまい。・・・・言うけど。とにかく耳を澄まし、ラララ目を見張り、油断せずに、御大のあとをついてゆこう。

第45回 2018.2.25

吉田拓郎です。卒業旅行など計画の時期。僕は、以前は、アメリカLA西海岸、 パリ、音楽の地イギリスのピカデリーサーカスとかに行きたかった。

 今は大部変わったようだ、アンケートによると、5位シンガポール、4位イタリア…BSの番組「 あなたの知らないイタリア」を観ている。イタリア在住のデザイナーとかが、行きつけのレストランを紹介し、厨房の様子から見せる。うまそうなんだ、イタリアンが。俺、イタリアンになりたい。フランスといえば、アラン・ドロンはいい顔だな、アラン・ドロンになりたいと若い頃は思った。自分のジャケットの横顔とか似ているんじゃないかなと思っていたが、似てないって言われた(笑)。今は、マルチェロ・マストロヤンニ。知っているかな、イタリアの種馬。とにかくイタリアの食事が好きだ。
 3位オーストラリア…前に言ったよね、シドニー、メルボルンが暮らしやすい街だと。昔、Kinkiと番組でゴールドコーストとシドニー行ったっけね。
 2位が意外なグァム。でも暑すぎないか?
 昔、「ローリング30」の撮影の仕事で写真家の大川壮一郎と松本隆と一緒にグァム・サイパンに行ったことがある。松本と海辺にいる女の子に、有名な日本のカメラマンいるんで写真撮らないと声かけると、撮って撮ってってことになり、松本隆とナンパした。大川さんは、変わった人で、いつ何があってもいいように、腹筋・腕立てを欠かさず、常に着替えを持っている。写真の時にはちゃんと着替えるカメラマンで、タムジンなんかとは違う。写真撮影のとき相手が僕を好きなるかもしれないと。松本と女の子連れて「先生よろしく」というと「水着になってごらんよ」って、犯罪じゃないか(笑)。
 1位が台湾。ハワイがないね。ヨーロッパもイタリアしかない。テロとか治安のせいかな。

 それにしても松本隆も軽かったな。でも、あれからいい詞を大量に書いてくれた。
やっぱりハワイがいいなと思っている吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

 ユアフェイバリットソング、僕も選ぼうと思っていたロッド・スチュワート。来日公演で、サッカーボールを客席に蹴った時、カッコ良かったなぁ。その人のライブに行くと好きになる。それからロッドはよく聴くようになった。
(♪今夜決めようを弾き語る)
M-1 今夜決めよう ロッド・スチュワート
 これを聴いたときにカッコイイなぁと思い、この曲にヒントを得た曲がある。極悪バンドの頃、中西、青山、島ちゃんのバンドの時に歌った。これに似ている雰囲気の曲がある。

<セイリング、ずいぶん前にラジオから流れてきて知ったが、人生の終盤に心に響いてい来るという投書>
 この人も書いているが、ボーカルが渋くていいのと間奏のギターがいい。例のツインリードこれがいいんだ、
M-2 セイリング ロッド・スチュワート

■CM明け
<平成生まれ成人男子三人、とても真面目、しかし、あまりに欲がない、頑張って何かを手にいれるようなところがなく物足らないという投書>
 そうなのかな。
<昭和と平成の娘。昭和にある鼻濁音がない。スギ薬局 ギ を鼻濁音を笑われた
という投書>
 昭和生まれだからじゃなくて あなたがおかしいんじゃないか(笑)
<64歳だが娘が平成ガール。凄いのは胸がバカでかい。彼氏の影響かサプリ、ブラがまたバカでかい立派に育ちはったーという投書>
 とにかく胸がデカイ(笑)

 こういうメールを読むと歌いたくなってくるという事で
<ハタチの若者、学校で75年のつま恋を観た、当時の時代は自由で羨ましい、コンサート行きたいという投書>
 是非おいでよ。自由な感じだということだけど(♪ギターケース抱えてあるいたよ、なぜかそれより自由な気がして~寂しかったんだね、まで歌う) 当時の時代は自由というのはあったかもしれない。

今週のベストテイク

 今週はアルバム「ぷらいべえと」。これは、作らざるを得なかった、作らされた、俺がやるよと言ったアルバム。

 ボブ・ディランの「セルフポートレイト」というアルバムがあって、ブルームーンとかスタンダードを上手くカバーしていて、僕もやろうと思った。高校時代から石原裕次郎のファンだったのでいろいろ考えた。(♪おいらはドラマ) 「嵐を呼ぶ男」これはカバーできないし、♪アカシヤの花の下で「想い出はアカシア」とかいろいろ考えた。
 バンドとしても凄いミュージシャンあつめられない、金銭的な問題。時間も限られていた、その時、そうだこの曲だと思った。ハマクラさんのメロディーだとシンプルでおいしいということで「夜霧よ今夜も有難う」を選んだ。
 実は、この曲をちゃんと聴いたことがなくてテレビとかで覚えたので、メロディーが違っているね(笑) 最近瀬尾バンドで、NHKテレビで歌った時、「ここ違うよね」と言われて「え、本当かよ」ということで気づいた。「知らなかったの拓ちゃん」と言われた。(♪知っているのか分かれの辛さ) 知らないで自信もって歌っちゃった。ミソがついてしまった。アレンジして歌ったということで。

 亡くなってしまったけれど間奏のジェイクのサックス。むせびなくサックス、適度にムード歌謡、適度にポップス、適度にジャージー、これが素晴らしい。珍しいのは青山徹が、このサックスにからみつくようにムードたっぷりのギターを弾いている。ロックテイストでディストーションが好きな青山が、珍しくクリアなトーンで、ジャージーなギターで、サックスにからみついて、バトルのような感じになっている。これは間奏を伸ばそうということで、とても長くなっている。僕がヘッドアレンジをして、現場で楽譜をササッと書いた。やっつけというより頑張ったアルバムだ。

 そもそも会社が左前になって、何か作らなきゃいけないことになった。陽水も泉谷もみんな予定がない。拓郎、何とかならないか。わかった、俺がやる。知ってる?そういう時に立つ男なのよ。
 なけなしの製作費で、銀座の音響スタジオの昼間は借りられないで、夜深夜12時から明け方まで借りた。それだと使用料が安かった。夜中に青山、ジェイクは来てくれたけど、名のあるミュージシャンは来てくれない。リズムセクションとかも無名。せいぜいエルトンがピアノ弾きに来てくれたくらいかな。あとは前座(笑)の猫の連中。ドラム叩いたことないのに叩かせたり。
 でも、2.3曲いいのがある。エルトンが絶妙なエレピを弾いていのがある。「やさしい悪魔」もひとりで、石川鷹彦とやっているんだけど、今ではできないようなレコーディングをしている。そのうちベストテイクで。
 ともかく間奏のからみあうギターとサックスが売りの「夜霧よ今夜も有難う」。
M-3 夜霧よ今夜も有難う 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 ジャズ。吉田拓郎がジャズかい。こうみえて兄貴はジャズピアニストだった。下手だったけど。一枚だけアルバムを出している。兄貴とピアノ・バーに一緒に行ったとき、なんか弾いてよと言ったら、ラテンの曲かなんかを弾いて、全然ジャズじゃないじゃないかと言ったら、「おまえみたいにはいかなかったからな」と笑っていた。
 ジャズは難しい人が多い。三拍子 ♪外は白い雪の夜、四拍子、サマータイムブルースが聴こえる。今回は4分の5拍子。    
 これを聴くとわかる。
M-4 スパイ大作戦
 一小節に五拍子が入っている。デイヴ・ブルーベック・カルテットの テイクファイブ。これはメロディも素晴らしい。変拍子だけど聴き手にスーっとはいってくる。そこが凄い。
ポップス、ポピュラーファンとしてはジャズは敷居が高い、例えば渡辺貞夫さんとも共演したけれども、「拓郎くんCマイナーの曲でハーモニスのアドリブカ吹いてくれ」といわれて、とてもできないと断った。日野皓正さんも一緒にやったし、やはり有名なのはマイルス・デイビスかな。こういうジャズを好きな人というのがいて、僕の青春時代、ジャズ好きな喫茶店のマスターとかがいた。店にアルバムがたくさんあって、そこでコーヒーを飲ませる。マスターと客が、ジャズ談義したり、聴きながら二拍子でスナッピーで首を振る、そういうのが流行っていた
そういう店に待ち合わせで行かされると、コーヒー飲めないし、居心地悪かった。このデイヴ・ブルーベック・カルテットのテイクファイブは、誰もがひきつけられる。  
というわけで、ジャージーな感じで。夜霧よ今夜も、もそうだったし、今夜はジャージーな夜。似合わないなかな。
M-5 テイクファイブ デイヴ・ブルーベック・カルテット

エンディング

来週はスペシャルウィーク  プランA 蔵出しデモテープ。おそらく今まで聴かせたことがない。プランB 難しい、特に岡本さんの詩をよくぞここまで歌ったという歌手の特集。
平成若い人たちのコーナー、ユアフェイバリットソング募集中。
<歳をとるたび、例えば印鑑取りに部屋に移動し、何しに来たのか忘れてしまうという投書>
あるね。みんなある。歳のせいだけか。俺も洗面所になぜいるかわからないときがある。
トイレだけはわかるけれど。
お相手は吉田拓郎でした

個人的思いつきと感想

☆そこまでイタリアンがお好きか。なんか、どうにかしてさしあげたいけど、何もできない(笑)。せめて、御大のことが好きなイタリア人になったつもりでこれからの余生を生きたい。意味わかんねぇよ。

☆サイパンの松本隆の話は面白かったね。確か当時リアルタイムの時に、セイヤングであれこれ話してくれた記憶がある。松本隆が、今のような神のごとき大作詞家になる前で、結構、お茶目な人で軽い人なんだなと思った記憶が確かにある。砂浜○○運動の話をするのかと思ったぞ。さすがに品格の問題があるのか。

☆ロッド・スチュアートは、高校の頃、御大のイチ押しなので聴いた記憶がある。確か、井上陽水と西岡たかしと御大の三人で、ロッドのライブを観にいって、陽水は涙ぐんで感激しているのに、西岡さんが横で「拓郎、なんやあれは」、ずっとステージに文句垂れていた話をしていた(笑)。だからフォークは・・・と御大は思っていたに違いない。

☆今夜決めよう・・・・インスパイアされたのは、これではないか。今夜も君をこの胸に/Uramado
 たぶん。違うかもしれないが。そう思って聴くとまた味わい深い。ああ、あらためて聴きたいなぁと思う。

☆「ぷらいべえと」の出自は、聴いてはいたけれど、ご本人がこうして自ら率直に語ってくれたのは初めてではないだろうか。そのことに妙に心を動かされる。
 数々の苦難があったに違いない。昔、亀渕昭信さんが「自分の迷いを音にしないだけ、ボブ・ディランよりか吉田拓郎の方がステキだと」名言をかました。御意。かくも音楽愛の溢れるアルバムはない。当サイトでは、このアルバムは、名盤として取り扱う。
夜霧よ今夜も有難う/Uramado
赤い燈台/Uramado
 あの緑のジャケットごと、愛しても、愛しても愛しすぎることはないのだ。

☆ジャズか。たぶん1980年のTONYフェスだろうと思うけれど、ナベサダさんのアドリブをハーモニカで吹いちゃえば良かったのに。観たかったな。あの時、たしか「つまこい」という曲も演奏していたし。そういうものではないか。

☆兄弟でピアノを挟んで、「下手だね」「おまえのようにはいかなかったな」と会話を交わすこの情景こそが、最もジャジーで沁みる夜だった。

第44回 2018.2.18

こんばんは吉田拓郎です。

 ハワイ企画、中途半端なところのある自分だけど、これは実現するまでやるよ。
 今、奥歯が事情があって不都合。肺がん手術のあと元気で活動していることになっているけれど、それでもウチウチのいろんな事情があって乗り越えてきた。今度特集するか(笑)いろいろ、あったんですよと話すコーナー(笑)。いろんな方のサポートがありながら今ここに行きついている。立派だな、僕は。乗り越えてきた中に小問題がある。確実に乗り越えるのは4月ころかな。

<ハワイ企画で、拓郎さんはお留守番をするというのはどうでしょうか、いっそ拓郎さん抜きにファンとスタッフの慰安旅行ではどうかという投書>
 こういうのは素晴らしい発想だ。俺は来なくていいという企画(笑)
<そのかわり貴重映像、音源、限定グッズを用意し、拓郎さんの定宿に泊まるという投書のつづき>
 面白そうだね(笑)例えば僕も好きな人がいて、その人が来ないけど、貴重映像、音源で楽しんで…とは行かないかね(笑)
<拓郎さんは企画進行するにつれて、それじゃ俺も参加するかなと言い出すという投書のつづき>
ともかく僕抜きでやってみようというのは勇気ある行動だ。

<ハワイ行き飛行機で拓郎さんのフィルムコンサートをしたらどうかという投書>
 これは気づかなかった。75年から最新までのライブ上映か。飛行機は貸し切りだよね、一般のお客さん迷惑だし。あと2006年はかぐや姫はカットしよう(笑)。盛り上がり飛行機が揺れるかも。これは乗るな。

<港区赤坂 TBSテレビ「ラジオでナイト」>に送ったという投書が届いた。〒番号だけあっていた。よく届いたな。
 ニッポン放送でやっている吉田拓郎ラジオでナイト
■タイトル

 雪が凄い。地球の温暖化の影響を受けている気がする。夏も昔の僕らの頃の夏とはだんだん違ってくる。こんな冬だっけという感じで、寒かったり寒波が押し寄せたり、地球が少し変だな年齢のせいかな。でも若い人も感じているはず。温暖化を阻止しないと。そのために小さな努力はする。ウチのマンションでは、ゴミ捨ての時に、ペットボトルの紙をはがしてくれという規定。蓋も別。これらがリサイクルになっている。けっこう剝すのは面倒だけど、協力しようと思っている。
 今回の大雪で大変だった地域の皆様にはお見舞い申し上げます。

 オリンピックですが、あまりにも朝早く選手が可哀想。また別の競技では、えらい夜中に競技させられて、夜にジャンプとか。ピョンチャンと東京は時差がないんだよね。もう少し選手のことを考えてほしい。こんな時間に始める理由はご存知でしょう。選手が気持ちよくできる時間帯にしてほしい。口うるさいジジイになってきたな。テレビに文句言ってるもんな。「何、言ってんだばかやろう」とか。

ユア・フェイバリット

 さてユア・フェイバリット。今日は、意見が一致して嬉しかったな。僕も選ぼうとしていたんだけど、リクエストを貰いました。名前読みたいけれど匿名。
<CCRクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「雨を見たかい」、なんてなまった英語と最初思った、ギターに連弾、ジョンフォガッティのボーカル、最後は、彼のシャウトで締めくくられゴスペルロックのようになり、反戦歌だからだろうか、単調だけど心奪われる、拓郎さんと同じ唯一無二のボーカルという投書>
 おほめの言葉をいただいて、かけないわけにゃーいかねーやな、ねーちゃん。誰なんだ。CCRクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルはいろんな名曲がある。プラウド・メアリー(弾く)
 このエイトビートのカッティングが特徴。広島のギター教室のころから吉田拓郎は、このエイトビートのカッティングは天才的といわれていた。CCRクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルは、全部、エイビートが、めちゃ気持ちいい。いろいろな曲があるが、僕も「雨をみたかい」をかけたい。ジョン・フォガッティのボーカルとギターが素晴らしい。
M-1 雨を見たかい CCRクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル

■CM明け
 再来週は、スペシャル・ウィーク。今週のベストテイクの特集。昔は、デモテープをよく作っていた。今は、ヘッドアレンジだけで、現場でミュージシャンと作るのが楽しいけれど、昔はデモテープをよく作っていた。
番組でも時々そのデモテープを流していたことがあった。そのデモテープの中で、極上のデモテープ。このままCDにしてもイイというものがなくはない。

 また、他人に提供する時、そういうデモテープを聞かせて、この人は下手だったな、この人よく拓郎節を歌いこなしているなとかいろいろある。特に岡本おさみの詞は、韻を踏んでいないので歌うのが大変だ。こんなの歌えるはずないと思っていたのが、それを見事に歌いこなしたという人の曲をオンエアしてみようかとか、いろいろ企画を考えている。再来週お楽しみに。

今週のベストテイク

 今週は、いよいよ満を持して「流星」。
 鈴木茂のアレンジ。ドラマの主題歌だった。いろいろライブでも演奏したけれど、鈴木茂のアレンジが不変で、オリジナルに行きつく。間奏のギターのフレーズも、鳥山とやっても「これは、茂さんのでいっちゃいますか」「そうだな、これじゃないと」というところに行きついてしまう。
 とにかくアレンジは秀逸。ピアノは松任谷、ベース後藤次利、ドラムはミッチー林立夫。ストリングス・間奏のギターソロの妙。
 ミッチーがレコーディングの時に歌詞見せてと言ってきた、ドラマーが歌詞見せてといってきたのが忘れられない。 島ちゃん、島村が見せてといったことはなかったと思うし、あ、でもラスカンケルは言っていた。それとロスアンゼルスでレコーディングしたとき、ザ・バンドのガース・ハドソンは演奏前に岡本おさみさんの歌詞を訳してくれと言って、Mmmm Mmmmと言いながら聞いていた。それでガースが弾き始めたけど、わかってない、岡本さん伝わってないよと言う感じだった(笑)ミッチーは詞を読んで「わかった」と言ったが、Mmmm Mmmmの世界かな。 何がわかったのかな。

 で、歌詞。これが我ながら哲学的で難しい。自分でひも解いてもわからない。ある日、原宿の街でふと女子高校生の一団がキャーキャー言いながら歩いているのとすれ違った  。その時に33、4歳だったと思うが。終わり行く青春を思った。若い女子高生に対する憧れ、若さに対する思いのようなもの。老成していたんだな。青春は終わりだと思った。思えば思うほど、失われてゆく青春、原宿での自分の青春が消えていこうとしている。それがツライ寂しい。そう感じさせる女子高生の姿だった。
 そして、僕だけではなく、僕と同年代の原宿のかつての若者たちはどうなの?という気持ちになった。君たちはどうなの?描いていた夢を掴んだの?フォークファンと言われる連中も含めて、みんな本当に欲しかったものを掴めたのか? 家へ飛んでかえってこの気持ちを詩に書き留めた。君の欲しいものは何ですか、僕の欲しかったものは何ですか。これは、原宿の女子高生をきっかけに老けてゆく自分を感じて書いた。

 後に、かまやつさんがこの詞を読んで、「いやあ、老成しているな。拓郎おまえいくつだったんだよ。それはよくないよ。まだ若造じゃん。」と言われるとちょっと老けているな
 当時は、また三十代はみんな老成していて、おっさん臭く、むさくるしい。そんなのばかりだった。今見ると、何でこんなに老成しているのという詞を書いていた。

 2016年のコンサートでは、歌ってて泣きましたね。この時は、客席に向かって歌ったんだよ。客席に向かって、君たちの欲しかったものは手に入ったかと問いかけながら歌おうと思っていた。そうしたら、思いがつのってしまって、気持ちが入ってしまった。
M-2 流星 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 アメリカのトラディショナルのフォークソングをボブ・ディランとかいろんな歌手が取り上げていて、聴いていたけど、ディランのあの歌い方ですから(鼻声のしゃがれ声のマネ)…ちょっと聴いてみようか
M-3 朝日のあたる家 ボブ・ティラン

 オデッタとかいろんな人がカバーしていた。特にイギリスのアニマルズは、このシブイ地味な曲を滅茶苦茶カッコよく、ビートをきかせて演奏して一躍、この曲も世界中で有名になった。素晴らしいアレンジで、僕もカッコイイなぁと思ったものだ。
 フォークロックの転換期だったかもしれない。ものの本によると、ロックくのキングのチャック・ベリーのイギリス公演の前座だったアニマルズ、吉田拓郎でいえば猫(笑)。   前座の時にアニマルズがディランの「朝日のあたる家」を聴いてこのまんま演奏したらダメだし、かといってロックアレンジではチャック・ベリーには勝てないだろう。いいアレンジないかと話し合っているうちに(ギターのイントロ弾く)このアレンジが完成した。オルガンのアラン・プライスの凄いバカテク。ギターのイントロとオルガンの凄さ、そしてエリック・バードンのロック魂のボーカルで一躍脚光を浴びた。
M-4 朝日のあたる家 アニマルズ

エンディング

 もうおしまいか、それともやっとおわったと思うのか(笑)
 探し物、30歳以下の若い人たち、ユアフェイバリット、リクエストで良かったのかな
でも、一応選んだ理由を書いてくれ
お相手は吉田拓郎でした

個人的思いつきと感想

☆以前のラジオでは、歯で入院ということもありましたのでどうかお大事に。よくわかりませんが、いろいろな艱難辛苦を乗り越えての今があるということですね。貴重な今とこれからを大切に噛みしめます。

☆本人不在のハワイ企画。すんばらしい。この方もきっと過去に、期待を抱きつつも、いろいろ悲しく切ない思いをしたことがあったに違いない(爆)。それでも御大への愛を貫いて、御大に余計な心的負担をかけないようにと心を配る優しさ、そして本人が来なくてもファンが楽しめるツボの企画を考え、そしてそうすれば、きっと御大は参加したくなるに違いないという天邪鬼な本質をも掴んだ深謀遠慮の見事さに涙が出そうだ。ハラショ。

☆飛行機ライブというプランも胸が高鳴るね。いいっすね。最近の飛行機では松山千春が歌ったり、そういう事ばかり続くので、飛行機を吉田拓郎の手に是非取り戻したいところだ。いみふ。

☆スペシャル企画は、意味がわからないといいつつ、ものすげースペシャルではないか。完成度の高いデモテープとはそれだけで震えてしまう。

☆「流星」。そうだったのか。「老成」というキーワードは以前話してくれたが、ここまで出自を具体的に語ってくれたのを初めて聴いた。「君の欲しいものは何ですか」「僕の欲しかったものは何ですか」というフレーズの問いかける意味の深さがいっそう切なく胸に迫る。
 この作品を発表した時、ラジオで「この歌は「流行」というものからは、外れているかもしれない」といういつになく気弱なコメントした御大の心情もよくわかった気がする。
その女子高生たちも、間違いなく50代半ばである。「君の欲しいものは何ですか」の御大の問いかけの意味が胸にしみる年齢に違いない。
 そして、そうなのか、2016年は、観客全員に向って問いかけてくれていたのか。それが御大の海よりも深い行間だったのか。「あ、御大が泣いている」という景色としてしか観ていなかった。自分の不明さを恥じる。泣くのはこっちじゃないか。

☆ところでオリジナルってエルトン永田のピアノじゃないの?

☆詞を読む林さんも凄いが、島ちゃんは、ラストショウのライブで御大の「ともだち」を熱唱していらした。吉田拓郎の歌を歌うドラマーは唯一無二ではないか。

☆「朝日のあたる家」のオルガン。御意。すんばらしい。こういう感じでオルガンが唸るように弾きまくられる演奏がライブで聴きたいっす。

☆ともかく御大お大事に。再来週楽しみにしています。

第43回 2018.2.11

 以前、観た映画三作について話したけれど、今回も最近観た映画の話。あ、忘れました。こんばんは吉田拓郎です。
 大好きなジェニファー・ローレンスの映画で、5,000人が宇宙船で冬眠状態で100年以上かけて移住する。ところが冬眠ポッドで一人の男だけが目が覚めてしまう。到着まで100年以上、残りの人生を一人で生きていかなくてはならない。男は、もう一人友達が欲しいと思う。気に入った彼女ジェニファー・ローレンスを無理矢理起こしてしまう。そして二人で生活が始まるが、ひょんなことから彼がワザと起こしたことが彼女にバレて、それまでイイ感じだった二人に諍いが始る。そのうち宇宙船が故障してチカラを合わせないと直せない状況になる。それを乗り越えて、そして、冬眠ポッドが一個だけ使えるようになる。男女はどうしたか。架空の話だが、男女の心の中の行ったり来たりする気持ち。ひとりで寿命を終わらせるかどうか、どちらが残るのか。「パッセンジャー」という映画。これが魅せるなぁ。いい映画だから観てください。

 もう何十年も寝るときは、i-podを聴きながら寝るのが夜の営み(笑)…営むなよ。最近、CDで、結婚しようよ、旅の宿、落陽といった曲やベストテイクの曲よりも、もう一歩コアな曲を選んで、新録音ではなく、このまんまの音を集めて聴きながら寝れないかなと考えている。アルバムがたくさんあるので大変なので、これを一枚のアルバムにできないかと考えている。こういう時間をみんなにも共有してほしい。だいたいエレック、ソニー、フォーライフ、テイチクインペリアル、エイベックスといろいろある中で、各会社で5、6曲多いところで7、8曲ずつ選ぶのはどうかと考えている。これを作って聴きながら寝る。
 新曲はどうなんだといわれるかもしれないが、それは絶対、今年やるから、いろいろ考えてる 多くは語らせるな。やるから。やるからと言っている吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

子どもたちが将来なりたいランキング
小学生男子
1学者博士 …俺はそんなこと全く考えていなかった。長年上位だった野球・サッカー選手ではなく学者・博士が上位に、「癌をなおす」「ロボット作りたい」とかいろいろあるらしい。
2野球選手 3サッカー選手 …1位から
4お医者さん 5警察・刑事 6大工さん
女の子
1食べ物屋さん 21年連続らしい。女子は食べ物に感心強い。うちの奥さんも食べ物に目がないもんね(笑)
2看護師 3保育園・幼稚園の先生 4医者 5先生 ‥‥‥人助けの仕事が多いね
6歌手、タレント 薬剤師  ‥‥昔は、芸能人は上位だった気がする
中学生男子
1コンピューターシステムエンジニア 2ゲーム関係 3ユーチューバー 4スポーツ選手 5エンジニア なんだろうな…ではなく素晴らしいことなのかな
女子
1歌手声優 2漫画家 3お医者さん 4公務員 5ライター
 中学生になると食べ物関係はないんだね。こういうのを見ると隔世の感がある。中学校の時、大人にはなりたかったが、職業は考えたことなかった。小学校の時、外交官になりたいと書いたことがあったが、外交官の仕事の内容を先生に聞かれて知らなかった。外交官と言う言葉に憧れていたんだな。

 奥さんと最近時代は変わったなと話す。若かったころだからできたことも、今は恥ずかしいと思う。老いたなぁという気がする。老夫婦の境地。

ユアフェイバリットです

<はしだのりひことシューベルツの「風」、井上博さんのたよりないボーカルが良かった、長身でカッコよかったけど亡くなってしまった、たよりないボーカルの青年特有の危うさ 自信のなさが魅力だったという投書>
はしださんのボーカルももたよりない。そうね、自信はあったけど過信だったんだろうな。
M-1 風 はしだのりひことシューベルツ

■CM明け
受験の思い出
<大学受験で初めての東京のホテルに泊まった箱入り娘。舞い上がって、自由を満喫、映画、ステーキと楽しむが、部屋に戻って頭痛、吐き気、冷蔵庫の焼酎を飲み干していたという投書>

 ある事件を思い出した。大阪のコンサート、武田鉄矢、アルフィーらとのフェスティバルが大阪球場であった。大阪球場はもうないよね。午前中のリハが終わって、中華レストランでビールをバンドや武田鉄矢らとちょっと飲んだ。本番前だけど、吉田拓郎はトリだし、夜8時なんでいいだろうということで。
 部屋に帰って物足りない。バンド全員を部屋に集めて、軽く飲むかということで、ルームサービスでウィスキーを飲み始めた。中西と青山とかいた悪玉バンドの時代。アルフィーも呼んで、みんなでグビグビ。大変な酒盛りになった。やがて、夕方、アルフィーに迎えが来て先に行った。でもトリだから、大丈夫と飲んでいた。そしてお風呂入ったら、これが裏目に出て、ぼーっとなって、いい湯だなってな感じで酔いが回って来た。本番の会場にかけつけてスタッフにとにかく冷たい水を持って来させて飲んだり、頭から水をかけさせたりしたけど、酔いがさめない。トイレで、歌手のYさんに「こんばんは」と挨拶されたけれど、オエーと言う状況だった。
 もう上機嫌でステージに上がり、一曲目はたぶんイメージの詩。何を思ったかステージに上がるなり、「大阪のにーちゃん、ねーちゃん元気かぁぁぁ」と叫んだ。あとは、覚えてない(笑)とにかく上機嫌でなんで、にーちゃんねーちゃんなんて言ったんだろう。

<高校受験の時ラジオで「ロストラブ」という中村メイコの処女をささげたときの感情を聞く番組を聴いていて、メイコさんが「痛かった」「どこで」とか聞いていた、え痛いの? と思ったが、メイコさんが、次は痛くなくなるから大丈夫よと言っていたという投書>
 凄い番組(笑)。こんなのあったのか。TBSだそうです。生々しいな。中村メイコさんが痛かった?とか聞くのか。

今週のベストテイク

 2012年のアルバム「午後の天気」の「清流」。みなさんもそうでしょうが、自分にとって父とか母とかどういう存在か、父と母の違い、父親や母親がどういう人物だったのか、僕も深く考えたときがあった。  
 僕の父親は、家庭を省みない人だった。鹿児島を離れて広島に、母と姉とおばあちゃんと越したのだが、父は鹿児島に残る道を選んだ。理由はわからないけれど父一人残って、亡くなるまで一人で暮らしていた。そのため僕たちは、広島で狭いアパートで貧しい暮らしだった。お正月だけフラっとやって来て帰ってゆく。仕送りはあったらしいが、母親からつねづね父親の不満を聴かされて育った。 父は家庭人としては失格、というイメージ化が出来上がっていった。そして父親は、一人で亡くなる。
 やがて母も死んだ時、ふと気づくと父親と話をしていない、男同志という関係ができていないことを思った。
 映画「フィールド・オブ・ドリームス」、あれを見て父の愛していた鹿児島、仕事場の図書館を訪ねてみた。しかし、やっぱり映画のようにはいかななかった。父は、雄弁家ではないものの、兄姉への愛情はあったと思う。愛していなかったわけではない。彼流の愛情はあった。彼にも言いたいことはあったのではないか。凄く愛されていたのかもしれない。
 多感な時は父親を憎んでいたのも事実。母との時間が長かった分、父親との距離は広がっていった。そういうことを考えながら作った。
M-2 清流 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 今週は、マイケル・ジャクソン。吉田拓郎がマイケル・ジャクソン?と思われるかもしれないが実は隠れマイケル・ジャクソン。88年に横浜スタジアムに奥さんと観に行った。  それまでは、マイケル・ジャクソンに「なんでぇと」いう感じがあった、ジャクソン5もそんなには好きではなかった。もちろん彼らはR&Bだったんだけど、正直そんなには興味なかった。
どうして行ったかは忘れたけれど、うちのやつとスタジアムのコンサートを観た。もう、一曲目から「ブハー!」と吹っ飛んだ。なんて素晴らしいステージなんだ、なんて素晴らしいボーカル、そして見事なダンス。ステージに見入ってしまった。
 びっくりして背筋凍る感じと言うのは、のは後にも先にもなかった。眼にも心にもドカーンと入って来た。
 エイミー・ワインハウスの時も言ったけど、素晴らしい才能、それが今いないことを恨みたい。最後のDVDの”This is it” も観入った。
 そこで、選んだ曲、何がいいってこのリフのカッコ良さ(実演)。(さらにアンチェイン・マイ・ハートを実演)こういうリフとかが大事。最初聴いたときから、こんなシンプルで素晴らしいリフをよく考え付いたなと思った。ギターのソロをエディ・ヴァン・ヘイレンが弾いている。ギター好きにはたまらない、ぶっとびのギター。
 スティーヴ・ルカサー、ポール・ジャクソン・ジュニアも参加している。
とにかくこのリフの凄さ。いいなぁ。
M-3 今夜はビート・イット マイケルジャクソン

エンディング

中高年で忘れ物が増えて探し物 平成ボーイ 平成ガール フェイバリットソング  募集中。
吉田拓郎でした。
 

個人的思いつきと感想

☆ コアな曲集めて一枚に。いいじゃないか、嬉しいじゃないか、是非是非、コアで埋もれがちな子供たちをピックアップしてほしい。さすれば、ライブで歌唱という道も開かれん。どんな作品なんだろうか。とても楽しみだ。「参考リストを作れ」ということでしたら、私はもちろん、腕に自慢のたくさんのファン方々が、最高のレシピをおくってくれるに違いありません。

☆ 映画「パッセンジャー」。たまたま、私も先月観たのばかりなので驚いた。気が合うな御大(笑)。あまりに感激して、Ninijin Desighs Officeの新年の会合でこの映画を語ったところだった。そうなんだよ、冷凍睡眠でひとりだけ起きてしまう。冬眠中にひとりだけ起きてしまうという「ムーミン谷の冬」みたいな話だが(しらねーよね)、それとは違って、生きているうちに春は永遠に来ないという絶望的な状況だ。無理矢理起こすという行為の罪深さは殺人に等しいわけで。でも、Ninijin Design Officeの雨畑代表は、「自分だったら冬眠している5000人全員起こす」とキッパリ言い放ってそれはそれで感動した。

☆ 御大は、ジェニファーローレンスが好きなんだな。そういう人にはたまらないサービスカット満載だった。

☆ シューベルツの井上博さんは、本当にスマートな貴公子のようで自分も子ども心に憧れていた。大好きだった歌、さすらい人の子守歌の♪はまゆうの花、におう浜辺に…のボーカルも確かにちょっと音痴で頼りな気で好きだった。しかし、70年に亡くなっていたとは知らなかった。ショックだ。子どもだったからそういう情報まで届かなかったのだろうか。不覚。

☆ 大阪球場の話は何度聞いても凄いな。あれ、「タコヤキ」は? 八神純子さん側のお話も聞いてみたい。

☆ 「清流」 この作品の出自たる父親の声を聞こうとするまでの話は、何度聞いても胸にせまる。こっちもいいけど、「名前のない川」の原曲のゆったりとしてテンポのバージョンが私は好きだ。あわせてこの駄文も読んでほしい。駄文というよりも、そこに引用した御大の日記の部分だ。そして父に遭う

☆ 熱いマイケル・ジャクソンファンは、自分の周囲にもたくさんいて何度も聴くようにすすめられたが、完無視をつづけてきた。世の中には、吉田拓郎とそれ以外の歌手の2種類の歌手しかいないという矜持で生きている私だ。しかも、80年代後半といえば、吉田拓郎の灯は、限りなく小さくなりつつあった時だ。それ以外の歌手にうつつを抜かしていられるか。マイケルはマイケル・コルレオーネで十分、ジャクソン5を聴くならフィンガー5を聴くわいと固く拒絶していた。意味わかんねぇ。
 そうか、御大はそこまで打ちのめされたのか。もっと早く教えてくれよ。御大がそこまで感動したなら、ちゃんと聴くよ。

☆ 中村メイコ先生、凄いな。御大、だからって変なコーナー始めないでくれよ(笑)

☆ アルバムプロジェクト基礎工事進行中と思われる。深く静かに潜航せよ。ひそかに期待しております。

第42回 2018.2.4

 吉田拓郎です。
 ハワイツアー企画 いよいよ佳境に。パスポートが切れていたわ。ウチの奥さんも切れているかも。

<日程を先に発表してくれ、参加希望者全員を約束して欲しいという投書>
 日程は未定だよね。年明けて、正月になるとハワイに行っていた時代があった。カミさんとかみさんのお母さんと三人でマウイ島のワイレア(アジア人があまり来ない)で静かにお正月を過ごす年が続いたが、定着しなかった(笑)。年末のハワイも慌ただしいので都内のホテルでお正月というのも試みたが、それも大変で、もうお正月はしない、お節もお雑煮も作らないということになった。
 参加希望者全員参加はもちろんだ。一万人だって連れてゆく。一万人集会だよ。いや、一万人いたら歌ってもいいな。4、500人だと嫌だけど。だんだん吉田拓郎がコケていく(笑)ワイキキ1,000人とか凄いね。飛行機何台もチャーターして。どう処理していいかわからないが。

<拓郎さんが、生まれ変わったら誰になりたいかを推理すると①渡辺プロに所属する②四人組のバンドで自分はリードギター③ボーカルは中島みゆき的女性ボーカル④演奏イメージはキンクス⑤R&Bでフォーキーなのはやらないという投書>
 中島みゆきはどうなの?嫌だとはいえないし、言ってるじゃん。吉田美和がいいな。テキトーなこと言ってるな(笑)。キンクスは、いいね、で、パフ、こういうのはやらない。
 当っているよ。渡辺プロは納得している。

 突然、バレンタインデーの話題。70年代後半に定着したらしい。そうか?もっと前から定着していた気がする。女性からもらった覚えがないな。ファンから送ってもらったのはあったけれど。よひだたくろう(笑)はバレンタインデーに縁が無かった。バレンタインデーに縁が無かった吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

ユアフェイバリットソング

全体に音楽の趣味がよろしい。起立。拍手。好きだよ、みんな愛しているぜ。キヨシローみたいだな。知らない曲もこうして聴いてみるといいのもあるね。とってもフォーキーなリクエストもあるし、ロック系のフェイバリットソングもある。聴いたことないが曲たくさんある。
<ブルース・スプリングスティーンのI Wish I Were Blind、自分が多感な年齢で片思いだった彼女を思い出す、詞の君が彼と歩いているのをみるのはがツライというところが心に響くという投書>
 スプリングスティーン、好きだけどこの曲は知らなかった。
M-1 I Wish I Were Blind ブルース・スプリングスティーン
(小田急線全線再開したけど遅れている)

■CM明け
2018年をどうしたいか。僕は僕なりにザックリと決めているが、ザックリですから変更もある。
  どういう年なのか、犬年でもあるし、占い芸人の田中要一郎に伺ってきた。犬は茂るという意味がある。発展拡大の年。秋までは茂るように景気がよいが、10月11月刈り取られる時期が来るので急に悪くなる。話半分。
 派手なものが流行る傾向。赤や紫のキャラクターが流行るかも。ウサギ年の人はあたらしい出会いがある。辰年は、変動期で変化しやすい。羊、丑年はストレスを抱えやすい。ウサギのグッズを持つこと。

 吉田拓郎の今年の運勢は、基本傾向として、感性が優れている、理屈よりも感じないと納得できない。そうかも。自分の理想と大衆の求めるギャップを埋めようと努力している。してないよ。あ、このラジオがそうか。 

 運勢がもっともよい時期80歳から95歳(笑)この期間に今までやって来たことが評価される。今は評価されない、だめなのね(笑)。
 健康管理に気をつけ自分のペースを大事に、余裕をもってゆったりすすめてゆく時期。うん。今年何かを急いてはいけないと自分でも思っていた。
 パートナーとの運勢。結婚生活ではパートナーには自分押し通してしまいがちなのでトラブルに注意が必要。(笑)この人は、僕を知らなすぎる。僕は、自分を押し殺して暮らしている。

 仕事運で、今年は、打って出るより、温める時期。そうだね。これが来年、再来年に実を結ばせる。そうなんです。来年再来年に実を結ばせるためにそういうことを考えている。

 来年73歳。想像していなかった。この精神的な自分に一本通った芯に、肉体と精神のバランスがあるか、エナジーに溢れているか、というと、これが「ある」。これを爆発させるか現実化させるか、来年あたり大きな夢が実現できる気がする。今年は準備期間というのは、新しい考えを練っている。
 来年は、今でも名盤と思うライブ73をソニーから出しているが、本当のライブ73が来る。来年は避けて通れない分岐点になる。

今週のベストテイク

 73年安井かずみが詞を書いた曲で、安井かずみに接近してゆく過程で、初めての作品となった。
 柳田ヒロのアレンジ。ロック色の強いピアノ。岡林信康のバックもやっていた。ロック色の強いキーボード。キーボードには、いろんな個性があって、和音でつつむキーボードと対極にキーボードを弾き倒すタイプがある。武部なんかもそう。柳田ヒロもガンガン引いてくる。こういう弾き倒し系。ヒロとは音楽もやったけれど一緒に遊びもした。お正月 でボーっとしていると出ておいでと呼びだされて、六本木、西麻布のアマンドで1月3日にあま酒を呑んだのを覚えている。とにかく遊びを教えてくれた。踊りのお師匠さんの息子、所作もそれっぽいし、話術も長けている。遊びの拠点が原宿から六本木になった。ギターは高中正義。まだ二十歳だったかな。こっちがフレーズを口で言って、高中が味付けてくれた。
 ツインリード、ギターにハーモニーをかぶせるのが流行った。矢島賢が、「ビートルズが教えてくれた」のイントロで弾いてくれた(口ずさむ)ツインリードって、おお、カッコイイなと思った。それ以来の高中のツインリード。ベースが後藤次利。ギターもうまいので動くベース(実演)。動き系。メロディーがあって好きだ。
 チト河内  ドラムソロのところで、当時タムタムがなくてうまく回してくれた。チトさんは実直な方で正確無比な音。
 ゴスペルっぽいコーラスとしては、当時「シンガーズ・スリー」しかなかった。おばさん三人組のリーダーの伊集加代子さん。この時、スタジオで一番年上だったはず。伊集さんはスタジオで待ち時間に編み物していた。そんなミュージシャン初めてだった。コーラスがカッコよかった。「からっ風のブルース」のコーラスとかも良かった。今では、大滝裕子、坪倉唯子もうまい。
 とにかくユニークで豪華なミュージシャンで演奏した「金曜日の朝」

M-2 金曜日の朝 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 ザ・ロネッツという女性3人組の1963年のヒット曲「Be my baby」。これは、サウンドの魔術師フィル・スペクターによる「ウォール・サウンド」。演奏にボーカル沈みがち、「金曜日の朝」なんかも声ちっちゃいなといわれたけど、そういうのが好きなんだよ。
 根本は、楽器を何度も何度も同フレーズ、音を重ねる。そして音圧の凄さ。ドラム、ギター、ストリングス、コーラス、同じ演奏をいくつも重ねる。
 ビートルズや世界中のミュージシャンがびっくりした、一体どうしてああいう音が作れるんだと。ドラムなんかもびっくりする。
 当時フィル・スペクターは、日本でも影響を受けた人が、大瀧詠一。彼はこれに気づいて探求してウォールサウンドを完成した。大瀧詠一は、ヒットしてるなと遠くから観ている感じで、アルバムをきちんと聴いたことが無かったがなるほどウォールサウンドだと思った。
 
 吉田拓郎も一度だけトライしたことがある。松任谷正隆がアレンジで、ウォールサウンドをやってみた。ドラムの島村に2回叩いてもらって、ストリングスもギターも4回くらい重ねている。しかし、当時のレコーディングの技術もあって、うまくいかなかった。でも大瀧詠一は近くまで行っていた。
 まず失敗に終わった・・・
M-3 サマーピープル 吉田拓郎

 これは挑戦してたどりつけなかった。これに関しては大瀧に一歩も二歩も遅れをとった
M-4 君は天然色 大瀧詠一

 サマーピープルもストリングスの分厚さとかは結構いってるんだけど、こっち(大瀧詠一)全体に部厚いな。
 そしてBe my baby もう音が凄い演奏の渦の中でロネッツが小さな声で歌っている感じだ。
M-5 Be my baby ロネッツ

エンディング

 メッセージテーマ もの忘れ 探し物 平成30年 平成ボーイ 平成ガール 受験の思い出

 ユアフェイバリットソング。みんな音楽センスいいな。失礼しました。ラジオ聴いているヤツらいいな。
お相手は吉田拓郎でした。

個人的思いつきと感想

☆さて、先週に続き、気力・体力のエナジーの高まりを語る御大が超絶嬉しい。こっちの域もあがろうというものだ。
 「エナジーを爆発させる」なんて言葉を今になって聴けるとは思わなかったよ。ライブ73とまで口走りおった御大。
 ああ、分岐点とは、何なのだ、何を心の夢に描いて、何を準備しようとしているのだ。たまらん。というわけで、身悶えしつつ、みんなも健康に留意して、この来年再来年に実を結ぶという御大の胎動を信じてまいりましょう。

☆ハワイの日程発表と全員参加を具申した方、素晴らしい。しかし、現実論から切り込まれると突然失速する御大(笑)。とはいえファンタジーかと思っていると、過去には、突如具体化したりしたこともあったし、また別の時は、いよいよ現実化しようとした矢先に番組が終わってご破算になったこともあったりと、ここでも私たちは吉田拓郎という荒波に翻弄されるしかないのだ。まぁハワイなので、ここはひとつ夢と現実の波をうまく乗り切りたいものだ。なんだそりゃ。ハワイに一万人で飛行機チャーターして編隊で飛んでったら、そらもう軍事行動と思われるでしょう。

☆ユア・フェイバリットは、リスナーを罵倒して終わるのかと思いきや大絶賛であった。本当に天邪鬼なんだからもう。スプリングスティーンは、詳しくしらないけれど、かの曲は、たまたま買ったアルバムに入っていた。清清しいアルバムだった。確かHUMAN TOUCH とLUCKY TOWNという二枚のオリジナルを同時に出してびっくらこいたものだ。そして、一度だけ、国際フォーラムで、スプリングスティーンのギター一本のライブを観たことがあった。ギター一本でロックしていた。ただし、御大のアローンツアーの後だったので、「パクったなスプリングスティーン」と思ったのもだ(笑)。

☆「金曜日の朝」は、メッセージソングばりのゴツいサウンドが厚くて、失敗作だという評をどこかで読んだが、それは考え抜いた御大の選択であり、決して失敗作ではない名曲だというのは、今になるとハッキリ断言できる。リアルタイムでは測れなかった大きさというか深みのある作品だったことが証明された気がする。
 こういう話を聴くとさ、もうレコーディングの様子自体が、豪華な宴というかドラマというか、ひとつの芸術作品みたいだよね。

☆伊集加代子さん、中学生の頃は、家で恥ずかしくて大音量では、かけられなかった「からっ風」のあの妖艶でサイケなコーラス。後にあの11PMのシャバダバシャバダバもそうだったと、このサイトの「ラジオでナイト」のノートのラジオを描いてくださったNinjin design officeの画伯に教えていただいた。伊集さんのファンとのことだった。自分は、エロくてイケない声のお姉さんというイメージだったが、スタジオの編み物のお話は、なぜかとてもほっこりと嬉しい。

 何度も書いたが、彼、画伯は、拓郎ファンではないものの、小学校の頃、校庭の木に登ってラジオを聴くのが好きで、そこで聴いた「金曜日の朝」が初めての拓郎だったという。伊集加代子さんのコーラスだったんだよと教えてあげたい。

☆吉田拓郎と大瀧詠一。この難解な関係と位置づけ。ライバルなのか、反目なのか、シャットアウトなのか、共演NGなのか、なんだか、よくわからない。ウォールサウンドならぬ二人の間に高いウォール(壁)があった気がしてならない。同じ音楽業界にいながら接点は殆どなかったと御大は何度も述懐していた。まるで並行世界パラレルワールドにぞれぞれ別に存在しているみたいに接点がない。

 何度も書いたが、私は、山下達郎と吉田拓郎に突然蜜月が訪れたように、いつかこの二人が「お互いにエレックにはひどい目に逢ったよな」と愛好崩して、距離を縮めるのが理想だったと思うのだが。大瀧詠一が別世界のレジェンドになってしまいもう詮無いことになってしまった。

 ただ吉田拓郎の素敵なところは、自分の失敗をフツーに認め、ウォールサウンドでは一歩も二歩も大瀧詠一が先を行っていたことをきちんと認めて評価しているところだ。それは御大の人柄であり、本当に誰より音楽が好きなのだなと思う。

 どうせ音楽がわからない私としては、ここで言ってしまいたい。
御大よ、まだ負けてはいないぜ。「サマーピーブル」のトラックにさらに島村英二さんにドラムをあと4,5回叩いてもらって、伊集加代子さんにコーラスをかぶせて貰って、「サマーピープルRemixi Ver」を作り、ウォール・サウンドを完成させよう。大瀧詠一はそういうのいくつも出している気がするし。んでもって「紫外線とパラソル」というキャッチでドモホルンリンクルとかのCMに使ってもらおう。
 とにかく人に生まれてきたんだ。愛してるぜ、御大。

ところで赤や紫のキャラが流行るというがコレか?

第41回 2018.1.28

 こんばんは吉田拓郎です。
 寒い季節にどうしているかという質問。コンサートの一か月前くらいからは少し運動する。でもジムでのトレーニングはしない。根が億劫。近所の散歩くらいはするが、冬は、一歩も家から出ず、せいぜいゴミ出しくらい。
 冬に食べたいものはと言う質問には、トマトのパスタ。例のウチの人が作ってくれるトマトパスタ。これが、うまくいけば美味しいのだが、うまくいかないとウチの人のご機嫌が悪くて地獄のようになってしまう。エノキとキノコのバスタはよく作ってくれる。これだとミスが少ないみたい。トマト・パスタは、新鮮トマトと缶トマトの混ぜ具合が微妙らしい。うまくゆくとウチの人は大喜びだが、そうでないとご機嫌損ねてブスーっとふくれる。とにかくトマト・パスタが好きだ。
 外食で食べたいものはと言う質問には、パスタ。イタリアンが好きで白赤のワインもいい。
 最近ドイツ料理もおいしいことを知った。ある番組のプロデューサーに連れて行ってもらったドイツ・レストランは、美味しかった。魚肉も美味しいし、ワインも良かった。  

 最近、奥さんから叱られたことはないかという質問だが、それはない。褒められたのは洗濯ものでありがとうと言われたくらいか。

 ご近所との交流はあるのかという質問だが、基本的に交流しないけど、マンションで、17世帯しかいない。ゴミ出しの時に奥様方と井戸端会議となる(笑)。特に、とある奥様とはよくゴミ捨て場であって世間話をしたりする。

 吉田拓郎は、これまで映画に3、4本は主演していたかもしれない。映画「幕末青春グラフィティRONIN」以外に三本ほど映画主演の依頼があったが、すべて断った。それらの映画は、その後、大物の方が主演してヒットした。失礼だからタイトルや名前は言えない。
断って良かったと思った。RONINで映画の撮影のむつかしさと大変さがわかった。音楽と比較して言葉で説明できない難しさを実感した。性格的に3、4か月も仕事にかけるのはついていけないも1か月でも無理だ。カメラの前で演技するのが下手だ。

 昔「おはよう」というドラマで天地真理のお兄さんを演じた。もともと若尾文子さんに会いたくて、手のひとつでも握れればと思って出たけど。船乗りの役で、下駄はかされてリュック背負って妹を訪ねてゆく。ガラッと戸を開けて、「お兄ちゃん!」という天地真理に「あ、真理か、大人になったな」というセリフ、これがうわずって、笑ってうまく言えない。難しいよ、言ってごらん。
 なので、映画の主演は凄いのが来たけど、断って良かった。RONINの映画で、いろいろ共演の役者さんとかからも、あれこれ学んだこと。それ以来、映画の観方は変わった。ワンカメで長回しのシーンなどを観ていると、この撮影は大変だったろうなと思ってしまう。というわけで勉強になり、武田鉄矢に感謝。なんで武田鉄矢に感謝しなきゃならんのだと思いつつ、武田鉄矢に感謝している吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

 AI中心の世の中が来ると言われている。将棋名人に勝ったり、僕なんか、コーラスの今井くんが人工知能の自動運転の自動車に乗っている。駐車が凄い簡単で正確にキレイに入る。
 運転というのは、将来的には、例えば過疎の町で老体でどうしても必要な時には便利だろうな。そういう意味はある。「意味はある」というところに新しいものに馴染めない古さがあるんだな。カーテン、お湯、電気、風呂沸かしは、自分でやればいいと思う。やんなくてもいいことまで人工知能でするのはどうか。古いかな。
 スタッフに風呂沸かしも、奥さんが外からAIで操作すればできると教えられた。でも僕の生きる場所がなくなってしまう(笑)。夫としての存在の意味がなくなる。 ありがとうって言われたい。そこが人間のいいところ、ありがとうって言って、言われる。だから、半々くらいで手を打たない?
M-1 ライディーン YMO

■CM明け
 ロンドンの方からエアメール
<在ロンドン15年、2006年のつま恋を予定していたがギックリ腰で行けなかったので、もう一度やってほしい、ロンドンでやってもいいではないかという投書>
ロンドンにこうせつと行きたくない(笑)一人でいいんだったらいいけど。つま恋ももう行きたくない。

 70歳過ぎて、いろいろ悪いところ、例えば、右手の人差し指と親指の指の軟骨が少なくなっていると診断され、ブロック注射したりしてるし、血圧も高めとか、いろいろあるけれど、全体として吉田拓郎は若々しくて元気だと言われる。健康年齢表記の出る体重計に乗ると、53歳の仮装年齢が出る。やった、とか嬉しい。妻は30歳いくつで、メチャ喜んでいる

 実質、僕は、2006年のつま恋くらいの元気はある。むしろ、あの時は太っていて、かまやつさんと並ぶと顔がまんまるで観るのが嫌だ。
 どうなんだろ、どっかでイベントもできなくなはないな。今年は、コンサートもそろそろ考えなきゃ。それには、君たちが、ライブにどれくらい飢えているかだ。まだまだ足りないという気もする。そんなに簡単には毎年やったり、誰かみたいに、春秋やったりしない。そんなには歌いたくない。コンサートで共有する時は、それなりに一曲一曲はどかーんという感じで演奏したい。送り手もそう感じたい。そういう思いを馳せる。そういう元気はギンギンに強い。イベントよりもコンサートについては希望が強くあって、段々募ってくる。  
 そんときにはまたみんなに逢える。
<大切なもの母からもらった結婚指輪を無くしたという投書>
 それとは矛盾するが、年齢的に忘れ物がちょっと多い。小田からもそういうメールが来た。
 先日も歯医者で家のカギがないことに気づいて動揺した。家に置き忘れていた。
ヘアカットに行って帰りのタクシーに乗ったら、家の鍵ないのに気づいて、運転手さんに乗ったところまで、戻ってもらって、ウロウロと探したら、落ちていた。
 なんでだろう。こういう時はこのサプリ…とかあるけれど、そうは行くか、ばかやろう。

 そうそう、今年は、一発録りのレコーディングは絶対完成させる。

<ラジオはどのくらいしたのか、という投書>
 憶えていない。スポーツの番組とかやってたね、荒川静香とか来ていたね。

 初めてのラジオ番組は、ニューミュージックなんとかというラジオ関東だった。よくゲストに加藤和彦が来てくれた。そこで親しくなって、当時のフォーク歌手のドノバンのギターについて「カラーズ」という曲(弾く)まだ覚えているな。「ねぇトノバン、このギターなんていうギターだろう」と尋ねたら、そのギターを持ってきてくれた。J-45というギターで、今もリビングに鎮座している。一日一回は、カミさんが夕食の用意している時とかに弾いている。近くだとあっちいけと言われるから遠くで弾いているよ(笑)。

ベストテイク

 今週は 1992年アルバム「吉田町の唄」の「夕映え」。デモテープどおりで、ピアノは、竹田くんかな。
 肝はドラムの音。ドラムの音について、トム・ペティ&ハートブレイカーズのドラムの音が好きで、この音をどう作るか悩んでいた。当時のエンジニアにこのドラムのサウンドどうやってるんだろうなと相談した。エンジニアは、トムペティを聴き込んでアイデアを出してくれた。通常、ドラムは、バスドラ、タムタム、スネア、シンバルなどと単体で音を録る。それぞれごとに音を録るのでドラムだけで8チャンネルになったりする。しかし、今回は、オフマイクという上から一本のマイクでドラム全体の音を録る。リミッターという思いっ切り深いエフェクターと深いコンプレッサーをかけたら出る。目からウロコ。
 ワンマイクなんですべての音がひとつになっていて、スネア、シンバル等のバランスが取れない。シンバルの音がコンプレッサーに乗りやすいのでシャイーン!とかいう音になっている。しかし、バスドラとスネアはトム・ペティの音に近くなっている。

 詞が石原信一。率直に言うと歌詞のテーマとかタイトルはいいのだが、必ず、え、僕はそうは思わないという箇所が必ず一か所ある。一編に一か所ある。岡本さんの場合は、全編、全然そう思わないか、全編納得か、どちらか。
夕映えにも一か所ある。
 そうは思わないけどと言う気持ちを乗り越えて歌う時、納得いかないところが、そうかもなと思えてくる。侵されてくる。そうは思わなかった世界と自分とが一体化している。

 ロスでレコーディングした時、ベイサイドバーとか作ってくれたし、石原さんも同行した。ベイサイドバーにも違うと思う箇所がある。瀬尾ちゃんと石原とみんなで酒盛りしていて、スタッフが、石原さん歌ってくださいよと囃すと、じゃ歌うよということになった。
 そこで、井上陽水の「心もよう」を涙で絶唱し始めた。これには、閉口したな。陽水の心もようをここで歌うか。最初囃し立ててたスタッフも次第にシーンとなりはじめてしまった。石原信一は井上陽水の大ファンだったことをこの時まで知らなかった。知っていたら詞を書けとは言わなかった(笑)
M-2 夕映え 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 今週は、本当に思い出話になるけれど、涙、熱い青春。70年代のある夜、川口アパート(川口松太郎の建てた)プール付きのマンションがあって、そこでのパーティにかまやつひろしさんが連れて行ってくれた。
 原宿あたりの飲み屋とは違う世界。加藤和彦と結婚する前の安井かずみの部屋で、リビングには、テレビや雑誌で観る有名なモデルが6、7人。デザイナーのコシノジュンコさんもいて、俺が来るところではないとドキドキした。
 室内流れていたのが、スリーディグリーズ「天使のささやき」。それにあわせて、トップモデルたちが、なまめかしい踊りを踊っていた。観たことない世界に、自分も強い酒を飲んでいた。そのうち誰かの音頭でみんなでプールに飛び込もうということになった。かまやつさんではないけど(笑)。みんなで裸になって飛び込んだ。広島から来た吉田拓郎には異次元の世界。プールの中で、空を観たら星が出ていた。その時思った。俺はこういう連中といるのが好きだ。こうせつといるよりもこっちが好きだ。なんとも言えない開放感があった。フォーク連中との狭い世界では閉塞感を感じていた。こちらには解放感があった。
 こっちの世界がいいなとつくづく思った。

M-3 天使のささやき スリーディグリーズ

エンディング

 平成30年、平成ボーイ、平成ガールについて思うところ。
受験の思い出、ユアフェイバリットを募集。

 吉田拓郎でした。

個人的思いつきと感想

☆ともかく今日の最大の収穫は、言うまでもない、ライブへの気力・体力が余裕で充実していることの宣言に尽きる。2006年にも負けない体力とのご託宣。こんなに嬉しいことはない。口が滑ったのかもしれないが、イベントとまで言いおった。私までが寿命が延びたような、若返ったような気分になる。
 そればかりか、おまえたちの方のライブへの心意気はどうなんだと、聴き手のライブへの飢餓状態にボールを投げ返してきた。上等じゃないか。私がいかに御大のライブを求めて日々飢餓海峡を漂っているか、この日記を見てくれればわかるのに。

☆奥様のトマトパスタを待ち、近所の奥様と井戸端会議をし、夕食までの時間にJ-45を弾く御大。なんだろう、その行間からあふれ出るような幸福感。確かに、このナチュラルな中からスローライフのように歌ってくれればいいと殊勝にも思ったりもする。

☆そこまで御大を虜にしたトマト・パスタを是非食べてみたい。今まで、御大が美味しい、おすすめといった店系は、ほとんどトライしてきた。率直に言ってそれほどではなかったことも多くあった(爆)。しかし、御大のみならず、奥様も強く薦めていらした某焼鳥店の「鶏ラーメン」は、悶絶するほど美味だった。その奥様の労作であるトマト・パスタには期待が高まる。しかし、手作りとなると困難だよな。

☆映画主演オファーが三本もあったとは驚いた。ファンとしては、是非観てみたかったし、御大を抜擢してくれたことを誇りに思うし感謝もする。とはいえ、ただの映画ファンとして一歩引けば「RONIN」や「おはよう」を観て、御大に映画主演を頼もうという映画制作会社の勇気にも驚く(爆)。なんの映画だったのだろうか。

☆「夕映え」は、超絶大好きな作品だ。一箇所の違和感(爆)。どこだ。名作のわりには、ステージを含めた処遇があまりよくないなと思っていたが、そういうことからなのだろうか。
 ここでも苦闘しながら丁寧に作り上げられたプロセスが聴けて嬉しい。専門的なことはわからないが、この演奏が、ある種のざらついたカタマリ感を持って迫ってくる意味が少しわかったような気がした。

☆それにしても石原信一の詞への違和感とは。そうだったのか。私なんかは康珍化の詞にそれがあるが、たかが一般Pの感想にすぎない。それにやはり御大の唄は、その辺を越えさせてしまうチカラがある。しかし、歌う本人自身もそうだったとは。
 岡本おさみは別格、松本隆には気を使い、石原信一と喜多條忠はイジリ倒すという御大の中のヒエラルキーが覗く(笑)。
 でもさも、あの名著「挽歌を撃て」の筆者が、実は井上陽水が好きって、確かになんだかなぁ。

☆セクシーソウル、スリーディグリーズの「天使のささやき」は、中一のときに大ヒットしていた。そのころのことだったのだろうか。
 川口アパートのプールの中で、夜空の星を見上げる若き日の御大。まるで映画のように美しい光景だったのではないかと思いを馳せたくなる。

☆そして、安井かずみは、美しき若者だった吉田拓郎をフォークの世界から奪還しようとしたかったのではないかと勝手に妄想する。あっちの世界へのエクソダスのような人だったのではないか。
 それにしても、みんなみんな逝ってしまって。大丈夫だ、御大、オレがついてるぞ>だからいらねぇって

第40回 2018.1.21

 こんばんは吉田拓郎です。
 2月9日から、いよいよ冬の平昌オリンピックが始る。フィギュアとかは、羽生結弦くんにたくさんの女性が大挙して応援している。ツアーで行っているのだろうか、テレビ観ていて日本人女性がたくさんいて日本かと思ったら、あとで、ああ、ここはフィンランドだったんだと思うくらい、日本人が多い。
 浅田真央ちゃんとか、男性もそうかな、でも女性だな。男性が群がっていると不気味だ。女性は、フィギュアスケート、バレエ、踊りとか興味あるのかな。美しいものが好きなのかな。冬の競技はよくわからない。でも、スピードスケートの小平奈緒さん。この人のスタートする時のポーズが、みんなと違う。右手を斜めに出して踊りはじめるような素敵なポーズ。そこから脱兎のごとく。
 とにかく足が速い人とか速く滑る人とかに弱い
 高校の頃、スキーに誘われて満員列車で行ったことがあった。でも現地に雪がなくて、友達とキャッチボールをして帰って来た。
 そういえばユーミンの苗場にかまやつさんと一緒に行った。その時、なんて自分は冬山が似合わないんだと思った。
 その後、北海道のスキー場で夏にコンサートをしたことはあったが、冬のゲレンデ、スキー場は吉田拓郎は絵的にダメ。似合わない。
 夏の海の方がいいな。ハワイが好きだし夏の海に佇む吉田拓郎がいい絵になる。夏のプールサイドが絵になる吉田拓郎のラジオでナイト!
■タイトル

 受験シーズンです。自分は大学入試は途中で抜け出したのに発表観に行ったという。高校はすーっと行ったけどね。大学入試はダメだった。
20代女 ラインで答え合わせ、自分だけ出来なくて、自分だけで悪くて落ちた。
30代女 予備校の先生に恋してしまった。‥‥‥僕も水泳の先生の水着姿に興奮した。授業中、教室からおおーっと言いながら覗いていたら、教室から先生も喜んで眺めていた。…(予備校の先生に)「アイ・ラブ・ユー訳して」とか言ってた…バカじゃないの
40代女 彼だけ受かって、待っているよといったけど浮気された…それはそうだよ
50代女 福岡から受験で上京、東京タワーの夜景を見て、自分も東京に染まってくのかなと思った。
…僕も東京タワー観ると東京人になっている自分が寂しくてジーンとする。泣かせるタワーだ。
20代男 直前に、友人から元気になるということで、裸でハッスルするDVDを借りた。
40代男 弁当が牛カツ…家計苦しい中、親に感謝している。
50代男 バブルで現役で受かった学生は派手だった、派手な車に乗ってて悔しかった
…同級生の美容院の息子で、車乗り回していたヤツがいた。学校にも車で来る。みんな徒歩でトホホなのに(笑)おれは満員バスで。
 満員バスといえば大学の応援団でシゴキ事件があって廃部になった。残った連中が、応援団同好会を作って、先輩から、「吉田行くぞ」と言われて満員のバスの中で変な唄 ♪○○たまコロコロ~とかを歌わせられた。
50代男 たけしのオールナイトニッポンを聞いていたが面白過ぎて身に入らなかった
60代男 カップ麺が夜食でおいしかった
…ウチは下宿をやっていたので広島大学の学生が住んでいて、受験のノウハウを聞いたけどスベりました。役に立たなかった。
M-1 受験生ブルース 高石ともや

■CM明け
<受験というとウォークマン、大音量で聴いていて、車内アナウンス聞き逃して試験に遅刻してしまったという投書>
 ウォークマンにはお世話になったね。自分だけではなく、ミュージシャンはみんなお世話になったはずだ。移動中とか必ず聴いていた。名器だったね。
コンサートの本数が一番多かった頃かな、移動中、みんなでウォークマンで当時のコンサートのPA録音を聴いて反省をしていた。青山徹がよく僕に文句を言っていた。僕の歴代ミュージシャン、武部、鳥山、カースケら、そして鈴木茂、徳武、島村、エルトンまで戻っても、青山徹くらい僕に対して文句を言ったヤツはいない。
 「こうやって弾けよ」と僕がいうとだいたい「ハイ」って素直に聞くんだけど、青山は「そうでっか? 拓郎はん」という事が多かった。歌でも、ここはこう歌え、これは変だと言ってきた。よく新幹線の中で怒られたもんだ。ウォークマン持ってきて「拓郎はん、ここ聴きなはれ。ここ歌い方おかしい」 「こういうに歌いなはれ、拓郎はん」「拓郎はん」って言うんだけどなんだ「はん」って?

ユアフェイバリットソング

相変わらずリクエストが多い。
<イギリスのザ・ストーン・ローゼズ。最大のポイントは、イアン・ブラウンの音痴なボーカルで、歌声が綺麗なのだが語尾がよれるという投書>
 いるね、ちょっとシャープ気味の人は好きではないが、よれる、ダレルというのはわかる。日本にもいろいろたくさんいると思うよ。相当ビッグな人にもいるよ、みんなプロトゥールスで直しているはず。
M-2 アイ・ウォナ・ビー・アドアード  ザ・ストーン・ローゼズ

今週のベストテイク

 今週は2001年「朝陽がサン」。コード進行では、C→Amが多いが、僕の曲は、逆にAm→C が多いと小室哲哉にも言われたことがある。「春だったね」とか(歌う)、この逆転をここでもやっている。(朝陽がサンを反対のコード進行で比較して歌う)このコード進行が好き。
全体のグルーヴのためにアコギのギターを4回重ねた。ウォールサウンドっぽく。ここに村石のドラム、美久月のベースが引っ張ってゆく。そこに鈴木茂のギター。この和洋折衷のフレーズ、ワーオという音色。フェンダー・ストラトキャスター(ピンク)、フェンダーのデラックスビバーブというアンプ。ああ鈴木茂だなぁという音。
 歌詞は朝家を出るときの第一歩に活力与える歌が欲しかった。元気だったな。
レコーディングスタジオに通う時に♪朝陽がサン、おはようさんだこのヤロー  と言う感じで作った。ヤローはいらないけど。
M-3 朝陽がサン 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 今週は、誰もが一度は耳にしたことがある絶対的ポピュラー。イントロのオルガンでウヒャーとしびれた。黄金のコード進行。山下達郎もそう(♪クリスマスイブを歌うそのまま
青い影にシフト) これを聴いたときに、これだと思った。1966年ころ、バンド時代にダウンタウンズで演奏している。僕がオルガンを弾いている。レコードを聴いてコピーしている。 エーストーンという高くないオルガンをこの一曲のために買って弾いた。
 吉田拓郎がオルガンを弾いている…
M-4 青い影 ダウンタウンズ

 雰囲気は出ている。サクラだけれど、女子がキャーッて言ってくれた。オックスと言うグループがいたが、テルミーを歌うと(♪テルミー) キャーって叫ぶ。
 僕の場合、時代が時代だけに「拓郎」じゃなくて「吉田さん」て呼んでいる(笑) 「キャー吉田さーん」って、燃えないね、白いなーと思っていた。
M-5 青い影 プロコロハルム

エンディング

 平成30年ということで、30歳以下とのギャップ 平成ボーイガール凄いところ
を募集。受験。絶賛募集中 ユアフェイバリットソング。

個人的思いつきと感想

☆ユーミンの苗場には、昔、何年か通った。懐かしい。当時も拓郎が観に来たという噂を聞いたが、こんな雪山に来るかいなと信用していなかった。とすると打ち上げのバーで松任谷のピアノで、あの歌を歌ったという伝説も本当だったのか。

☆苗場のひんやりとした空気と密な音楽空間は、本当に素敵だった。終わってからの部屋での雪見酒も絶妙だった。御大に雪景色が「似合わない」なんて思わない。かくもたくさんの「雪の名作」を持つあなたではないか。ゲレンデの華やかなスキーヤーやスノーボーダーの雰囲気が疎ましいのかもしれないが、別に雪山だからスキーをしなくてはいけないものではない。海が好きだけど泳げないのと同じだ(爆)
 雪景色で歌う吉田拓郎の前にはゲレンデもひれ伏すことだろう。是非、御大も苗場でやってくれればいいと思ったし、今でも切に思う。

☆「ボクはもうウォークマンが無いとダメ」とユーミンと語っていたのは79年ころだった。また、その後、常富さんが、いつもウォークマンを聴き入っている御大に、何を聴いてるかと尋ねたら”ジャクソンブラウン”とかいろんなアーティストを答えてきて、”最近の拓郎はいろんなジャンルの歌を研究している”とシンプジャーナルに書いていた。でも、後に、拓郎本人が「テキトーに答えたけど、実はいつも自分の曲しか聴いていない」と語っていて笑ったものだった。

☆しかし、貧しい私は、ついぞウォークマンは持っていなかった。ステレオもなかったし、淋しい音楽環境だった。とにかくウォークマンが羨ましかった。ウォークマンを聴きながら、闊歩するのが夢だったが、夢のままだ。だから、だいぶ大人になって、ipodを買った時は、超絶嬉しかったものだ。

☆先週に続いて誠に申し訳ないが、不肖、私はこの”朝陽がサン”がわからない。サウンドがカッコイイとは昔から思っていたものの、それでもトホホ感が身体に漲る。アコギのウォールサウンドに、鈴木茂らのギターを重ね、丹念に作り上げられた話は胸を打つ。申し訳ないが、私は無明の徒のようだ。

☆それよりも感動したのは、青い影の吉田拓郎のオルガンだ。生まれて初めて聴いた。いいじゃないか。ホントにその音楽の心のようなものをしっかりと掴んでいる音色だ。おーそうじゃった「長い雨の後に」のピアノもあった。やっぱり天才なんだなぁと思うことしきりである。

第39回 2018.1.14

 こんばんは吉田拓郎です。
 いま放送作家の小谷くんから、海外に住んでみたいと思ったことはないかと聞かれた。
アジア、ヨーロッパ、アメリカと世界中に行ったけれど、どこにも住んでみたいと思ったことはない。ハワイは大好きだけど、ここに住みたいというのはなかった。
 やはり日本人で日本が好きなのかな。日本を愛しているのかな。これは、世代の影響か。若い世代だったら自由に移住も考えられるのかしれない。ハワイは、また来ようとは思うけれど、住みたいねという話は妻とも一切なかった。

 メルボルンに、お客さんが好きなものを選んで食べて、代金はお客さんが決める店がある。凄いなと思う。代金は、お客さん次第というレストランが16年間も成り立っている。
 そういうやり方でも続いているのはどういうことか。お客さんの中には大変美味しかったから2000円のところに2500円払う人もいるのではないか、つまり多めに払う客がいるのではないかと店の人が言っている。メルボルンは世界で一番住みたい都市だそうだ。結局、街も、人の心の持ちようが大きい。そういう人々がいる街は住んでみたいなと思う。それでも行かないだろうな。
■タイトル

オトナと実感したこと。
20代女性 ニッポン放送関係者 おじさんのつまらない駄洒落に愛想笑いができるようになった。
…ははは(笑)
30代女性  デパートの化粧品売り場にビビらない
…どういう田舎の人なんだろう
広島のデパート、天満屋のマックスファクターにかわいい子がいたな。東京に行ったバンド仲間が、ミリタリージャケットを買ってきた、「スパイダース」みたいだった。それを借りて、その真っ赤なミリタリールックでデパートに行ったら、その子から「変じゃね」と言われたことがあった。
40代女性  自分でマンション買った時
…それはたいしたもの
50代  駅弁をジュースやお茶ではなくビールで食べたとき
…せこい
60代  初めてパーマをかけたとき
…それまでずっと直毛だったのかな(笑)

 初めてカーリーをかけた時、人生というか人間が変わった気がしたな。石立鉄男みたいになった。コンサートの直前で恥ずかしくて、帽子かぶって歌ったっけ。

20代男  回転でない寿司屋に行ったとき
30代男  ビジネスクラスに座った時
40代男  接待ゴルフ
…それはオトナというよりおっさんになっただけではないか。
50代男  ホテルの部屋でマッサージ頼んだ時
…はははははは。そんなのオトナじゃないよ、ただおっさんになっただけだよ。ダメだよ。

 僕がオトナになったと思ったのは、やはり若い頃女性を知って異性の経験を積んでかな。その後、後年ある曲を作った時、詩を書いてデモテープを作りながら、この詞は大人になったなと思った。それは「君のスピードで」を作った時。オトナになっちゃってるなと実感した。遅いってか?ってかという言い方に加藤茶が入ってないか。ドリフ大爆笑が大好きで観ているせいだ。

ユア・フェイバリットソング

こういうふうに書いてほしい。
<ルイ・アームストリングの「この素晴らしき世界」、映画グッドモーニングベトナムの挿入曲、ベトナム戦争中サイゴンの戦士のためのDJをロビンウイリアムスが演ずる1987年の映画  サッチモという愛称でサックスの名手、ルイ・アームストロングあのなんともいえないしわがれ声、戦争で傷ついてゆく人々のドラマに自然と涙が出たという投書>
M-1 この素晴らしき世界 ルイ・アームストロング

■CM明け
 去年の暮れ。お騒がせしました。うちの人の仕事の関係で一人いることが多かったですが、その時観た映画で三本おすすめがある。

・ジョージ・クルーニー主演の「ファミリー・ツリー」。ハワイがロケ地ということだけでDVDを買った。景色が懐かしい。オアフのカハラ地区の近辺のカイムキあたりが映る。カウアイ島のプリンスヒルの周辺。ハワイが伝わってくる。
 事故で亡くなった奥さんの生前の浮気を突き止める。もはや現実は現実で何もできない。浮気の相手には家族もある。しかも浮気の相手は遊び、奥さんは本気。怒りのやり場もない。実にはかない、情けない。ファミリーツリーとはよく言ったものだ。
 ジョージ・クルーニーがいつも演ずるような役ではないが、飄々とこなしていた。なんなんだかなという結末だが、でもハワイが綺麗なんだな。

・ショーシャンクの空に
 ティム・ロビンスとモーガンフリーマンの囚人の友情。囚人流行ってるな(笑)。ティムが脱獄成功する。その直前にモーガンにいずれ出所したらメキシコの国境の木下を掘れと伝言しておく。やがて仮釈放のあとでモーガンがそのとおりにすると箱に現金とティムから手紙が入っている。モーガンはティムを訪ねてゆく。エンディングのなんていうエンターテイメント。 映画ならではの最後。最後に脱獄したら彼が捕まるのか、仮釈放の条件違反はどうなるのかという現実的な心配は置いといて、いいなぁという映画の終わり方。いい終わり方だ。

・しあわせの隠れ場所
 サンドラ・ブロック主演で、この作品で彼女はアカデミー賞を獲った。黒人少年を白人夫婦が引き取って、アメフトの選手に育てる。白人家族が実に心温かい目で迎えて、家族の一員として、周囲との困難にも負けずに生きてゆくという実話。少年は、ボルチモア・レイブンズで大成功して、マイケル・オワーという有名な選手になる。

 この三本、なーんか、いい気分になる映画。こうして一人暮らしを楽しんだ

 さっきのオトナになったと感じた曲。
M-2 君のスピードで 吉田拓郎

今週のベストテイク

 今週は1979年のシングル。春を待つ手紙。今は亡き愛すべきスタッフで、陣山俊一・直子の夫婦の名前を使って。中身は、つくり話で、こんな話はあるわけがないんだけれど。
 エレキギターのひとりが、鈴木茂。ミュート奏法が抜群。もう一人、ディストーションの効いたギターで、ソロ担当、青山徹。この鈴木茂、青山徹の二人が同じレコーディングで参加することはまずありえない。
 例えば鳥山雄司と小倉博和というギタリストが一緒にレコーディングするなんてありえない。両雄が一緒ということはあり得ない。だいたい一人で済ませてしまう。 鈴木茂と青山徹という二人の有名なギタリストが両方参加している。 
 後に「花の店」では、徳武弘文と稲葉正裕(小田和正のバック)という例 もある。
  一人のギターだと思って聴いていていると面白くない。こっちが鈴木茂でこっちが青山徹かという二人の個性の違いを味わいながら聴くといい。
二人のギターにからみ、加藤和彦から「椅子を叩くとグルーヴが出る」と教わった音をドラムの上に加えている。
 詞はつくり話。 想像の世界でストーリーをつくるのは好きだ。詞には、体験話は少なくて作り上げたストーリーが多い。それをどう実話のように見せるかがテクニック。全てを晒している凄い番組だ(笑)。実話のラブソングはシビアだけど架空のラブストーリーは書き手の自由だから楽しい。
M-3 春を待つ手紙 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 今週はローリング・ストーンズ。大ヒット曲とかではなくて、今日は最近の2015年のブルー&ロンサム。ストーンズは今も奇跡的というか、パワー、エネルギー、情熱が衰えない。最初、ブルースのカバーを2,3曲演奏して録音したらしいけど、あっという間に12、3曲が、たった三日間で完成。ブルースのカバーアルバムが出来てしまった。
 俺も71年頃の昔は、一日で2、3曲録音できた。今はどうしたって、一日一曲がやっと。「春を待つ手紙」も半日かかっていない。デジタル化しているのに何かがおかしい。 
 次のアルバムは「せーの」の一発録り。そのかわりリハーサルはしないといけないけれど、ストリングスもブラスもコーラスも、順々に録るのではなく、「せーの」で一斉にやりたい。そうでないと飽きちゃうから。ワッとやりたい。
 ブルースというとセブンス(「グッド・ゴーリー・ミス・モーリー」を歌う)。ブルースコード進行。 こういうのは日本の音楽ファンは理解できない。
最近ステージで演る「僕達はそうやって生きてきた」。俺は凄っげーノっているけれど、みんな客席で、ボケーっとしている。通じていないんだな。結局、落陽(ギターフレーズ)になってしまう。ブルース・コードに乗れないんだな。抜けろよ。総立ちでこぶしを振り上げるような曲なのに。いまひとつ、ノりきれていない。曲が悪いと言われればそうだけど。ジャパニーズ・フォークファンにはわかんないか。
 イギリスで、アニマルズ、ヤードバーズとかいろいろなR&Bをカバーしている。
 ブルースとは何か。難しいけれど、世界の大衆音楽の土台になっているのがブルースだ。日本の歌謡曲の○○ブルース。これはそういう黒人のブルースとかにはあてはまらない。コードとかブルースじゃない。哀しみ涙淋しさの歌詞から来ているのではないか。本当のブルースからはかけ離れてゆく。
M-4 ライド・エム・オン・ダウン - Ride 'Em on Down ローリング・ストーンズ

エンディング

 あなたの受験の思い出
フェイバリットソング。ジャンルは問わない、吉田拓郎の好みに気はつかわなくていい。
ついでのようですが「生まれ変わったら」、読まないから終わったとは思うな。ハワイも同じ。
お相手は吉田拓郎でした

個人的思いつきと感想

☆映画とブルース、いい感じのラジオだった。

☆ああ、吉田拓郎パーマ事件ってあった。1978年「大いなる人コンサートツアー」のことだ。すぐにパーマを落としたが、ちゃんと週刊誌に載りました(笑)。「チリチリヘア」と言うミもフタもない表現が悲しい。

☆「君のスピードで」。そうだったのか。深夜、クラブ25で初めてこの作品を聴いたときを思い出す。深夜の静寂から夜霧のようにこの作品は現われた。御大の言うオトナ感というのとは違うのだろうが、いつにない静けさに満ちていた歌に「なんか今までの作品とは違う」と思ったものだ。久々に同じ深夜に聴くこの作品に聴き入った。

☆ユア・フェイバリットソングのお手本として流れた「この素晴らしき世界」。この曲にもしみじみ聴き入ってしまった。深夜のラジオからこんな曲が聴ける、そんな放送は、ありそうでない。いいねぇ。御大が、マイフェイバリットで投げかけたものを、きちんと受け止め返しているような見事な選曲。御大、映画も曲も好きだったんだね。

☆映画特集。御大の解説がいつもながらイイ。自分も観た映画には、ああ、そんなところを見つけて、そんな風に感動するんだと感心してしまうし、観ていない映画は、是非観たくなる。ジャージーボーイズもエイミーも実に素晴らしかった。

☆「春を待つ手紙」。79年のステージではバリバリに共演していた鈴木茂と青山徹。レコーディングでの揃い踏みは珍しいことそうなのか。「椅子ドラ」が入っていたことにも感激した。間奏の由来も確かめたかったよ。

☆ニューアルバムの一発録音は楽しみだ。お願いだから、是非、その一発録音の映像も残してほしい。

☆しかし、「春を待つ手紙」は作り話なのか。確かセイヤングでは「本当にあった話みたいです」とで言ってたじゃないか。陣山夫妻の間に横たわる「きみに読む物語」のようなストーリーだとずーっと思っていたぞ。御大の嘘つき(爆)。

☆ストーンズとブルースから派生して話題に出た「僕達はそうやって生きてきた」。そうだったか、すまん。ポケーっとしていたのはたぶん私だ。おまえはR&Bがわかってない、抜けてない、と叱られれば、こっちもそれまでだ。
 私の個人的意見としては「僕達はそうやって生きてきた」については、聴き手の私の感度の悪さもあろうが、基本的に作品がツマラナイからだと思う(爆)。もちろん悪い作品ではないが、コンサートのラスト終盤を締めくくるような曲としては、なんだかなーと思うのだ。それはフォークを待っているわけではないし、R&Bが嫌なわけでもない。いまひとつ心に入ってこない理由は、勝手な思い込みに過ぎないがUramadoで書いちまった。
 つくづく御大とこの曲を愛している方々には申し訳ないが、御大の膨大な名曲宝庫には「僕達」でも「落陽」でもない素晴らしい曲が溢れかえっているだろうにと思ってしまうのだ。
 それに、お調子者の私は、あそこまで御大に言われると、次のライブの機会には、どうしても忖度してしまって、この曲で必死にノリノリになってしまいそうだ(爆)。それでは私にとっては、「真実のライブ」ではなくなってしまう。なので旗幟鮮明にしておかねばならぬ。すまん。もっと違うブルース、もっと違うR&Bが聴きたい。なので新曲を楽しみにしているのだ。

第38回 2018.1.7

 明けましておめでとうございます。吉田拓郎です。皆様、お正月はいかがお過ごしでしょうか。年末に妻のドラマの撮影が終了して平穏な生活が戻って来た。ダラダラとした年末年始、お節料理も作らず、朝から食パンと目玉焼きとミルクという普通の正月を過ごした。いろいろ億劫になってきた。クリスマスもステーキを焼いて食べたくらい。

 へーでまた(笑)初笑い(笑)。今年は一年どういう年にしようかと最初の希望を立ち上げて邁進するということが、若い頃にはあった。今年はこういう自分になるぞ、こういう男に生まれ変わるぞという決意したことがあった。でも今は「そんなもんになってどうすんだい。元旦初日の出、だからとどうなのよ」という気分になった。60歳過ぎたころからだ。
 ともかく日常は平穏無事が戻って来た。朝8時に起きて奥様がパンを焼いて目玉焼きで朝食、お昼が来て、うちの人は、梅干しのおにぎりが好きで、僕は、ケーキをつまむか、ヨーグルト。どっちかというと僕が女の子で、奥さんが大工の棟梁のようだ。そして今度は、夜をどうするかという話になって、お風呂入って寝る。一番平穏で幸せ、ありがたい日常が戻って来た。

 高校時代の秘蔵のテープ (ヘイへイポーラ)の反響。
<高校生の拓郎さんの声が素敵でよくぞ残してくれたという、女の子の声に度肝、小津安二郎さんの映画のようセリフだった投書>
 「お父様、○○でございますわ」と言う感じは昔の日活の吉永小百合、芦川いづみもそうだった
そういう時代だったのかな。うちの姉さんは違った(笑)。「あじさいの歌」の松原千恵子とか小津さんの映画の原節子さんとかそういう感じだった。にしずみさんもそうだったかもしれない。ともかく高校時代のこのテープは大好評だった。

<”ポッケの虹”が素晴らしい、じゅんちゃんより完成度が高いという投書>
(歌う)凄い時代だな。完成度は低いけれど、僕のオリジナル1号、2号。”準ちゃん”は、準ちゃんに聴いてほしくて作った、”ポッケの虹”は正路さんに歌わせたかった、というように目的は違っていた。でも、どっちもバカにされた。”準ちゃん”からは変な唄といわれた。
あのテープにはもう一曲凄いのがある。これは誕生日くらいに流そう(笑)。

<キュンキュンでした、高校生の拓郎さんを抱きしめたいという投書>
 こういうテープを持っている悪癖。神庭、藤井も持ってるんだろうな。今でも笑っているのかな
それに、正路さん、岡田さん、にしずみさんは、どういう人生を送られたのだろうか
とんと消息を聞かない。その後人生を知りたいな。

 年の瀬によく一人で食事していた。とんかつ屋の出前に、アボカドのサラダがあった。アボカドは、ハワイやロスでカリフォルニアロールに入っている。これが好きなんだ。アボカドはお醤油と相性がいい。このとんかつ屋のアボカド旨いんだ。何を言っているんだ。
アボカドが好きな吉田拓郎のラジオでナイト。
■タイトル

 なんでアボカドか、脈略がない。

 さて、成人の日の思い出。
20代女性 高校時代の元カレが親友と一緒に参加しててムカついた。
……ハタチだから高校時代はつい最近だもんね。
40代女性 振袖が嫌でスーツで式に出たら親がガッカリした。

振袖の女の子を観て…なんていうの、声が小さくなっているけれど(笑)、成人式というのは、オトナになって、タバコ、酒、ナンパ、ちょっと悪いこともしよう気持ちがあった。仲間と結託して朝まで騒ごうぜと振袖の子たちと騒ぎまわる。最後、友達のアパートにみんなで転がり込んで。振袖が、振袖じゃなくなっている感じ(笑)
60代女性  美容師での着付けとセットに時間がかかって遅刻した。
……そうだな、初めての体験かな
30代  筋肉粒々の柔道部がオネエになっていて振袖着て参加していた。
……それは笑う。おまえだれだって感じだよね。
50代  袴姿の暴走族が大音量で騒いでいた。
……そうか、そういうもんでしょ。

 成人式とはなんでしょう。僕なんかは暴れるんだという感じ。イケないかな。晴れ着姿が晴れ着でなくなっているのが忘れられない。今でもばっちり残っている。凄い学生時代だったな。
 だって、大学は滑り止め大学。立教大学文学部を受けて、英語でわかんなくなって出てきちゃった。でも、合格しているかもしれないと発表を観に行った。何考えているんだ。
その滑り止めで行った大学なので、勉強なんてする気にならない。音楽、女の子、アルバイトに走るようになった。酒もタバコも覚えた。そして、不純異性交遊、古いな(笑)
M-1 20才 森高千里

■CM明け
 南海放送では土曜日。63歳の夫婦。
<このラジオで土曜日の夜の過ごし方が一変。放送後、夫のギターのコードの講釈や復習が始まる、これでギクシャクしてしまう、もともと夫は若いころコツコツとためて買ったギブソンで拓郎さんに心酔していたという投書>
 吉田拓郎に限らず、フォーソングなんてものをギター一本で高いギターを買って、弾いているやつなんぞは、♪淋しさのつれづれにとか家で歌っている人、そういう青春を送った人が多いけど、なんというの?どっかで人生観が狂っている。僕はそういうのは大っ嫌いだからさ(笑)
Amを弾く、演歌のスリーコードみたいだな
 こういうの大嫌い。せいぜいAm7だよ(♪あの娘に逢えたら)
 Amをドロンと弾く人たちが、そのまんまおやじになって。そういう人が家にいると奥さんも辛いわな。でもね。こういう人たちは一生抜けません(笑)
 この番組聴けば、変えてやる自信はあるけれど、番組を最初から聴いてきた人は、大部垢ぬけてきたよね。フォークソングはつまんないよなと思えてきたろう。そのために、マイフェイバリット、ベストテイクをやってるんだよ。来週はストーンズのブルースあたりをやってみようか
 AmをせめてEmにしてみな (♪旅の宿)
 自分のは、いいんだよ(笑)

<毎日の家事手伝いご苦労様ですという投書>
 今も、ついつい、洗濯物たたむのは俺がやるよと見ていられなくなってしまった。
<自分は妻から洗濯だけは頼まれない、下着をたたむ時どういう気持ちですか?という投書のつづき>
 とっちが表でどっちが裏なんだろうな(動作をしながら)。そんな感情は芽生えないよ。20代なら興味津々だったろう。  
<私は他人の食べ物とシェアするのはキライ、仕事関係者で、飲み残しのビールを入れたり、自分の食べのこし事のパフェをのっけてくる人が我慢ならんという投書>
 これは、もう○○ハラだな、最悪だな。余計なおせっかいする人がいるよね。頼んでいないのに焼肉を置いてくれる人。こっちは、ミノ食べたいのに、皿にレバーを置いてくるやつ。焼肉奉行とか、あれはよした方がいいね。

今週のベストテイク

 今回、ごしょうすいする(笑)…何言ってんだ。しょうすいしたら、まずいだろ。トイレでしろよ(爆笑)
アルバム「午前中に・・・」の「歩こうね」という曲。二人で歩いてきた道をこれからも歩いてゆこうという歌。変わらない心で助け合おうという歌。凄い決意とか大げさな決心のような強いものではなく自然体でゆっくりいこう。向かい風が来ても前を向いてゆこう、どちらが歩けなくなったら、声をかけあって、助けあって生きよう。少しずつでいいから歩こうねという、そういう人生を続けてゆこうというラブソングだ。いい詞が出来たと思っている

 ピアノは僕のアレンジの譜面通り。いちばんの肝は、ずっと全編に入っている男性コーラス。コーラスは組み合わせによる。例えば2016年のバンドには声が低いバリトンの土居(康宏)君がいて、コーラスの幅が広がって、演奏が非常にしまる。僕の好きなゴスペルのような感じが出る。
この時も若子内(悦郎)という低い声を出すヤツがいたのでゴスペル風でドラマチックなコーラスが出来た。
 もうひとつ、演奏は、ドンカマいわゆるメトロノームのようなものの正確なテンポに合わせて演奏することが多い。なので、リズムが走ったり、モタったりすることはない。
しかし、この曲だけは、自分のストロークのギター(実演)を聴きながら、おまえらこれに合わせて演奏してくれと頼み、ドンカマ排除で演奏した。自分のギターに合わせてみんなが演奏した。そのためテンポが均一ではないが、それが雰囲気といい味を出している。
M-2 歩こうね 吉田拓郎

今週のマイ・フェイバリットソング

 ギターデュオ、メキシコかと思っていたがブラジルの  ロス・インディオス・タバハラス兄弟。これはなかなか知らないだろう。60年代のアメリカのチャートを聴いていた人は知っているかも。時代を越えて、シンプルで素晴らしいターテクとメロディー。とにかく素晴らしいロマンティックなんだ。
 原曲は、1932年頃にメキシコのロレンソ・バルセラータ当時のメキシコ大統領夫人に捧げられた
1957年にロス・インディオス・タバハラスがレコードにカバーして63年に大ヒットした。当時、僕もFENで聴いていた。いい曲だな、でも弾けねーなと思っていた。ギターテクニックなのかな。メロディーは覚えてもニュアンスが弾きづらい。時代を越えて名曲。
M-3 マリアエレーナ ロス・インディオス・タバハラス

エンディング

 今日来るときものの本で人間には7つのLが必要だ。Love(愛),Lucky(運),Life(命),Learn(学び),Light(光),Like(好き),Link(絆)とあった。
受験の思い出 ユアフェイバリットソング 募集中。ハワイも生まれ変わったらなりたいものも引き続き募集中なのは、何度も聴いていればわかるでしょ、起立。そんな番組あるか、何回も言わせるなという番組((笑))

個人的思いつきと感想

☆2018年の放送も始まってくれました。平穏な日常、静かなお正月おめでとうございます。

☆そうか、御大アボカドがお好きか。

☆晴れ着の話は、昔ならそのまま一気に下ネタ系に突き進む衝動が感じられたが、無難なところで引き返してきた御大。これがもっと若い頃だったり、また坂崎さんがいたりしたら、そのまま落ち進んでいたのだろう。

☆63歳のギター好きの拓郎ファンのご夫妻のメールは、ある意味ほのぼのとしたイイ話だと思うし、これが谷村新司や南高節あたりだったら、「すみません、僕の歌に免じて、ご夫婦仲良くなさってください」とか温かなコメントで締めくくったのだろう。しかし、さすが御大は、谷村でも高節でもなく、完膚なきまで吉田拓郎だから、容赦しない(爆)。「人生観が狂っている」「一生治らない」と厳しい鉄槌をくだす。どんだけ、フォークが嫌いなんだ。やはり、マイフェイバリットとベストテイクは、啓蒙と覚醒のためのレッスンなんだと確信した。それにしても、「あの娘に逢えたら」が出てきたことに着目。

☆「歩こうね」の解題。若々しい「歩け歩け」「私の足音」と比べるとどうしても高齢感が滲み出てある種の感慨に耽ってしまうが、そもそも比べることが間違いで、この「歩こうね」は心の底からラブソングなのだな。よくわかった。
 コーラスももちろん寄り添うようなピアノも魅力だと思う。そうか、御大のメロディーだったのか。御大のアレンジはここまで及ぶのだな。
圧巻は、ドンカマを排除して、御大のギターのストロークにあわせて演奏が組み立てられてゆくところだ。「テンポが均一ではないが、それが雰囲気といい味を出している」。凄いな。私なんぞにはわからない、プロの音楽家の技術と妙味を感じさせてくれる。乱れた晴れ着とお小水の話とアップダウンのなんと激しいことよ。

☆マリアエレーナ。御意。美しいです。そしてどこかで聴いたことがある。これって、コンサートの開場のBGMで流れていなかったろうか。少なくともこんな雰囲気の曲が流れていた。今度、機会があったら、ちゃんと前奏BGMからしっかり聴き入ろうと決意を新たにした。

☆何を読んだのか知らないが。7つのL。アメリカとかのウサン臭いビジネス富豪の人生訓みたいでなんだかなぁと思うが、確かにどれも大切なLであることに相違ない。
 しかし、Love(愛),Lucky(運),Life(命),Learn(学び),Light(光),Like(好き),Link(絆)。そんなのは全部、”吉田拓郎”の中に満ち溢れていますから。さらに”Live(ライブ)”,”Listen(聴く)”,”Loneliness”(孤独)とさらに三つ加えて、吉田拓郎の10Lと言ってもいい。私も十分、ウサン臭い(爆)

☆ユア・フェイバリットソング。またリスナーのメールとハガキにダメ出ししまくって終わるのではないかという嫌な予感もする。しかし、メげてはいけない、すべては、この道をゆくものにとって、御大からの厳しいLessnonなのだ。あ、11Lか。